コウケンテツさんの困ったときのお助け献立
ごはん作りがしんどい……。料理研究家のコウケンテツさんにも、そんなときがあったそうです。ごはん作りの大変さに気づいてから、コウさん自身のマインドに変化があったといいます。そこからどのように日々のごはん作りと向き合うようになったのでしょうか。
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毎日のごはん作りは、「無理をしない」のが一番
どんなに料理が好きでも、「ごはん作りがしんどい日」はあるもの。それは、料理のプロであるコウケンテツさんにとっても同じ。
「僕はもちろん料理が好きだし、以前は『料理研究家なんだから』と見た目にも栄養バランスにもこだわって、品数もできるだけ多くしなければ……とがんばっていました。でも子どもが3人になって、育児にかける時間が増えていくうち、どんどんごはん作りがしんどくなってきて。ある日、夕食の準備をしたときに長女から『パパ、眉間にしわが寄ってるよ』と言われてハッとしたんです。それから、無理をしてごはんを作るのはやめよう、と思うようになりました」
コウさん自身が、毎日ごはんを作る大変さを実感したことで、手間ひまかけた料理だけではなく、「しんどい日でも作れるレシピや、ラクするための工夫を伝えたい」と考えるように。
「忙しいときはインスタントラーメンやカット済みの素材を使ってもいいし、洗い物を減らすためにごはんとおかずをワンプレートに盛ってもいい。もちろん、きちんとお茶碗で食べることも正しい食文化やマナーを伝えるためには必要です。でも、それは毎日じゃなくていいんじゃないかな。その日の忙しさや心の余裕に応じて、選べることが大事だと思うんです」
今回、紹介してもらった献立(別記事参照)も、実際にコウさん宅でよく登場しているものばかり。
「ゆでたり焼いたりした鶏肉に、野菜のナムルやスープを添えたものがわが家の定番メニュー。鍋のまま出す煮込みラーメンも子どもたちに人気で、昨日も食べたばかりです(笑)。それと、本当に疲れた日って、料理に合わせて器を選ぶことすら面倒になりますよね。日常のごはんはいつも同じ器でもいいんじゃないかな、という気持ちを込めて、今回の撮影ではほとんど白のオーバル皿を使いました」
家族のためにごはんを作っていると、つい「もっとちゃんとしなきゃ」という思いでがんじがらめになりがち。けれども無理なくごはん作りを続けるには、「いかにストレスをためないか」が大切だとコウさんは話します。
「料理のプレッシャーから解放されるには作る人だけでなく“食べる人”の意識も変わらないといけないんですよね。毎日感謝もせず食べるだけでは、作る人のモチベーションは下がるだけですから。ときには『こんなにがんばったんだよ!』と家族にアピールしていいし、気分が乗らない日は作らなくていい。『こうしなきゃ』は捨てて、もっと自分勝手にごはん作りをしていいと思うんです」
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教えてくれたのは……コウケンテツさん
【PROFILE】
料理研究家。旬の素材を活かした手軽でおいしい家庭料理を提案。プライベートでは3児の父親として育児に奮闘中。昨年開設した公式YouTubeチャンネルや、書籍『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』(ぴあ)が反響を呼んでいる。
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photograph:Takafumi Matsumura
text:Hanae Kudo
(リンネル 2021年6月号)
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