「よく寝た気がしない」「ぐっすり眠れない」など睡眠に関する不満を抱える大人世代は非常に多く、大規模な調査によると、不眠を訴える40・50代は70%を超えています。睡眠に関する問題への対処法を日本睡眠科学研究所所員の志村洋二さんが教えてくださいました。
教えてくれたのはこの方
日本睡眠科学研究所所員
志村洋二さん
大学と連携し、睡眠についての研究とそれに紐付いた寝具の開発を行う。最新の睡眠研究の情報を収集・分析し、暮らしにどう活用すべきかを提案している。
40・50代女性のリアルな睡眠問題
女性特有の睡眠問題をクローズアップ。どのように対処すべきか考えます。うまく眠れない原因は男女差もあるので、うまく眠るヒントを探りましょう。
体が冷たくて眠れない…
Q:
元々冷え性で、冬の睡眠が辛いです。布団に入る頃には手足が冷えきっています。足だけに湯たんぽを置いたりもしますが身体は冷えたまま。朝方は寒さで目が覚めます。
A:
部屋の空気が冷たいと身体はずっと温まりません
布団の中(寝床内気象)の温度は約33度、湿度は約50%がベストといわれていて、31度以下になると快眠の妨げになることも。また、よい寝床内気象を保つための室温は、夏は25度、冬は16~22度が目安。室温が10度以下の場合、呼吸で冷たい外気が体内に入り、身体を冷やしてしまうため、体温が低下しやすくなります。暖房をつけっぱなしで寝ることに抵抗がある人が多いかもしれませんが、加湿器と一緒に使って乾燥を防げば大丈夫。心地いい睡眠環境を作れます。
昼寝すると寝付けない…
Q:
主婦ですが昼間に眠くなります。寝るのが遅かった日は昼間に2~3時間程度眠ってしまうこともありますが、その晩はよく眠れません。昼寝とどう向き合えばいいかわかりません。
A:
昼寝で睡眠不足は補えない
夜の深い睡眠の間には、成長ホルモンが分泌されるので、疲労回復につながります。しかし、日中は眠りが浅いため、疲労は回復されません。夜に寝られない分を昼に眠っても睡眠不足の解消にはつながらず、夜の寝つきを悪くするだけなので長時間の昼寝は避けましょう。昼寝する場合、深い眠りに入らないように横にならず、イスに腰かけるなどして眠りましょう。1日1回、10~30分以内にとどめれば、眠気が覚め、頭もスッキリするはずです。
(大人のおしゃれ手帖編集部)
photograph: Yumi Furuya
illustration: Izumi Okaya
text: Mizuki Sakaguchi
edit:FASHION BOX
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