お見舞いに行った際は、何をどこまで聞いていいのか迷うところ。そこで今回は、気持ちのよいコミュニケーションのとり方をマナーデザイナーの岩下宣子さんに伺いました。
お見舞いの第一声は?
Q 病気の方に会ったときの第一声はなんと言えばいい?
A「おはようございます」「こんにちは」
病室に入ったら、まずは笑顔で元気にあいさつすることで、相手も明るい気持ちになれます。病状が回復していないときに、「体調はどう?」など相手が答えづらい質問は避けましょう。
お見舞い品やお金の渡し方は?
Q お見舞い品やお金を渡すとき、どのように言えば相手は受け取りやすい?
A「気晴らしになるかなと思って」
お見舞い品をもらって相手が恐縮しないように、相手の趣味に合ったものなどを持っていくと喜ばれるはず。お金の場合は「お見舞いです」「パジャマの足しにでもしてね」と渡すとよいでしょう。
仕事の心配をしているときは?
Q 仕事の心配をしている様子。そんなときどのように答えればいい?
A「●●さんのようにはできませんが、みんながんばっていますよ」
お見舞い相手の力が職場で必要であることを伝え、「退院を待っていますよ」と早く元気になってほしい気持ちを伝えましょう。「●●さんがいなくても大丈夫ですよ」は、言ってはいけません。
お見舞いのときは、励まそうという気持ちが空回りしがちです。
「お見舞いに行ったときは、相手の顔色など、 見たままを口にするのも、気を遣ったつもりで逆のことを言うのも避けるべきです。たとえば、会った瞬間に“少しやせたね”とか、体調があまりよくなさそうなのに、“元気そうだね”など。特に病気で入院されている方は、こうした言葉に過敏に反応します」(岩下さん)
こういうときこそ“きく”こと。「痛かったという話なら、“痛かったんだね”と相手の言葉を復唱するだけでも安心します。そして、またあの店に行こうね、ゴルフしようなど、先につながる明るい話題を」(岩下さん)
相手が変わっても、この心得は同じです。デリケートな場では、相手がどうしてほしいのかを知ること。こうして発せられた言葉には、相手への思いやりが込められていて、相手の心にも届くはず。思いやりのある言葉こそが、今後のコミュニケーションを良好にして、絆をさらに深めることにつながります。
(大人のおしゃれ手帖編集部)
illustration: Sachiko Watanabe
text: Mie Minezawa
編/FASHION BOX
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