パートナーにも知っておいてほしい! 毎月やってくるPMSのこと

男性も悩まされている!? パートナーとPMSのこと

いちばん身近なパートナーの理解や協力があれば、PMSの期間を心地よく過ごせるはず。

PMSの症状やツラさを共有して、2人の関係性をもっと深めよう!

 

女性の70%以上がPMSに悩んでいる。これは男性も知っておくべき事実!

74%の女性が生理前・生理中にカラダやココロに悩みを抱えているというデータがあるほど、多くの女性が不調を感じています」と福山先生。

そもそもPMSとは?PMS(月経前症候群)は生理の起こる3〜10日前に現れる症状で、生理開始とともに軽減、改善します。むくみや腰痛、おなかの張りといった身体的症状や、不眠やイライラ、気分の落ち込みなどの精神的な不調など、その症状は様々

ではPMSの原因は?「PMSの原因はいまだ解明されていませんが、排卵後に分泌されるエストロゲンとプロゲステロンの急激な変化によるものと言われています。女性ホルモンの変化に伴うトラブルはきちんと排卵している証拠なので、PMSの症状があれば、ホルモンバランスが整っていると考えてよいでしょう

とはいえ毎月起こる不調に悩む女性が多いのも現実。どのような対処法があるのでしょうか。「まずは、生理前に起こる症状をレコーディングしましょう。生理前に気分が落ち込んだ、パートナーとケンカをしてしまった、などを記録していれば、生理周期に伴う自分の変化を把握することができます」

症状には個人差があるため、自分にあったアプローチ法を見つけるのも重要。血流をよくするとむくみが軽減されるため、辛いときにはマッサージを取り入れるのも◎。ノンカフェインのハーブティーを飲むのもおすすめです。ストレスや疲労、寝不足で症状が強くなる傾向にあるため、リラクゼーションやストレスマネジメントも取り入れてみましょう

それでも改善できない場合は?「今は薬局で買えるOTC医薬品や漢方が数多くあります。むくみや頭痛には五苓散(ごれいさん)、精神的不安やイライラには加味逍遙散(かみしょうようさん)などの漢方がおすすめです。それでもなかなか症状が改善しない、日常生活に支障をきたすほど辛い……というのであればクリニックに相談しましょう。低用量ピルの服用も一つの手です」

 

教えてくれたのは……MET BEAUTY CLINIC院長 福山千代子先生

日本産科婦人科学会専門医。20年以上にわたり女性特有のカラダの悩みや不調に向き合う。親身なカウンセリングと診察が評判。https://www.met-beautyclinic.jp

 

次回は、生理周期についてお話します。

Illustration_MOMO HASSAKU(P073)、YASUKO SAKURAI(P074)

text_YOKO SUENAGA

(SPRiNG2024年5月号)

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