甲状腺の病気と更年期は症状が似ている!? 甲状腺専門医が治療方法などを詳しく解説

更年期の症状だと思ったら甲状腺の病気!? バセドウ病&橋本病を甲状腺専門医が解説

GLOWレディスクリニック

『GLOW』で連載中の「GLOWレディスクリニック」。今回は生理不順など不調を訴える女性からのお悩み相談です。相談者の方は更年期の影響と思っているようですが、実は更年期と症状が似ている病気があることをご存じでしょうか。いったい、どんな病気なのでしょうか。金地病院院長の山田惠美子先生にお話をお聞きしました。

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「生理不順で疲れやすく、いつも眠いです」

物忘れもひどく、肌はパサパサ。目のまわりがむくんで目が開きにくいことも。これは更年期のせい? 数年ガマンすればよくなりますか?

■解決案

・甲状腺の病気を知ろう。そして「もしかして?」と思ったら検査を
・精密検査をすすめられたら迷わず専門医へ! 命の危険はありません

更年期の症状と甲状腺の病気の症状はそっくり!

おっしゃる症状はどれも更年期の症状として知られますが、甲状腺ホルモン異常の橋本病やバセドウ病の症状とも合致します。甲状腺ホルモンの病気なら自然によくなることはありません。婦人科で女性ホルモンと甲状腺ホルモン、もしくは内科で甲状腺ホルモンの検査を受けてはいかがでしょうか。血液検査で甲状腺ホルモンの数値がわかります。

甲状腺はのど仏の下の気管の前にあるハート形の臓器で微量のホルモンを分泌し、全身の新陳代謝を活発にし、元気にする働きをしています。脳、心臓、消化器、骨、皮膚、毛髪などをはじめとする多くの器官に関わっているので、ホルモン量が多すぎたり少なすぎたりすると全身のあらゆる場所で不調が起きます。

甲状腺ホルモンが過剰になるとバセドウ病を代表とする甲状腺機能亢進症に、不足すると橋本病を代表とする甲状腺機能低下症になります。甲状腺の病気は女性の比率が高く、20〜30代ではバセドウ病が、30〜40代では橋本病が多い傾向ですが、40代以降でもバセドウ病になることもあります。それぞれのおもな症状はこちらです。

[バセドウ病]*細胞活性が上昇
・微熱・不眠・イライラ感・発汗
・眼球突出・かゆみ・色素沈着
・手指のふるえ・頻脈・体重減少(一部増加)他

[橋本病]*細胞活性が低下
・元気がなくなり、ぼーっとする
・物を忘れやすい・眠い・寒がり
・汗が出ない・皮膚が乾燥する
・声がしわがれる・眼瞼のむくみ
・体重増加・動作緩慢・便秘他

ふたつに[共通]するのがこちら。
・疲れやすい・脱毛・生理不順
・体力低下・筋力低下・むくみなど

患者さんが気づくきっかけは首の腫れや目のまわりのむくみ、ひざ下のむくみなどです。健康診断などで首の腫れを指摘された、婦人科や内科からの紹介、うつ病の治療を受けていた患者さんが紹介されてくることもあります。

甲状腺の病気を知っていれば治療で元気を取り戻せる

症状が多岐にわたるので医師でも気づきにくく、40〜50代の女性では更年期と思い込んで見過ごしてしまう方も少なくありません。ですが、甲状腺の病気の概要を知っていればご自身で「おかしい」と気づくことができます。そして内科や婦人科で血液検査をすれば甲状腺ホルモンの状態がわかります。問題があれば専門医が精密検査をして服薬治療へ。1日に1回薬を飲むだけで、たくさんの不快な症状が手のひらを返したようにきれいさっぱりなくなります。

橋本病では薬の量をコントロールしながら服用を続けるのが原則ですが、バセドウ病ではよくなれば服用を中止することもできます。また、女性ホルモンの治療なども並行して行えます。橋本病の場合は、ヨウ素を多く含む昆布は甲状腺機能低下を助長するので毎食、昆布だしのお味噌汁を飲んだり、毎日大量の昆布を食べるのはよくありません。食べてはいけないわけではありませんが、常識的な量を2週間に1回程度にするのが無難です。

首が腫れていても軽い橋本病であれば症状はほぼ出ませんし、服薬の必要もありません。検診で「要再検査」となったら、怖がらずに専門医を受診してください。

たくさんの不調を抱えて老け込んでいらした患者さんが、数ヶ月で見違えるほど元気になって若返る姿を数えきれないほど見てきました。この機会に甲状腺の病気を記憶にとどめていただきたいです。

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教えてくれたのは……金地病院 院長 山田惠美子先生

甲状腺の病気と更年期は症状が似ている!? 甲状腺専門医が治療方法などを詳しく解説
金地病院
院長 山田惠美子先生

【PROFILE】
「甲状腺の病気は適切に治療すれば元気を取り戻せます。放っておくなんてもったいない!」をモットーに治療を行う甲状腺専門医。

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イラスト=MAIKO SEMBOKUYA
取材・文=黒川ともこ
GLOW 2021年10月号

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WEB編集=FASHION BOX

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