体の不調が一気に増えてくる更年期。あとまわしにせず、未病のうちにケアできる知恵と知識を持ちましょう。ぜひ、体の声に耳を傾けて、セルフチェック習慣を身に付けたいですね。今回は、健康診断や人間ドック、がん検診はどういうときに受ければよいのか、受けるときのポイントなどについて、医師に伺いました。
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教えてくれたのは……
東京国際クリニック副院長 宮崎郁子先生
医学博士、総合内科専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医。食生活アドバイザーとしても活躍。
健康診断だけでは不充分!?
セルフケアに関するソボクな疑問
[Q]健康診断や人間ドックでがんも見つかる?
[A]確実ではありません。がん検診を受けましょう
健康診断はメタボリックシンドロームに着目した健診。人間ドックは健康な人の保守点検が目的なので、必ずしも早期のがんが見つかる訳ではありません。がんの早期発見に特化するのであれば、がん検診やがんドックを受けましょう。
[Q]自治体のがん検診だけでも大丈夫?
[A]不安のある人は+αでカバーを
例えば、肺がん検診の場合、レントゲン撮影では、心臓の裏など診断しにくい部分があります。また、自治体では子宮体がんの検査は行っていません。ですので不調や不安がある人は、より詳しい検査をおすすめします。
[Q]胃カメラとレントゲン、どちらがいい?
[A]胃カメラのほうが精度は高いが、双方にメリットあり
胃カメラ(内視鏡)は食道がんや口腔内なども注意深く診てもらえるのがメリットで、バリウムが苦手な人におすすめ。胃カメラのほうが精度が高くオススメですが、スキルス胃がんなどX線検査のほうが見つけやすいがんもあります。
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[Q]40歳以上は人間ドックを受けるべき?
[A]予防のために年1回の受診がおすすめ
健康診断とがん検診だけで完ぺきということはありません。年1回の人間ドックが理想的ですが金銭面のことを考えて婦人科系など不安な部分だけ検査をプラスするのも手。まずは、自分の体の状態を把握しておくことが大事です。
[Q]検診や人間ドックを受けるときのポイントは?
[A]意外と重要なんです!問診票にしっかり記入を
医師に病気を見つけてもらうためには、自分の体の情報を正確に伝えることが大切です。自分の体としっかり向き合い、違和感や気になっていることはもちろん、家族や本人の病歴、既往症や今飲んでいる薬なども記入しましょう。
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