(2020年3月10日 更新)
食生活は変わらないのに太った、おなかまわりがぽっこりしてきた……。そんな大人世代の脂肪の悩み。40代以降は特に、健康に悪影響を及ぼす内臓脂肪も見逃さず減らすことが大切です。まずは「内臓脂肪とは何か」を正しく理解しましょう。今回は、内臓脂肪と皮下脂肪との違いについて、医師に伺いました。
≪目次≫
教えてくれたのは……
吉形玲美先生
医学博士、日本産科婦人科学会産婦人科専門医、浜松町ハマサイトクリニック特別顧問。産婦人科一般診療を手掛ける傍ら、女性医療・更年期医療の臨床研究に携わる。2010年より同クリニック院長に着任。ゆらぎやすい女性の身体のホルモンマネージメントを得意とする。
内臓脂肪って何?皮下脂肪との違いは?
内臓脂肪が蓄積すると体に悪影響をおよぼす
皮下脂肪は皮膚のすぐ下につく脂肪なのに対し、おへその高さで骨盤の内側にある腸などの臓器のまわりにつくのが内臓脂肪です。
「皮下脂肪が体を守るのに一役買っているのに対し、内臓脂肪が蓄積すると、高血圧や高血糖、脂質異常になりやすく、心臓や血管の病気のリスクが高くなることがわかっています」と吉形先生。
脂肪細胞にはホルモンのような物質を出す働きもあり、よい影響もあるのですが、たまりすぎると、血糖を下げるインスリンの効き目を悪くしたり、血栓ができやすくなるなどの現象が起こります。それらを引き起こしやすいのが、皮下脂肪ではなく内臓脂肪なのです。
特に日本人は西洋人に比べて皮下脂肪が少ないのに、内臓脂肪がつきやすい体質なので注意が必要です。
内臓脂肪はCT画像でおなかを輪切りで観察するとわかる
内臓脂肪は内臓のまわりにつきます。同じ肥満でも、皮下脂肪が直接病気につながらないのに対し、内臓脂肪は危険な脂肪。いわゆる“リンゴ型”の太り方が特徴です。
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edit_FASHION BOX
(大人のおしゃれ手帖 2019年8月号)
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