“出会いがない”アラサー婚活女子が「アリとキリギリス」から学ぶべき現実

“出会いがない”アラサー婚活女子が「アリとキリギリス」から学ぶべき現実

出典: FASHION BOX

日本の男女の多くは「いつかは結婚しよう」と思っているようです。ですが「いつかは」という考えのせいで、あなた自身の婚期が先送りになっているのかもしれません。
天野馨南子さんが日本の婚活における、耳が痛い話を教えてくれました。

教えてくれたのはこの方

天野馨南子(あまの・かなこ)
株式会社ニッセイ基礎研究所生活研究部准主任研究員。東京大学経済学部卒。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。1995年、日本生命保険相互会社入社。99年から同社シンクタンクに出向。専門分野は少子化対策・少子化に関する社会の諸問題。厚生労働省育児休業法関連調査等を経て結婚・出産。1児の母。不妊治療・長期の介護も経験。学際的な研究をモットーとし、くらしに必要な「正確な知識」を広めるための執筆・講演活動の傍ら、内閣府少子化対策関連有識者委員、地方自治体・法人会等の少子化対策・結婚支援データ活用アドバイザー等を務める。

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18~24歳は「いつかは・いつかは文化」で結婚しない?

日本の若者は恋愛や結婚や子どもを授かることに関して、「いつかは・いつかは文化」とでも言い表すべきような状況に陥っているように見えますが、この「いつかは・いつかは文化」のせいで日本の若者がパートナー探しや婚期を逃し、それが日本の未婚少子化につながっている、という指摘を支持するかのようなデータが存在します。

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18~24歳の若い独身男女への「なぜ独身にとどまっているのか」という質問に対しては、その多くが「まだ若すぎる」からだと回答しています。実に男性の5割、女性の4割が「まだ若いから結婚はいい」と思っているということがわかります。

データから「仕事や学業に打ち込みたい」と答えた人も男女とも4割いることがわかりますが、これもまた「仕事や学業が優先だから(結婚は)まだ早い」という考えからきているといえます。つまり、20歳前後のほとんどの独身男女が、「まだ早い」から、結婚するのは「いつかは」でいい、と考えているという結果になります。

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アラサーになると独身理由はどうなる?

これがアラサー(ここでは25~34歳)の独身男女の回答となると、独身理由が激変します。男女とも5割が「適当な相手にめぐり会わない」という理由を挙げており、しかもこの割合がほかの理由を圧倒しています。

なぜこうした大きな「理由の変化」が生じるのでしょうか。一つは、学生気分か否かという点が関係してきているのではないか、と思われます。年をとって振り返ってみると、学生時代というのは、同年齢異性との出会いの宝庫です。そのような機会は、ほとんどの人にとって、人生で「最初で最後」だといえるかもしれません。それゆえに、「まだまだ同年代の異性に出逢えるチャンスはあるのではないか。出会いのチャンスがあるのなら、結婚を念頭に置いてまで、わざわざ家庭を持つための相手探しをしなくていいのかもしれない」という錯覚に陥りやすいといえます。

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学生気分が「相手を探す」行動に影響していたものの、25~34歳という、男女とも一般的に学生ではいられなくなる「就業必須年齢」(学生だから就業していない、とは言いにくくなる年齢)に達してみると、周囲の環境が大きく変化していて「適当な相手にめぐり会わない」という回答が圧倒的となる、という流れの解釈は説明力があるように思います。

一般的に就学者(学生)の多い年齢であるうちは「まだ若いから」と思って真剣交際する相手探しを先延ばしにしていたものの、「就業必須年齢」に移行した途端、環境の変化に大あわて。相手を探そうと考えるも同年代の激減ゆえに相手を見つけられずにいる……。そんな極端ともいえる男女の結婚活動の様相が回答状況からは見えてきます。

この状況はあのイソップ寓話に例えられる!

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若い独身男女が学生気分に浸り、「いつかは・いつかは文化」に染まってのんびりしているうち、気づいたときには適当な相手がいなくなってしまう。これは言ってみれば、寓話「アリとキリギリス」の“婚活バージョン”かもしれません。

学生時代を含めた若い年齢から「一期一会」とばかりにアリのようにコツコツとパートナー探しをしている人は、早々に結婚、あるいは長年付き合った人と結ばれていく。ところが、キリギリスのように「今は楽しければいいや。面倒くさい関係は無理。もっといい人がいるはず」と、パートナー探しを怠っていると、アラサーという“冬”が訪れたときには誰も相手がいなくなってしまっている。そんなストーリーは、あながち日本の婚活の現実からそう遠くは外れていないかもしれません。

結婚相手探しに関して「いつかは・いつかは」と先延ばしにするキリギリス的結婚活動がもたらす結果は、日本人からすれば「思わぬ悲劇」かもしれません。

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(参考)

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宝島社新書『データで読み解く「生涯独身」社会』
https://tkj.jp/book/?cd=TD292537
著者:天野 馨南子

編集/FASHION BOX
宝島社新書『データで読み解く「生涯独身」社会』
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