今、レクサスに乗り換えるならコレ! SUV・セダン・スポーティモデル全てを自動車専門ライターが徹底解説

今、レクサスに乗り換えるならコレ! SUV・セダン・スポーティモデル全てを自動車専門ライターが徹底解説

次のクルマはどれにしよう……。クルマを所有するオーナーにとって、次期候補車選びは、カタログを眺め想像を膨らませるだけでも胸が躍る時間だ。自動車専門ライターが、日本国内ではなく、まず世界基準の高級車ブランドとしてトヨタが立ち上げた「レクサス」のラインナップの中から、次に乗るクルマを真剣に検討。乗り換えの追体験をしつつ、ぜひ次期候補車選びをお楽しみいただきたい。

≪目次≫
●SUV編:タフでラグジュアリーなLX570
●セダン編:新たな世代を象徴するES300h
●スポーティモデル編:V8を搭載する旗艦モデルLC500

SUV編:タフでラグジュアリーなLX570

コンパクトなUXから5mオーバーの巨体を持つLXまで、現在のレクサスのSUVラインナップは4モデル。その中で、次に乗る一台を選ぶならフラッグシップモデルのLX570。その理由とは?

今、レクサスに乗り換えるならコレ! SUV・セダン・スポーティモデル全てを自動車専門ライターが徹底解説
出典: FASHION BOX

Spec:レクサスLX570(8人乗り)

全長×全幅×全高:5080×1980×1910(mm)車両重量:2730kg
エンジン:V型8気筒DOHCガソリン
総排気量:5662cc
最高出力:277kW/5600rpm
最大トルク:534Nm/3200rpm
価格:¥11,356,481(税込)~

<カクタスの次期候補を選びました>

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出典: FASHION BOX

モータージャーナリスト
森口将之さん

【Profile】
自動車業界歴は40年近くに及び、デザインや交通環境にも精通。海外取材も積極的に行い、特にフランスへは渡航回数も多く造詣は深い。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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所有したカクタスは、SUVだから選んだわけではなく、今のシトロエンのアイコンになったデザインと乗り心地に惹かれたからですが、車高や目線の高さなど、乗りやすさを感じることは多く、次もSUVという気持ちになります。

LX570を選んだ決め手はココ!

・ランドクルーザー譲りの、道を選ばない走破性
・レクサスならではのおもてなしも体感
・オフローダーながら日常でも乗りやすい

ボディと別体のラダーフレーム、リアのリジッド式サスペンションなど、悪路走破性にこだわった屈強なメカニズムは、レクサスSUVの中でもLXだけが持つ特徴です。仕事や趣味でそのポテンシャルが必要な人はもちろん、極限の性能を手にすることに誇りを感じる人にもおすすめしたい、フラッグシップにふさわしい一台です。

レクサスのSUVというと、プレミアムクロスオーバーSUVのパイオニア、RXが確立した優美なデザインと洗練された走りの融合体を思い浮かべる人が多いでしょう。日本でも使いやすいサイズを持つUXやNXもこの路線の上にあると考えられます。

その中でフラッグシップのLXは、やや独自のポジションにいると考えています。類い稀なる信頼性と耐久性を武器に、世界中の荒野を踏破してきたランドクルーザーの遺伝子を受け継ぎ、そこにレクサスならではのおもてなしを融合した成り立ちだからです。

RXのようなプレミアムクロスオーバーSUVは、今や多くのフォロワーがいます。しかしLXの成り立ちは、他車では真似のできない唯一無二のもの。それを理解する人にとっては指名買いしたくなる車種のひとつです。

筆者の場合、家人の実家が雪国にあり、その実家ではランドクルーザーを愛用しています。そこへの往復を考えたとき、数あるレクサスSUVの中から真っ先に選びたくなるのはLXです。

仮想ライバルは……

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レンジローバー
価格面でバッティングするのはメルセデス・ベンツGクラスですが、LXと同じように、明確なコンセプトを貫いたままデザインもメカニズムも進化しているレンジローバーにも惹かれます。価格はさらに上をいきますが……。


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セダン編:新たな世代を象徴するES300h

SUVの人気が高まる中でも、レクサスのセダンシリーズは所有欲を刺激するモデルが豊富に用意されている。敢えてではなく積極的に選びたくなるセダンとは。

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Spec:レクサスES300h

全長×全幅×全高:4975×1865×1445(mm)
車両重量:1680kg
エンジン:直列4気筒DOHCガソリン+モーター
総排気量:2487cc
最高出力:131kW/5700rpm+モーター 88kW
最大トルク:221Nm/3600~5200rpm+モーター 202Nm
価格:¥5,907,407(税込)~

<BMW320dの次期候補を選びました>

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モータージャーナリスト
石井昌道さん

【Profile】
エコ運転講師の他、レ ースへ参加するなど、エコランからサーキット走行までシーンごとに最適な走りができるモータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。

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ISと同クラスのFRセダン。多くのメーカーがお手本とするベンチマークでもある。所有する先代モデルはスポーティさと快適性のバランスがいいのが特徴。比較すると現行モデルはスポーティ重視。ディーゼルは低燃費なのも○。

ES300hを選んだ決め手はココ!

