吸水ショーツって実際どうなの? リアル体験レポート

最近、たくさんのメーカーから登場している話題の吸水ショーツ。使ってみたいけど、本当に便利なの? 快適なの? そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。今回は、steady.編集部のライターAが試したリアルレポートをお送りします。

試してみたのはUNIQLOの吸水ショーツ

今回、使用することにしたのはUNIQLOの「エアリズム吸水サニタリーショーツ」。価格が¥1,990とお手頃で、吸水ショーツデビューにはちょうどいいアイテムです。オンラインショップで見ると、サイズもXSから3XLまでと幅広い展開。

エアリズム吸水サニタリーショーツ¥1,990/ユニクロ

ドライ、抗菌防臭機能付きで、身生地にはエアリズムを使用。内側の黒い部分が3層構造の吸水・防水シートになっています。

内側を見てみると、黒い面にスリムナプキンのような形状のものが入っているのがわかります。でも、スリムナプキン以上にスリム! こんな薄さで経血をきちんと吸収してくれるのでしょうか⁉

生理前から着用してみた

生理になりそうで、ナプキンをつけておこうか迷う……。私は普段、そんなときはおりものシートを使っていたのですが、そんな生理数日前から吸水ショーツをはいてみることにしました。はいた感じはフィット感が良く、ぴったりとしていますがキツい感じはしませんでした。また、肌に当たる側がちょっとツルッとするけれど、それほど違和感はありません。ナプキンやおりものシートが肌に当たる感じよりも自然に受け入れられそうです。

着用感は?

予感は当たり、はきはじめて2日目に生理に。使用前からの懸念、経血の戻りが本当にないのか? 快適に履けるのか? を確かめてみます。

結果、生理初日は予想以上に快適でした。吸水面もさらっとしたまま。ナプキンを頻繁に替えにいかなきゃいけないわずらわしさから解放され、いつもの生理の日より心地よく1日を過ごせました!

多い日はどうなの?

最も多い日、2日目。ドキドキしますが、この1枚で乗り切れるのか確かめてみようと思います。初日の夜、お風呂の後にはいた吸水ショーツで次の日の夜(お風呂の前)まで24時間乗り切れるかチャレンジ!
これまでは多い日だと、羽付きの21cm程度のナプキンを2〜3時間ごとに替えるというのが通常でした。経血量については、他人と比較しにくいので今ひとつつかめないのですが、自分の感覚としては多い日にはけっこう出血があって、うっかりナプキンを替える時間が遅れると漏れてしまったりということもこれまでよくありました。
夜にスタートした吸水ショーツ。朝起きたときは全然問題なし。漏れはもちろんなく、不快感もありません。日中の方が出血があるタイプだからかもしれませんが。
2日目なので、けっこう経血が出ている感覚があり、ドバッという感じが来るたびにヒヤヒヤしたのですが、漏れはなし。いつもナプキンだと、どうしても体の動きによってよれてしまってそれが漏れの原因になってしまいますが、吸水ショーツはお尻にしっかりフィットしているので、漏れの心配が少ないように感じました。また、ナプキンをつけて生理用ショーツをはくと、いつもよりお尻が一回りくらい大きくなったような感じで服の着心地もよくないですが、吸水ショーツは生理じゃないときと変わらず身動きがしやすいのもメリット。
ただ、午前中くらいまでは吸水パッド部分も割と快適な状態でしたが、午後からはナプキンをしばらく替えていないときと同様のじっとりした感じがあり、漏れはなくても不快度が上がってきました……。しかし、チャレンジ中なのでお風呂に入る前まではき続けます。
その後も、このままでは吸水量の上限を超えてしまう?と何度も不安になりましたが、お風呂の時間まで全く漏れることはなく、二日目でも漏れないということを実証!(もちろん、個人の経血量によります)こんな薄い吸水部分でナプキンの何枚分もの吸水ができることに驚き、感動しました。すごいです!
しかし、先ほども書いた通り、午後からは不快度は高めでした。ナプキンだったら替えるたびにスッキリしますが、ショーツだとそういうわけにいかないのはデメリットだと感じました。私はこのユニクロのものが吸水ショーツ初体験でしたが、こちらの商品は吸水量30〜40mLとのことで、他のメーカーの商品ではもっと吸水量が多いものもラインナップされています。吸水量が多ければ、じっとり不快感が緩和されるのかもしれません。
ユニクロのショーツは、普通の生理用ショーツとして羽付きナプキンをつけられるようにもなっているので、今後は多い日はナプキンをつけて、少ない日はナプキンなしで使おうかと思っています。多い日に、万が一ナプキンから経血が漏れても大丈夫!という安心感があるのも大きなメリットです。

 

洗濯はどうする?

