今だから知りたい! 「キャッシュレス事情」

出典: FASHION BOX

ここ最近、「キャッシュレス」という言葉をよく耳にするようになりました。クレジットカードや電子マネーが普及し、なんとなくイメージできるという人は多いと思います。しかし、日本ではまだまだ現金決済が多く、海外と比べるとキャッシュレス決済の使用頻度はそれほど高くありません。

今回は、日本と世界のキャッシュレス事情に詳しいニッセイ基礎研究所の福本勇樹さんに、そもそもキャッシュレス化とは何なのか、それが私たちの生活にどのような影響を及ぼすのかなどについてお聞きしました。

教えてくれたのは……

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福本勇樹さん。

ニッセイ基礎研究所、金融研究部准主任研究員。住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)を経て2014年9月より現職。

 

現金を使わないキャッシュレス決済が拡大予定

「経済産業省では、支払いの手段として、クレジットカードやデビットカード、電子マネーを使うことを『キャッシュレス決済』と定義しています」と、福本さん。交通系ICカードなどで身近な存在になりつつありますが、キャッシュレス決済自体、その比率は2016年時点で20%にしかならなかったとか。

そこで政府は「今後10 年間(2027年6月まで)で40%まで拡大することを目指すとしています」とのこと。

 

キャッシュレス化が広がれば経済が活性化する!?

では、なぜ政府はキャッシュレス化を進めようとしているのでしょうか?

福本さんによると、「もともとは、訪日外国人客の増加や、2020年に開催される東京オリンピックとパラリンピックに向けて、クレジットカードやデビットカードによるキャッシュレス決済が可能な環境を整備することで、インバウンド(訪日外国人)消費を拡大させることが狙い」なのだそう。

さらに、カード決済の普及率が1%上昇すると、世界のGDP(国内総生産)が平均的に0.1%増加するという試算もあるとか。日本国内でキャッシュレス化を進めているのは、「キャッシュレス化が経済の活性化に効果的である」から、ということも理由のひとつなんですね。

キャッシュレス決済は、使いすぎてしまいがちだったり、現金以外で支払うことに不安を覚えるという人も多いと思います。しかし、小銭などを数える手間が省けて便利になるほか、いろいろなメリットもあります。

メリットとデメリットの両方をきちんと理解したうえで、賢く利用していきたいですね。

 

(大人のおしゃれ手帖編集部)
text:Hiroko Ohyama
edit:P.M.A. Tryangle
illustration:Natsuki Suyama
編/FASHION BOX
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