・快適な乗り心地で静粛性も高い
・スペース効率に優れ、サイズを超える居住性
・ハイブリッドモデルで燃費性能に優れる

レスサスESは、同クラスのFRセダンに比べると室内空間は広い。特に後席の余裕は圧倒的なので、大切な友人やお客さんを乗せることも多いという人にはオススメ。以前のFFはエンジンと前車軸の配置に制約があり、スタイリングがすん詰まっていた印象ですが、最近はそれも克服。FR並みに伸びやかでスポーティなルックスになっています。

プレミアムセダンはFRを採用する例が多く、メルセデス・ベンツにBMW、レクサスなどはその代表格でしょう。FFはエンジンを横置きに搭載しつつ駆動系もすべて前方に収まるためスペース効率に優れ、ボディサイズのわりに室内が広いというメリットがあります。一方でFRは前後重量配分に優れるので、走りのポテンシャルが高く、乗り心地やハンドリングを向上しやすいのでプレミアムブランドは重宝してきました。

ところが近年ではFFも進化しており、最新世代のFFプラットフォームを採用するESは走りのバランスがハイレベル。特に快適で落ち着いた乗り心地や静粛性が素晴らしい。

ハンドリングのスポーティさではFRのISやGS、およびBMWに軍配が上がりますが、それなりの性能はキープ。自分の場合は他にもう1台、スポーツカーを所有しているので普段のアシは快適性重視のESのようなモデルにするのもアリ。燃費はハイブリッドだけあって秀逸でディーゼルの320dとほぼ同等でしょう。

仮想ライバルは……

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ボルボS60
ESと同クラスでFFを採用しているのがボルボS60。近年は大いに魅力を増しており、ドイツ勢を脅かすほどで、特にデザインでは他を寄せ付けないほど先進的。コアなファンがいるS60はスポーティなハンドリングにもこだわっています。


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スポーティモデル編:V8を搭載する旗艦モデルLC500

圧倒的な走行性能と目を奪われるデザイン。スポーツモデルは、いつでも僕らの心を惹きつける。憧れともいえるレクサスのスポーツモデルに乗り換えるなら……。

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出典: FASHION BOX

レクサスLC500

全長×全幅×全高:4770×1920×1345(mm)
車両重量:1940kg
エンジン:V型8気筒DOHCガソリン
総排気量:4968cc
最高出力:351kW/7100rpm
最大トルク:540Nm/4800rpm
価格:¥13,263,148(税込)~

<ポルシェ ケイマンの次期候補を選びました>

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モータージャーナリスト
渡辺敏史さん

【Profile】
二輪、四輪の専門誌の編集を経て、現在はライターとして活躍中。専門誌の他、一般誌での執筆も多い。日本独自規格の軽自動車からスーパーカーまで、日々様々なクルマに触れている。

今、レクサスに乗り換えるならコレ! SUV・セダン・スポーティモデル全てを自動車専門ライターが徹底解説
出典: FASHION BOX

普段乗りに使っている981型ケイマンは、ポルシェのスポーツモデルでは最もユーティリティが高く、燃費も上々と文句はまるでない。だが、家人も乗れる実用的AT車の購入を迫られる日々……。

LC500を選んだ決め手はココ!

・レクサスならではのプレミアム感を演出
・5LV8エンジンの官能的なフィーリング
・クルマの豊かさや文化性までも感じられる

LCは2ドアクーペにして、速さで一点突破するバリバリのスポーツカーではなく、性能や設えの余剰を愉しむラグジュアリー性を重んじたモデル。平日は都会に溶け込みながらその華やかさに癒やされつつ、週末は早朝の山道を気持ちよく愉しむ、そんな使い方がよく似合います。間もなく追加されるコンバーチブルも要注目。

レクサスのラインナップにおいて実質的なフラッグシップがサルーンのLSならば、クーペのLCは精神的な象徴と言っても過言ではない。

立体的に表現されたスピンドルグリルに呼応しながらリアフェンダーにかけて抑揚が強調されたスタイリング、トリムを大胆に配したインテリアなど、デザインは現世代のレクサスが何物とも違うプレミアムのあり方を指向していることをしっかりと伝えてきます。

大柄な2ドアクーペという、ビジネス的には難しいカテゴリーに敢えてレクサスがLCで挑戦する理由は、その不要不急にこそ効率論では測れないクルマの豊かさや文化性があることを知っているから。加えてLCにはV6ハイブリッドとともに、そのエキゾチックさをさらに高める5L V8ユニットを搭載するグレードも用意されています。7000rpmオーバーの高回転域まで心地よいエキゾーストサウンドを聴かせながらスキッと吹き上がる、自然吸気エンジンならではのそのフィーリングは、今や他メーカーのスポーツカーでは味わうことも難しい希少なものです。

仮想ライバルは……

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BMW 8シリーズ
LCが開発の際にベンチマークにしたというモデルは、BMW6シリーズ(現8シリーズ)やマセラティ・グラントゥーリズモといった銘柄。多面的に見ればメルセデス・ベンツSLクラスやポルシェ911、ジャガーFタイプなども直接的なライバルといえます。


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文/森口将之、石井昌道、渡辺敏史
MonoMaster 2020年8月号
WEB編集/FASHION BOX
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