人の体には、病原菌などの異物を排除する「免疫力」が備わっています。実はこの「免疫力」、「筋肉量」と関係が深いのだとか……! 手軽にできる運動“ウォーキング”が、ウイルスに負けない体づくりに最適なそのワケを、正しいウォーキング研究の第一人者、東京都健康長寿医療センター研究所の青栁幸利先生が教えてくださいました。
≪目次≫
●免疫力アップのカギは、筋肉量を増やすこと!
●運動のしすぎは逆効果!? 目安を守って適度に行うのが正解
●教えてくれたのは……
免疫力アップのカギは、筋肉量を増やすこと!
年をとると猫背になって膝が曲がり、歩幅が狭くなって歩く速さが遅くなる……。このような歩行能力の低下は、年齢とともに体を動かさなくなることによる筋力の減少が大きな原因です。筋力の減少による問題は、それだけではありません。筋肉は熱をつくり出しているため、筋肉の量が少なくなると、体温が低下し、それにつれて免疫力も低下してしまいます。
ウイルスから体を守るためには、免疫力をアップしておかなければなりません。規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事はもちろんですが、運動をして筋肉量を増やすことも、免疫力アップには有効です。ウォーキングを続けてウイルスとの闘いに勝つ体をつくりましょう。
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運動のしすぎは逆効果!? 目安を守って適度に行うのが正解
中之条研究〈※〉によるとメタボリックシンドロームの解消のためにはたくさん歩くことが必要なのですが、そうでない場合は1日8000歩を目安とすればOK。運動量の多いアスリートほど、免疫力が低いという海外の研究データもあります。
過度な運動はストレスになり、足腰への負担も大きく、疲労がたまって免疫力を下げることにもつながるので、がんばりすぎないことも大切です。
※中之条研究とは
青栁先生が2000年より群馬県中之条町の65歳以上の高齢者5000人(重度の認知症や寝たきりの人を除く)を対象に行った研究。1日24時間、365日の生活行動(運動、身体活動の状況、食生活、睡眠時間、労働時間、病気の有無、体調など)を追跡調査。年に1回の健康診断のデータも提供してもらい、分析しています。
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教えてくれたのは……
東京都健康長寿医療センター研究所
運動科学研究室長
青栁幸利(あおやぎ・ゆきとし)先生
【Profile】
医学博士。群馬県中之条町生まれ。筑波大学卒業。カナダのトロント大学大学院医学系研究科博士課程修了。著書『やってはいけないウォーキング』(SB新書)は3カ月で7万部を超えるベストセラーに。
(抜粋)
MM『はじめよう! ウォーキング 長生きおしゃれ歩数計BOOK』
付録:長生きおしゃれ歩数計
編集・文:植松まり
イラスト:石崎伸子
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
WEB編集:FASHION BOX、株式会社エクスライト
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