食生活を改善して内臓脂肪を落とす。それには日々食べるもののちょっとした選択が大きな影響を与えるものです。目的のために「よりよい」選択をする知恵をつけましょう! 医学博士の白澤卓二先生に聞いてみました。
Q1:飲むならどっち?
コーヒーorココア
A1:コーヒー
ココアには抗酸化成分であるカカオポリフェノールが含まれますが、砂糖を入れて甘くして飲むことがほとんどなので、コーヒーに軍配。コーヒーはクロロゲン酸という抗酸化成分を含み、カフェインは脂肪燃焼に役立ちます。ココナッツオイルを入れて朝食代わりに飲むのがDr.白澤流です。
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Q2:栄養が濃いのはどっち?
鶏肉or牛肉
A2:牛肉
鶏肉、牛肉ともにたんぱく源としては必要な食材です。それ以外の栄養の濃さを考えると、牛肉は鶏肉に比べて鉄分などのミネラルが豊富なのが特徴。脂肪の多くない赤身肉は、とても良質な栄養源となりますから、糖質カットをしているときにはシンプルな調理で積極的に食べましょう。
Q3:コンビニランチで選ぶならどっち?
納豆巻き&味噌汁orサラダ&サラダチキン
A3:納豆巻き&味噌汁
低糖質を意識するとサラダ&サラダチキンを選びがちですが、これらは添加物などの面で問題が。白澤先生はコンビニではまず納豆巻きを探すそうです。納豆はたんぱく源でもあり、発酵食品のいいメリットも受け取れます。糖質は多いですが、質を考えるとコンビニではそれよりも添加物に注意すべきです。
Q4:冷え性改善にやるべき食事改善はどっち?
糖質を食べるorたんぱく質を食べる
A4:たんぱく質を食べる
糖質を食べると血糖値が上がるので体温も上がるようなイメージがありますが、代謝で熱を発生するのはたんぱく質です。たんぱく質をしっかり食べることで、筋肉の材料にもなりますし、エネルギーの産生しやすい体になります。
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Q5:カレーを食べるならどっち?
タイカレーorスープカレー
A5:スープカレー
タイカレーはスパイシーなイメージですが、実は意外にも砂糖が使われていることが多いのです。スープカレーは野菜や肉類をスパイスで煮込んだスープ。糖質がほとんど含まれていないので血糖値が上がりにくく、野菜がたくさん摂れます。
Q6:減量中に飲むならどっち?
緑茶orほうじ茶
A6:緑茶
ほうじ茶はカフェインが少ないのでいつでも飲みやすく、香ばしいお茶の香りが魅力。もちろんほうじ茶も積極的に飲んでいいのですが、ダイエット目的であれば、緑茶のほうがおすすめです。緑茶に含まれるカテキンは、抗酸化作用や体脂肪を落とすのに役立ちます。
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Q7:肉に添える野菜としておすすめなのはどっち?
ブロッコリーorにんじん
A7:ブロッコリー
にんじんは、β-カロテンなどの栄養がありますが糖質も比較的多いのが難点。一方、ブロッコリーはビタミンCを多く含み糖質は少なめ。たんぱく質の分解、吸収にビタミンCは欠かせない栄養なので、肉を食べるときにはビタミンCの多いブロッコリーがおすすめです。
Q8:定食屋さんで副菜を選ぶならどっち?
肉じゃがor青菜のおひたし
A8:青菜のおひたし
肉じゃがは、野菜のなかでも糖質の多いじゃがいも、にんじん、玉ねぎがそろった料理。副菜にするには糖質オーバーが気になるので、青菜のおひたしが理想です。主菜に糖質がなく、ご飯を少なめにするなどすれば肉じゃがもOKです。
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Q9:たんぱく質量が多い豆腐はどっち?
木綿or絹ごし
A9:木綿
豆腐には木綿と絹ごしがありますが、たんぱく質量が多いのは木綿です。木綿豆腐は、凝固剤を加えた豆腐を固めたあと木綿の布で絞ってつくられます。ですから、たんぱく質は豊富になります。一方で、水溶性のビタミンやカリウムは、絹ごし豆腐のほうが豊富です。
Q10:外食するならどっち?
焼肉屋orステーキハウス
A10:ステーキハウス
肉を外食で食べるならステーキハウスがおすすめです。焼肉はタレに糖質が入っていたり、脂身の多い部位を食べ過ぎることになりやすく、締めのビビンバや冷麺の誘惑もあります。ステーキハウスはシンプルに肉だけを楽しめます。赤ワインにステーキ、たっぷりの野菜は理想的な外食になります。
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このコンテンツの監修者は……
白澤卓二(しらさわ・たくじ)先生
【Profile】
白澤抗加齢医学研究所所長。医学博士。お茶の水健康長寿クリニック院長。1982年千葉大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。東京都老人総合研究所勤務、順天堂大学大学院教授を経て、現職。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。アンチエイジングや認知症などのわかりやすい解説、健康長寿を目指すための食生活啓蒙など、テレビ、書籍、講演などで積極的な活動を行う。著書に『100歳までボケない101の方法』(文春新書)、『1日1缶でやせる! さば缶で糖質オフの晩ごはんダイエット』(KADOKAWA)など。
(抜粋)
TJ MOOK『内臓脂肪が落ちる! 「30年間、体重が変わらない」Dr.白澤の食事術』
監修:白澤卓二
編集・ライティング:藤田都美子
WEB編集:FASHION BOX
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