薄手の素材、肌の出るデザイン、透け感のあるアイテム。これからの季節に着たいけど、体のラインがちょっと気になる……。そんなときは、目の錯覚を利用した「トップスとボトムの組み合わせ」を工夫してみて。おしゃれのポイントを、スタイリストの池田奈加子さんに教えていただきましょう。
教えてくれたのは……
スタイリスト
池田奈加子さん
アパレルショップ勤務、プレス経験を経て、スタイリストに。雑誌や広告、様々な分野で活躍。着る人の魅力を引き出し、バランスよく見えるスタイリングの提案が人気。著書に『おしゃれの「落とし穴」45歳からの永遠のファッション・セオリー』(講談社)がある。
トップスとボトムの組み合わせで着やせの印象を作るには?
▶︎目の錯覚を利用して
横ボーダーよりもストライプのほうがやせて見えるように、条件によって常に錯視が起こります。上下の色、分量、素材感に差をつける、斜めに視線が動く着こなしをするなど、目の錯覚を利用したテクニックを身につけて。
【コーデ例1】同系の色×柄でコントラストを作って
ブラウス¥29,000、スカート¥29,000/ともにマレーラ(三喜商事)、サンダル¥29,000/ペリーコサニー(トゥモローランド)
無地×柄で上と下の差をつけつつ、同系色にしてほどよくなじませて。シャツをインしてウエスト位置を引き上げつつ、ロングのプリーツスカートで分量にもメリハリを。
【コーデ例2】ワントーンとトロミ素材で縦ライン
シャツ¥19,000/ノット、パンツ¥43,000/ジャンポールノット(ともにジャンポールノット 青山店)、サンダル¥29,000/プレインピープル(プレインピープル青山)、イヤリング¥20,000/1DKジュエリーワークス、バングル¥10,000/ドレスアンレーヴ(ともにドレスアンレーヴ)
トロミ素材の落ち感を利用した錯視テク。あえて同色で上下をつなげ、下に流れるシルエットによって縦長効果で細く見せます。袖丈は肘まで落ちるものに。
【コーデ例3】上下のボリュームと効かせ色で緩急つけて
ノースリーブトップス¥14,000、パンツ¥29,000/ともにロゥタス(スプラス インターナショナル)、カーディガン¥25,000/ハウント/ハウント代官山(ゲストリスト)、スニーカー¥37,000/サス(プレインピープル青山)、イヤリング¥15,000/エスティーム(ドレスアンレーヴ)
上下のボリュームの差で、上半身をスリムに見せるテク。挿し色で視線を集中させるのもポイントです。気になる肩と二の腕は、透け感のあるカーディガンでカバー。
【コーデ例4】技ありトップスとアシンメトリーの力を借りて
トップス¥25,000、スカート¥38,000/ともにハイク(ボウルズ)、スニーカー¥69,000/サントーニ(リエート)、ブレスレット¥9,800/エスティーム(ドレスアンレーヴ)
視線が斜めに流れるアシンメトリーのスカートで細見え。白のトップスをTシャツ代わりにしてきちんと感UP。トップスは二の腕が隠れる袖丈、裾のゴムがほどよくゆるいものを。
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph_Tomoya Uehara
styling_Nakako Ikeda
hair&make-up_Kyoko Fukuzawa
model_Yue
text_Masaki Takeda[mineO-sha]
edit_Masaki Takeda[mineO-sha], Satoko Ishikawa[vivace], FASHION BOX
(大人のおしゃれ手帖 2019年7月号)
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