おでんや煮物など様々な料理に欠かせないダイコン。食べる部位によって、からみが変わることは知られていても、理由を知っている人は少ないのではないでしょうか。東進ハイスクール地理科講師の村瀬哲史先生がその理由を解説してくださいました。
Q:どうしてダイコンは部分によってからみが違うの?
ダイコンはおでんや煮物など、温かい料理で冬によく食べるイメージがあるのではないでしょうか。
ですが、じつは日本ではダイコンが1年中栽培されているんですよ。生産量も北海道、千葉県、青森県、鹿児島県、宮崎県の順で多く、北は北海道から南は九州まで、日本全国さまざまな地域で栽培されていることがわかります。北海道のダイコンは夏に大量に出回りますが、千葉県のダイコンは、秋から冬にかけての出荷が中心です。
A:虫から自分たちを守るため
ダイコンは部分によってからみが違うことは知っていますか? 葉っぱに近いほうは比較的甘く、先に近いほうはからくなっています。そのため、料理によって使う部分をかえたりすることもあります。では、なぜダイコンはこのように部分によってからみがことなるのでしょうか?
まず、ダイコンは土の中で育っていきます。ダイコンがグングンと成長していくと、土の中で下へ下へと伸びていくわけですが、そのときに伸びていく先端が土の中にいる虫などに食べられてしまうことがあります。虫に食べられてしまうと、そこでダイコンの成長がストップしてしまい、それ以上伸びることができませんよね。そのため、ダイコンは伸びていくほうの先の部分をからくすることで、虫などに食べられにくくし、みずからを守っているというわけなのです。
【オススメ記事】
お米の世界は親戚だらけ!? コシヒカリとあきたこまちの知られざる関係性
りんごは栄養の宝庫で冷え知らず! 北国の果物は体温が上がる!
教えてくれたのは……
村瀬哲史(むらせ・あきふみ)先生
【Profile】
1972年3月11日、大阪府生まれ。東進ハイスクール 東進衛星予備校 地理科講師。わかりやすく、理解しながら覚えられる授業が好評。キャラのある関西弁と聞き取りやすい声で話す。『ネプリーグ』(フジテレビ系)ほかテレビのバラエティー番組や情報番組などでも活躍。
【オススメ記事】
“香川県=うどん”が定着したのはなぜ? 専門家が2つの理由を解説
野菜で体をぬくぬくに! 冷えを解消する優秀な食材とは?
アンデスメロンはゴロあわせ!? 農家の気持ちがこもった名前の由来
(抜粋)
書籍『常識なのに! 大人も答えられない都道府県のギモン』
著者:村瀬哲史
イラスト:とみたかえり(SUPER MIX)
編集:九内俊彦、荒井風野(SUPER MIX)
編集協力:知野美紀子(SUPER MIX)、江藤優子、松本玲子
ディレクション:成澤景子(SUPER MIX)
画像・写真提供:宇和島プロジェクト、江崎グリコ株式会社、銀座 伊東屋、神戸肉流通推進協議会、小谷信介、サントリー食品インターナショナル株式会社、SPA大手町、ピクスタ、一般社団法人 北海道広告業協会
WEB編集:FASHION BOX
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
【よく読まれている記事】
唐沢寿明が山口智子とツーショット! 愛車ポルシェで被災地支援
仕事で信用されない人の口癖が判明!? アナタの評価を下げる言葉とは?
ヌーブラ派・紗栄子が“華奢すぎる”欧州ランジェリーに恋♡
回転寿司ではどのネタがコスパが高い? 原価率や利益率などの裏側を専門家が暴露!
南海キャンディーズ しずちゃんが色っぽメイクで大変身! プロ絶賛のスタイルで女度爆上げ!!
話し上手な人はココが違う! 伝える力が劇的に上がる2つのポイント