「心地いい暮らし研究会」のマキさんが考える、心と暮らしの整え方/キッチンツールを見直して快適に
『リンネル』で連載中の「『心地いい暮らし研究会』のマキさんが考える、心と暮らしの整え方」。毎日の料理作りはキッチンツール次第で、料理のしやすさがぐんと変わるもの。どれを残し、どれを手放すべきか……。マキさんのおうちを参考にして自宅のキッチンを見直してみましょう。
アップデートを続けてより使いやすいキッチンへ
料理が好きな人ほど、つい増やしてしまうキッチンツール。手軽に買えて種類も豊富なだけに、気づけばキッチン収納がいっぱいに……といった状態になりがちです。でも日々の料理をラクにするには、「むやみに増やさず、厳選することが大事」とマキさん。
「まずは使っているもの/使っていないものを分類し、使っていないものはその理由を探ってみましょう。『それを使う料理に飽きた』『持ちづらい』『サイズが合わない』などの理由があるはず。自分が何に不満を感じているかを理解し、そこを解消するツールを探せば、選択肢は絞られます」
それでも減らせないなら、いっそ「やらない料理」を決めるのも手。「たとえばうちでは、卵焼きや揚げ物は作りません。そうすれば卵焼き用のフライパンや揚げ鍋などのツールは持たずにすみます」
数を絞る一方で、使い心地が悪いと感じたものは、すぐに買い替えを検討することも、ストレスを溜めないコツ。
「だましだまし使っていても、不満が溜まってしまうだけ。自分にとってベストなものが見つかるまで、アップデートを繰り返していきましょう」
キッチンツールの見直しで料理も洗い物もスムーズに
キッチンツールの数は1種類につき1つずつが基本。「数を厳選し、シンプルな形状を選べば、スペースが限られている狭いキッチンでもゆとりを持って収納できます。調理中の出し入れもスムーズになりますよ」
ご飯作りがラクに! 週末20分間の“半調理” 「家ごはんは“名もなき料理”で十分」
“自分にとっての使いやすさ”を探りましょう
持ち手付きのざるとボウル
ざるとボウルは工房アイザワのものをセットで購入。「ボウルは目盛りがついていて計量も可能。持ち手付きなのでつるして収納できるし、作業中の使い勝手もいい。同じメーカーでそろえればサイズがぴったり合うので、ふたつ合わせてサラダスピナーのように水切りもできます」
ガラスと琺瑯の保存容器
保存容器は富士ホーローとイワキのものを愛用。「プラスチック製のものは洗っても汚れやにおいが残りやすいのが難点。このふたつに変えてから快適になりました。レンジで温めたいものはガラス製の容器へ。ゼリーを作るときなどは琺瑯を使うと、直接火にかけられて便利です」
よく切れる包丁とまな板
使用頻度の低いフープロやブレンダーよりも、よく切れる包丁をそろえたほうが普段の料理では重宝します。「木のまな板は自立するのでスタンドいらず。菜箸もいろいろな素材や形状がありますが、洗いやすいシンプルな形が一番」
ふたとざる付きのフライパン
フライパンはリーズナブルなものを定期的に買い替えるのがマキさん流。「今使っているのは貝印とクックパッドが共同開発したふた付きのフライパン。黒でこげつきが目立ちにくく、深さがあって油が飛び散りにくいのが◎」
お鍋はふたつだけ
お鍋は20cmのクリステル、合羽橋で買った18cmの片手鍋のふたつがあれば、普段の料理には充分。「煮物や野菜をゆでるときは20cm、お味噌汁を作るときは18cmと使い分け。ふたは中身の見える透明なものを選んでいます」
失敗を経てたどり着いたベストなお玉の選び方
便利かな?と水気を切れる穴あきお玉を試したものの使いこなせず失敗。
現在は前に使っていたシンプルな無印良品のものを愛用しています。
スマホばかりの夫にイライラ……etc. 夫婦の悩みに人気ミニマリストがアドバイス
蓋つきタンブラーのオススメは? 使いやすさ比較レポ[心地よい暮らし研究会]
PROFILE/マキさん
【PROFILE】
シンプルライフ研究家。人気ブログ「エコナセイカツ」では、不要な家事をしない、シンプルな暮らしを発信する。マキさんのYouTubeチャンネル「エコナセイカツ」もチェック!
CHECK! マキさんの新刊が発売中!
『暮らしのムダをなくしてシンプルに なくす家事』(KADOKAWA)
“ついで掃除”でキレイな家をキープ! 時間をかけずに汚れをリセットするコツ
夫の家事分担を増やしたい! 5年間で夫を変えた作戦とは?[夫婦円満のコツ]
photograph:Keiko Ichihara
text:Hanae Kudo
(リンネル 2021年4月号)
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
web edit:FASHION BOX