人間関係の悩みは無縁!? 北欧流コミュニケーション術は“共感”より“受容”

人間関係の悩みは無縁!? 北欧流コミュニケーション術は“共感”より“受け入れる”

世界幸福度ランキングで3年連続1位を獲得したフィンランドをはじめ、常に上位にランクインし続けている北欧の国々。ライフスタイルや価値観は、日本とどう違うのでしょうか。
今回は、円滑な人間関係を築くコツを学びましょう。

≪目次≫

 

“境界線を引いて、相手も自分も尊重”が北欧流

オンとオフを切り替える北欧では業務時間外に仕事の付き合いを持ち込むのはタブー。代わりに大事にされているのがコーヒー休憩の時間です。コーヒーを飲んでリラックスしながら会話を交わし親睦を深めるのが北欧的なコミュニケーション。部署の目標達成のお祝い、歓送迎会、誕生日のお祝いなど、さまざまなイベントがこのコーヒー休憩中に催されます。

日本では会話の中で共感や同情を示すことが多いですが、北欧では共感よりも、「そうなんだ」とそのまま受け入れる形で会話が進むんだそう。相手に合わせるでも拒絶するでもなく受け入れながら、自分の意思も表現するのが北欧的なコミュニケーション。
密着した関係よりほどよい距離感を好む傾向はパーソナルスペースの広さにも現れています。

また、「職場の人間関係が原因で転職をした」といった話も北欧ではあまり聞かないんだそう。対人関係で病まないのは、自分と相手の間にちゃんと境界線を引いているからなのかもしれませんね。

北欧ではパーソナルスペースが広め
北欧ではパーソナルスペースが広め
出典: FASHION BOX

 

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フィンランドでは“コーヒー休憩”が労働者の権利

コーヒーをこよなく愛する北欧の人々。フィンランドでは労働者の権利として「コーヒー休憩」があるそう。
8時間労働であれば午前と午後に15分ずつなど勤務時間によって回数も保証されています。

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“フィーカ”は“コーヒー”の逆さ言葉だった!

ちなみに北欧のティータイムといえば「フィーカ」が有名ですが、これはコーヒーの逆さ言葉が語源。スウェーデン語でコーヒーはカーフィー。ひっくり返してフィーカ。日本にも逆さ言葉はありますが、あの感覚と一緒なんですね。

北欧のティータイム、“フィーカ”
北欧のティータイムといえば、“フィーカ”出典: FASHION BOX

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まとめ : 北欧の人間関係は“ちょうどいい距離感”

共感や同情を示すよりも、相手の考え方や状況をしなやかに受け入れるスタンス。職場の人間関係も飲みニケーションよりコーヒー休憩中のおしゃべりを通して親睦を深めます。
問題があるときには忖度よりも率直な話し合い。

北欧的 人間関係の法則 1. コーヒー休憩が大切
北欧的 人間関係の法則 2. パーソナルスペースが広い

 

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(参考文献)

『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(ポプラ新書) 著者:堀内都喜子
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(ポプラ新書) 出典: FASHION BOX

『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(ポプラ新書)
著者:堀内都喜子

仕事も大事。自分の時間も大事。やりたいことをやりながら睡眠時間は7時間以上。ウェルビーイングが充実しているフィンランド人の働き方&ゆとりある生き方をひもときます。

 

(抜粋)

マルチメディア『暮らしと私と北欧と。 Vol.6』
マルチメディア『暮らしと私と北欧と。 Vol.6』出典: FASHION BOX

マルチメディア『暮らしと私と北欧と。 Vol.6』

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illustration_Kunomari
text_Midori Sasaki
edit_Nobuko Koyama
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