美味しい料理を満喫できるリゾート列車は、現在では全国各地で運行されている。車両だけでなく、提供される料理の内容やスタイルなども、各社とも工夫を凝らしている。そんな中でも、特に個性あふれる観光列車を厳選。絶景とグルメの旅へ、さあ出かけよう。
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職人が車内で握る、富山湾の旬な魚と地元米の寿司
季節によって旬の地魚が選ばれ、車内で寿司職人がその腕を振るう。実に贅沢な列車だ。
標高3000ｍ級の立山連峰と、深海約1000ｍの富山湾。この高低差から名付けられた「一万三千尺物語」は、天然の生簀と呼ばれる富山湾の魚と、立山の雪解け水で育まれた里山の恵を味わえるダイニング列車だ。富山湾鮨コースは富山県鮨商生活衛生同業組合の職人が、車両に乗り込んで寿司を握る。懐石料理は里山の合掌造りで知られる懐石料理店「千里山荘」が担当。海の幸から山の幸まで、富山の食を満喫できる。
雄大な立山連峰と富山湾の美しさが体感できる、自然豊かなコースを走る。
車窓から望む立山は秋から冬にかけて雪化粧をまとった秀麗な姿を見せ、車内ではアテンダントが旅をサポート。富山の風土や歴史を熟知する運行ガイドが、車窓からの風景や観光案内などをアナウンスしてくれる。
「富山湾鮨コース」は旬の地魚と富山米を使用した、握りたてのオリジナル寿司（8貫）などを提供。
「懐石料理コース」は新鮮な魚貝や野菜・山菜、地元産の美味しいお米を使った和風懐石料理が味わえる。
車内の売店ではオリジナルラベルの日本酒や地ビールなど、ドリンク類も豊富に取り揃えている。
一万三千尺物語（いちまんさんぜんしゃくものがたり）
車内は山側に大型窓を設置。富山県産の「ひみ里山杉」が使用された、木のぬくもりが感じられる空間だ。
運行区間：富山～泊（折り返し）～富山、富山～高岡（折り返し）～黒部（折り返し）～富山
運行日：土・日曜・祝日、夏休みなど
所要時間：2時間7分～2時間26分
乗車料金：通常プラン13,000、お土産付きプラン￥15,000
問い合わせ：あいの風とやま鉄道
電話：0120-489-130
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編集・文_渡瀬基樹
WEB編_FASHION BOX、WEMMY CHAU[vivace]
（MonoMaster 2019年11月号）
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