デリケートゾーンのニオイ、おりもの、かゆみや痛みなど、なかなか人には言えない体の悩みを解決するために、女性医療スペシャリストの関口由紀先生にお話を伺いました。
Q.ニオイが気になって、ごしごし洗ってしまいます
A.「洗いすぎはNG!」やさしく丁寧に洗って
粘膜には自浄作用があり、洗いすぎると必要な常在菌が流れて別の菌が増殖し、かえってかゆみやニオイの原因に。泡立てた石鹸でやさしく洗ってください。ひだの部分も丁寧に。なお、トイレのたびにビデ機能で洗浄するなども避けたほうがいいでしょう。
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Q.おりもので下着が汚れます。病院に行ったほうがいいですか?
A.閉経までは、下着が汚れる程度は「問題なし」
ただし、おりものの色やニオイ、量などがいつもと違う場合は注意が必要。例えば酒粕のようなおりものが出てかゆみを伴う場合は、膣カンジダが疑われます。また、閉経後におりものが大量に出る、血が混じっている、悪臭がするなどの場合は、子宮体がんの可能性も。いずれの場合もクリニックを受診して。
Q.かゆみや痛みがあります
A.40歳過ぎたら、「保湿ケアを習慣」に
更年期にさしかかると、女性ホルモンの分泌量が低下して、粘膜も乾燥しやすくなります。それにより外陰部・膣が萎縮して、かゆみや痛みが起こったり、尿もれや頻尿、性交痛などの原因になることも(GSM:閉経関連尿路生殖器症候群)。デリケートゾーンの皮膚も顔や体と同様に保湿を心がけて。
(右)皮膚に栄養と柔軟性、うるおいを与え、デリケートな部分のケアにピッタリ。
(中・左)外陰・膣専用美容液と、女性ホルモンを配合したオイルのセット。2品を1〜2滴ずつ手の上で混ぜてから使用。
教えてくれたのは……
PROFILE/女性泌尿器科専門医 関口由紀さん
2005年横浜元町女性医療クリニック・LUNAを開設。女性医療クリニックLUNAグループの総帥として3つの女性医療専門クリニックを展開。著書も多数。
https://www.luna-clinic.jp
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photograph:Aya Sunahara
styling:Ritsuko Hirai
illustration:Kana Nakajima
text:Mizuki Sakaguchi
thanks:AWABEES
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