それ、もう“コロナ太り”ではありません!
ヴィーナス期の持続可能な体づくり/16時間断食
ステイホームがきっかけの体重増加であっても、1年以上続いているのならば、もう“コロナ太り”という期間限定のようなワードに逃げている場合ではありません。痩せたいなら、今年一気に話題になった16時間断食にトライしてみては? 8時間食事術とも呼ばれるこの方法、ルールはとても簡単。そして効果を実感している人も多数いるそうです! あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長の青木厚先生に16時間断食についてくわしくお聞きしました。
※GLOW読者世代特有の体の変化期である更年期を「ヴィーナス期」と表現しています
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「毎日、好きなものを食べたい! お酒も飲みたい!」という人は……“16時間断食”にトライ !
オートファジーを発動させる究極のダイエット
世の中にはいろいろなダイエットがありますが、効果がないとしたら、その方法はあなたにとって無理があるから痩せられないのです。16時間断食は、誰でも簡単に実践できて、すぐ実感もできます。
さらにガンや認知症、糖尿病、高血圧などの予防にも役に立つため、ヴィーナス期のみなさんには特におすすめの食事法です。
考え方は「食べ物の内容を制限する」のではなく「食べない時間を増やす」こと。一日3食は胃腸を疲れさせ、体の不調を招くだけなのです。
16時間断食は2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した「オートファジー」の研究をもとに生み出されました。オートファジーを働かせるためには連続して16時間以上の空腹の時間が必要ですが、睡眠時間を入れれば無理なく行えます。
自分にできるか、継続できるか不安な人は、まずは週末だけでもトライしてみれば十分にリセット効果が得られるはずです。
一日3食だと、胃腸が常に動いている
食べ物が胃で消化されるまでの時間=2〜3時間(脂肪分の多いものだと4~5時間)。胃から送られてきた消化物を分解する時間=5~8時間。大腸では小腸で吸収できなかった水分を15~20時間かけて吸収。結果、内臓に全然休みがない。
What's オートファジー?
「体の古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせる」という体の仕組みのこと。つまり、週に1回でも、まとまった空腹の時間をつくると、食べすぎがもたらす害が取り除かれ、ダメージも一掃されます。肌ツヤもよくなり、体内からアンチエイジングの効果が得られます。
ヴィーナス期に特におすすめの理由
代謝が落ちたヴィーナス期だと昔と同じ量を食べていても「食べすぎ」に! また、食べすぎたからと2泊3日の断食や酵素によるファスティングをする人も多い世代ですが、断食自体かなりキツく、元の生活に戻ったら元の自分に。継続しなければ意味がありません。
ルールはたったひとつ! 睡眠8時間+8時間の空腹を実行するだけ!
「一日何品目食べないといけない」「○○を食べてはいけない」など面倒なルールはなし!
・8時間食べてOK!
・16時間(睡眠含む)食べない!
Question:空腹に堪えられなかったら?
ナッツ類を食べましょう。ナッツに含まれる不飽和脂肪酸は、血中の中性脂肪やコレステロール値を下げたり、悪玉コレステロールを減らす効果もあり、ダイエットにも健康にもいい食物。塩分を含んでいない素焼きのナッツをレスキュー的に摂取しましょう。ナッツが苦手な人はチーズやヨーグルトなどでもレスキュー食になります。
Question:デメリットはない?
唯一の欠点は、筋肉量が減少することです。
筋肉量が減らないように、必ず良質なたんぱく質を中心に食事はしっかり食べて、「階段の上り下り」「腕立て伏せや腹筋、スクワットをできるだけ」レベルの運動を習慣にしましょう。
Question:「ドカ食い」してもいいの?
何をどれぐらい食べても構いません。
体が慣れてくると空腹力が備わり、ドカ食いもなくなってきます。
私もやっています!
モデル 松田珠希さん
もともと夕食の時間が早く、就寝時間も早い私にはぴったり!
夕方17時頃に夕食を食べ、夜22時には就寝してしまう私。朝7時に目覚めれば2時間ご飯を我慢するだけで簡単に16時間が過ぎてしまいます。意外でしたが空腹が長いと、朝の空腹感が弱い気がして、ダイエットを意識せず16時間以上空けられることもあります。免疫力も上がると聞き、そちらも魅力的でした。一日3食食べる必要はないのだと感じ、最近は一日2食に変わりました。間食やおやつも特に影響はないのでふつうに食べていますが、体が軽いです。
スタイリスト 安竹一未さん
自然と2kg減! 朝スッキリ起きられます
サーフィンなど運動はしているのに、去年から太り始め、「体を引き締めたい!」と思っていました。そんなときに一日のうち16時間空けて、8時間好きなものを食べていいというダイエット法を聞いて始めてみました。仕事柄、撮影が入ってしまうと「私だけ食べない」のは不可能。最初は 「12時〜20時だけ食べていい時間」に設定したのですが、あまり効果を感じなかったので「10時〜18時」に変更したところ、2kgストンと痩せて、朝の目覚めもいいです。
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教えてくれたのは……あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長 青木 厚先生
【PROFILE】
医学博士。日本糖尿病学会専門医・指導医、日本内分泌学会専門医。著書に『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム刊)がある。
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取材・文=橋本優香
(GLOW 2021年10月号)
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WEB編集=FASHION BOX