調剤薬局で薬をもらうときの節約ポイント6点! 薬局選びの基準が変わる!?

調剤薬局で薬をもらうときの節約ポイント6点! 薬局選びの基準が変わる!?

調剤薬局を選ぶことから節約が始まる

病気やけがで薬を処方されたときに、処方せんを持って行く薬局が調剤薬局です。この調剤薬局で薬を処方してもらう料金は、実は薬局により異なることをご存じでしょうか? 医療費を節約したいなら、「いつ」「どこの」調剤薬局に行くと支払いが抑えられるかを知っておくことが大切です。そのほかにも医薬品の選び方やお薬手帳のメリットなど、調剤薬局で節約できるポイントをわかりやすく解説していきます。

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薬局は立地などで調剤料が変わる

なんとなく近所にあるからという理由で薬局を選んでいる人が多いのではないでしょうか。しかし、調剤で節約したいなら、薬局選びが大切です。なぜなら、薬局によって調剤基本料が異なるからです。

大きな病院の近くにある薬局やチェーン展開しているドラッグストアはたくさん利用されるので、効率のよい経営ができることが推察できるため、調剤基本料は安く設定されています。

一方で街中にある小さな個人薬局などは、利用される回数は少ないかもしれませんが、近隣の人の健康管理に欠かせない存在となっていることが推察できるため、高い調剤基本料によって保護されています。

いつも同じ薬局を利用すれば、薬剤師が体質や体調などを理解してくれて健康管理にプラスになりますが、特に持病もなく、風邪など一時的で軽い症状の薬をもらうだけというのであれば、調剤基本料の安い薬局を利用すると節約になります。

2016年の規制緩和により登場した敷地内薬局も少しずつ増えてきています。病院の敷地内につき移動が楽で、調剤基本料も一番安く、それだけに混みますがおトクです。

また、医療機関同様に、調剤薬局でも早朝と夜は加算があります。営業時間内でも19時以降、8時以前に利用すると加算されるので注意。

たとえば19時過ぎにクリニックで診察(初診)を受けてそのまま調剤薬局を利用すると、時間外加算分だけで合わせて375円(3割負担の場合)も余計に支払わなければいけなくなるので、時間に余裕があるときは加算がかからない時間帯に行くほうがいいでしょう。

 

調剤薬局は「どこ」へ「いつ」行くかが節約の第一歩

薬局の種類別 調剤基本料

調剤薬局で薬をもらうときの節約ポイント6点! 薬局選びの基準が変わる!?
※処方せんの受付回数などにより異なる

 

調剤薬局の時間外加算

調剤薬局で薬をもらうときの節約ポイント6点! 薬局選びの基準が変わる!?

※調剤基本料+調剤料(一部の加算を含む)
※調剤基本料を含め、実際の支払いは自己負担割合による
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調剤薬局の節約ポイント

※金額は3割負担の場合

■ジェネリック医薬品に変える
→先発医薬品の2~7割安くなる

■3カ月以内に同じ薬局に行くならお薬手帳を持参する
→薬剤服用歴管理指導料が40円安くなる

※門前薬局や大手チェーン薬局の場合は除く

■ポイントを貯める
→処方せん調剤でポイントがつくドラッグストアの例:ウエルシア、スギ薬局、ツルハドラッグ、マツモトキヨシ、ココカラファイン、トモズなど

※多くの場合調剤でポイント利用はできない。ポイントアップサービスは除外

■かかりつけ薬剤師はもたない
→かかりつけ薬剤師指導料が発生し、約60~100円高くなる

■一包化しない
→一度に服用する薬を一包化すると1カ月分で約380円高くなる

■軟膏は複数でも混ぜない
→複数の軟膏を混ぜた状態に調剤してもらうと約240円高くなる

 

ジェネリック医薬品はお試しもできる

薬の種類にもよりますが、調剤の大きな節約ポイントになるのはジェネリック医薬品を利用することです。ジェネリック医薬品は、約20年の特許期間が終わった先発医薬品と同じ有効成分を使って作られる後発医薬品で、莫大な開発料が含まれない分、2~7割程度安くなっています。基本的には効果も安全性も先発医薬品と同等と認められていますが、薬の大半を占める添加物はそれぞれで異なるため、まったく同じ薬とは言えません。

そのため、長く服用している薬などはジェネリックに興味があっても切り替えるのは不安かもしれません。そんな場合には、お試し調剤(分割調剤)を利用してみるとよいでしょう。たとえば1カ月分の薬が処方されていても、まずは1週間分だけ調剤してもらい、問題がなければ残り3週間分も調剤してもらうという方法をとることができ、安心です。

小さな節約ですが、街中などの個人経営の薬局を利用していて3カ月以内に再度利用するなら、お薬手帳を持参すると薬剤服用歴管理指導料が40円安くなります。お薬手帳は薬局で無料でもらえたり、アプリもあるのでぜひ持っておきましょう。

薬を1回分ずつ包んでもらっているという人も、自分でできるなら1カ月分で約380円の節約になります。複数の軟膏を混ぜて一つにしてもらうというのも同様です。

また、調剤薬局を利用した際、「かかりつけにされますか?」と聞かれることがあります。これはかかりつけ薬局・薬剤師制度で、利用すると薬はもちろん相談の内容なども記録して体質や体調を把握したうえで調剤を行ってくれます。市販薬についても相談ができたり、薬を飲んだら気になる症状が出たといった薬に関する相談も気軽にできたりします。

安心なシステムですが、かかりつけ薬剤師指導料として60~100円程度加算されます。体調に特に不安がなく利用する薬局も決めていないなら不要でしょう。

 

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(抜粋)

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構成・文:加茂直美、鷺頭文子
編集:入江弘子

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WEB編集:FASHION BOX、株式会社エクスライト

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