ジューシーな果肉とみずみずしい甘さが味わえるメロン。さまざまな品種がありますが、今回注目したいのは「アンデスメロン」です。東進ハイスクール地理科講師の村瀬哲史先生に、アンデスメロンの由来にまつわる面白い事実をうかがいました。
Q：アンデスメロンの「アンデス」ってどういう意味？
メロンといえば北海道が有名ですが、生産量日本一は茨城県。積雪や台風などの気象災害が少ないうえ、火山灰が積もってできた赤土の関東ロームは水はけがよく、メロンづくりに最適です。また、収穫時期の異なる品種のメロンを栽培し、４〜11月の長期間出荷できるのも生産量が多い理由。
栽培されている品種は、アールスメロン（マスクメロン）、アンデスメロンなどさまざま。イバラキングメロンなどオリジナル品種の開発も進められています。
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A：「安心ですメロン」を略して「アンデス」
メロンは高級フルーツというイメージがある方が多いと思いますが、最近は品種改良によって手頃な値段で買えるメロンがたくさん出回っています。そのひとつが「アンデスメロン」。果肉が厚く、甘さと香りは高級品のアールスメロン（マスクメロン）に近いといわれていますが、1玉1000円以下。「アンデス」といえば南アメリカ大陸のアンデス山脈をイメージする人もいるでしょうが、このメロンは日本で開発されたもの。アンデス山脈は関係ありません。ではなぜ「アンデス」かというと、じつはこれゴロあわせ。このメロンが農家のみなさんにとって「病気に強くて安心して栽培できる」もので、メロンを買うみなさんにとっては「品質がよくて安心して買える」という意味をこめて、「安心ですメロン」を略して「アンデス」と名付けられたんですよ。
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教えてくれたのは……
村瀬哲史（むらせ・あきふみ）先生
【Profile】
1972年3月11日、大阪府生まれ。東進ハイスクール 東進衛星予備校 地理科講師。わかりやすく、理解しながら覚えられる授業が好評。キャラのある関西弁と聞き取りやすい声で話す。『ネプリーグ』（フジテレビ系）ほかテレビのバラエティー番組や情報番組などでも活躍。
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（抜粋）
書籍『常識なのに！ 大人も答えられない都道府県のギモン』
著者：村瀬哲史
イラスト：とみたかえり（SUPER MIX）
編集：九内俊彦、荒井風野（SUPER MIX）
編集協力：知野美紀子（SUPER MIX）、江藤優子、松本玲子
ディレクション：成澤景子（SUPER MIX）
画像・写真提供：宇和島プロジェクト、江崎グリコ株式会社、銀座 伊東屋、神戸肉流通推進協議会、小谷信介、サントリー食品インターナショナル株式会社、SPA大手町、ピクスタ、一般社団法人 北海道広告業協会
WEB編集：FASHION BOX
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