吸水ショーツは、洗濯にひと手間かけるのは必須です。商品のパッケージにも30分程度つけおき→手洗い→洗濯機という流れで洗うように説明書きがあります。

私は生理初日に着用したあと、一晩水につけておき、水洗いをして洗濯機で洗ったのですが、うっすら経血のにおいが残ってしまいました。なので、翌日からはぬるま湯で洗ってから、洗剤を入れたぬるま湯に一晩つけおきし、翌朝洗濯機で洗うことに。このやり方にしたらにおうことはありませんでした。

サイズは小さめか大きめ、どちらがいい?

ユニクロはサイズ展開がXSから3XLまでと幅広いのも魅力ですが、そんなときは自分のサイズに迷うこともありますよね。私もSにしようかMにしようか迷い、1着ずつ購入しました。Sだとややきつい、Mだとややゆるいはき心地になったのですが、はいてみて吸水ショーツは漏れを防ぐためにフィット感が大事だなと感じたので、2つのサイズで迷うときは小さいほうを選ぶのがベターかもしれません。

メリットは大きいと感じた!

もちろんすべてにおいて手放しで「ナプキンよりいい!」と思ったわけではありませんが、私は吸水ショーツは使い続けたいと思いました。私が感じたメリット、デメリットを最後にまとめてみます。

メリット
  • ナプキンを替えるわずらわしさがない
  • 漏れなかった!
  • ナプキンやサニタリーショーツのようなお尻がゴワゴワする感じがない
  • ナプキンのゴミが出ない
  • ナプキン代が月¥500程度と考えても、4カ月くらいで元がとれる(ユニクロの吸水ショーツ1枚につき)
デメリット
  • 多い日は快適ではない
  • 洗濯に手間がかかる
  • 経血のにおいが気になることもある

吸水ショーツはますます進化! 気になるブランド紹介

スポーツするときだって快適! Nagi SPORTS誕生!

【左】スタンダードプラス¥6,850、【右】ショートパンツ¥8,950/ともにNagi SPORTS(BLAST Inc.)

フェムテックブランドのNagi(ナギ)から新登場したのは、スポーツラインのNagi SPORTS(ナギ スポーツ)。アクティブに動いてもフィットするデザインです。陸上やサッカー、バレエ、フィギュアスケート、馬術など35種目205人のアスリートの声を聞きながら開発されました。

ショーツ型の「スタンダードプラス」は、通常のNagiよりもワイドなウエストゴムで食い込みを抑え、ズレにくく安定感のある仕様になっています。吸水部分が背面まで広がっているので、ストレッチや寝転がる動作をしても安心。吸水量は約70mL。

「ショートパンツ」は、吸汗速乾機能に加え、激しい動きでもズレにくい4WAYストレッチ素材を使用。吸水量は約60mL。

吸水量約120mL※! Bé-A〈ベア〉の吸水ショーツはますます進化中

ベア シグネチャーショーツ 02¥7,590/Bé-A(ベア ジャパン)

日本での吸水ショーツの先駆け的なブランドBé-A〈ベア〉ですが、その吸水量は未だに圧倒的! 一般的に最も多い日の平均量が30~50mL程度だそうですが、ベア シグネチャー ショーツ 02はその約3倍の約120mL※の吸水量を実現。これなら、漏れてしまうのではないか、という不安にならず丸一日はいていられますね。

さらに、吸水量を約150mL※まで高めたベア ウルトラ ヘビー&ナイト ショーツは、吸収体も大きく寝ているときの横漏れや伝い漏れを防ぐ仕様に。多い日の夜にもゆっくり安心して眠れます。

※公的検査機関のデータを元に算出

人気アパレルブランドからも! emmiの吸水ショーツも吸水量がすごい!

 

吸水サニタリーショーツ フル¥6,600/emmi(マッシュスタイルラボ)

ベーシックな大人のデイリーウェアやリラクシーなヨガウェアを展開する人気ブランドemmi(エミ)からも吸水ショーツが登場。写真のフルタイプは約125mLの吸水量で、多い日も安心。

バロックジャパンリミテッドからフェムテックブランド登場!

Seamless Shorts¥3,960/re:juu(バロックジャパンリミテッド)

MOUSSY(マウジー)などの人気ファッションブランドを展開するバロックジャパンリミテッドがスタートしたフェムテックブランド「re:juu(リジュー)」。カラバリも豊富でおしゃれな吸水ショーツは、シームレスで服に響かずにはけるのもポイント。吸水量は約30~40mL。

web編集/steady.編集部
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