食べようと思って買った食材を、使い切れずに腐らせてしまった経験はありませんか？ 食品には、安全に食べられる「消費期限」とおいしく食べられる「賞味期限」がありますが、どちらも“未開封の状態で適切に保存した場合”の話。特に、野菜や果物などの生鮮食品は、いかに正しく保存・保管ができるかが長持ちのポイントです。そこで食品ロス問題の専門家、井出留美さんが、野菜ごとに保存のポイントを教えてくださいました。
≪目次≫●じゃがいもの保存方法：芽が出ても取り除けばOK！
●玉ねぎの保存方法：常温でも長持ちするって知ってた？
●にんじんの保存方法：皮まで食べてロス防止
●ニンニクの保存方法：芽が出ても問題なし
●きゅうりの保存方法：長持ちのカギは立てて保存!?
●トマトの保存方法：やわらかくなったらソースに
●教えてくれたのは……
じゃがいもの保存方法：芽が出ても取り除けばOK！
じゃがいもは長持ち野菜のひとつ。直射日光を避けるため、新聞紙で包んで冷暗所で保存します。常温でも夏場は1～2週間、冬場は1カ月ほど持ちます。芽や緑に変色した皮には天然毒素がありますが、芽と周囲を取り除けば食べられます。
玉ねぎの保存方法：常温でも長持ちするって知ってた？
玉ねぎは風通しのよい場所に吊るしておけば、2カ月ほど日持ちします。カットしたものもラップで包んで冷蔵庫で保存すれば2週間はOK。新玉ねぎは水分が多いため、1週間と短めです。
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にんじんの保存方法：皮まで食べてロス防止
にんじんは常温で夏場なら1～2週間、冬場は1カ月ほど日持ちします。新聞紙で包み、ヘタを上にして野菜室に立てて保存すると長持ちします。冬場なら常温でも大丈夫です。1本使い切らない場合は、成長点のあるヘタ側から使うと鮮度を保つことができるのでおすすめ。また、じつはにんじんの皮は出荷の時点でほぼはがれているため、よく洗ってそのまま使っても問題ありません。
ニンニクの保存方法：芽が出ても問題なし
賞味期限は、1～2カ月。にんにくは通気性のよい場所を好むので、買ったときに入っているネットに入れて常温保存が基本です。夏場は新聞紙に包んで冷蔵庫に入れると安心です。芽が出た場合でも害はありません。気にせず使ってOKです。
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賞味期限は、4～5日。水分が多く、温度変化に弱いきゅうりは寿命が短い野菜のひとつ。ラップで包み、ヘタを上にして保存すると栽培時と同じ状態になり、劣化が遅くなります。スライスして水気を絞り、冷凍する方法もあります。
トマトの保存方法：やわらかくなったらソースに
賞味期限は、1週間。完熟トマトとして売られているものは買ったらすぐ食べるのが正解。ブヨッとしたらソースなどに使いましょう。まだ青さがあるものは常温で1～2日置き、赤くなってからが食べごろです。保存はヘタを取り、ヘタの部分を下にして冷蔵庫へ。
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「食品ロス」問題専門家／ジャーナリスト
井出留美（いで・るみ）さん
【Profile】
「食品ロス」問題専門家／ジャーナリスト。日本初のフードバンクの広報を委託されるなど食品ロス問題を世に広めた。『「食品ロス」をなくしたら1か月5,000 円の得！』（マガジンハウス）など著書多数。
（抜粋）
編集：山口未和子、mao
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WEB編集：FASHION BOX、株式会社エクスライト
