家事代行の経験から、「段取り」や「半つくりおき」による料理の効率化を提唱している岩下志野さん。半つくりおきで“おいしい”が、らくに続くポイントや、台所仕事の「かけどころ・省きどころ」を教えてもらいました。
教えてくれたのは……
岩下志野さん
家事代行サービス「ベアーズ」の料理教官で時短・段取り・賢いレシピを提案。著書に『家事代行No.1「ベアーズ」志野さんの簡単できたて!半つくりおきおかず』(宝島社)がある。
手際のよさは前準備にあり
料理を始める前に、作業台を片付け、料理に必要なものを用意しておきます。
「使い忘れないよう、材料をすべて出し、生ごみ入れまでセット」
「汚れは放置するほど落ちにくくなるので、その日の汚れはその日のうちに」。
フライパンを洗うときは、内側だけでなく側面の油汚れも忘れずに。
出汁を取る準備は前夜のうちに。
「2日に一度は出汁をとって八方地(出汁にみりん、薄口醤油などを加えたもの)を作るので昆布を水につける専用のピッチャーを用意しています」
翌日のために半つくりおき
「きのこのバルサミコ酢マリネは冷まして密閉容器で保存。時間が経つほど旨みが増します」。
翌日には、再アレンジされ、おかずに活用。
下ごしらえをしておけば、焼くだけでご馳走に
「肉や魚は、臭みや苦み、雑味などが取れる専用のシートにのせて下処理し、八方地に漬けておきます」。
漬けた鶏肉は、魚焼きグリルで焼いてメインディッシュに。
「ゆでた野菜や下処理した肉・魚を八方地に漬けておく。こうすると抜群においしくなるんです。冷蔵で数日間はストックできるし、手間をかけずに味がしみ込んでいきます」
汚れる前に徹底ガード
コンロはアルミ板で油ハネをブロック、シンクはふきんで水汚れをガード。
「アルミ板はまとめ買いして使い捨て、ふきんは毎日洗います」
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph_Tadaaki Omori
text_Mizuki Sakaguchi
edit_Risa Sato[vivace], FASHION BOX
(大人のおしゃれ手帖2019年3月号)
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