世界中で流行している新型コロナウイルスの影響で私たちの暮らしは一変しました。これまでの働き方や暮らし方だけでなく、人生観までもが変化した今、アン ミカさんが感じたことを語ってくださいました。
≪目次≫
●優しさと愛を言葉にのせて相手に素直に伝えることが大事(アン ミカ)
●PROFILE/アン ミカ
優しさと愛を言葉にのせて相手に素直に伝えることが大事(アン ミカ)
ステイホーム期間中、心も身体もヘルシーでいるためにできるだけ朝型生活をキープ。写経、漢字検定の勉強、料理、縄跳びなどに時間を費やし、「家にいながら充実感を持つことで、次にテレビに出る時に心からの笑顔で仕事をしよう」と考えていたアン ミカさん。映像作家でもあるご主人と一緒に、ショートビデオを配信できる携帯アプリ『TikTok』も使い始めた。
「悲しいニュースが多かったので、皆さんの気分転換になれたら、と思って始めたのですが、夢中になって作っている私たちの方が大いに気分転換させてもらったな、という感じですね。夫婦ふたりきりで自宅でドレス&メイクアップして、何度も動きの確認をして……って、冷静に考えると馬鹿みたいな光景ですが、そんな制作風景も想像しながらクスッと笑ってもらえたら、とてもうれしいです」
世界が混乱の真っ只中にある時というのは、社会や人間の普段見えない面が露わになり、そこから思いがけない気づきを得ることがある。アン ミカさんも、自身の価値観に変化があったと言う。
「ウイルス感染というものの怖さを知って、自分の行動が人の命に関わるかもしれないということを深く考えました。そういう意味でも、人を思いやって、行動に責任を持てる人でありたいです。同時に、人をむやみに指差さない&正義を相手に強要しない優しさも大事にしたい。例えば誰かに“それは違うんじゃない?”と注意しなければいけない時も、陰口じゃなく、また大勢の前でもなく、ちゃんと面と向かって丁寧な言葉で伝える。みんなで社会をよくしていく連帯感というか、知恵、お金、愛……、持っている人はそれをどうやってシェアするか。そういうことが今後、人の魅力や存在意義になっていくと思います」
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PROFILE/アン ミカ
1972年韓国出身。モデル、タレントとして活躍。著書『アン ミカ流ポジティブ脳の作り方 365日毎日幸せに過ごすために』(宝島社刊)。
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取材・文=土谷沙織
(GLOW 2020年9月号)
WEB編集=FASHION BOX
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