高血圧には“酢コーヒー”! 動脈硬化の予防も期待できる成分&1日何杯飲むかを医師が解説

高血圧には“酢コーヒー”! 動脈硬化の予防も期待できる成分&1日何杯飲むかを医師が解説

血圧を下げることができる飲み物のひとつにコーヒーが挙げられるそうです。TJ MOOK『薬いらずの特効法 血圧を下げる50のコツ』では、高血圧の方にコーヒーがおすすめの理由を解説しています。さらに、芝浦スリーワンクリニック名誉院長の板倉弘重先生が効果的なコーヒーの飲み方を教えてくれました。健康が気になる方は、ぜひ始めてみましょう。

TJ MOOK『薬いらずの特効法 血圧を下げる50のコツ』

放置すると血管がもろくなり、脳卒中や心疾患などの大病を引き起こす高血圧。
国民の3人に1人が高血圧といわれる日本において、高血圧対策は他人ごとではありません。
本誌では、14名の医師・博士が自ら実践して血圧を下げ、臨床の現場でも「続けやすい」「効果が出た」と高評価を得た“血圧を下げるコツ”を厳選して紹介。
「食べ方」「食べ物」「飲み物」「お手軽な運動」など、“血圧が下がった”体験談を交えて解説します。

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近年の研究で判明した「体によい飲み物」コーヒーに酢やレモンを足す

1日3~4杯飲んでポリフェノールの作用を持続

高血圧には“酢コーヒー”! 動脈硬化の予防も期待できる成分&1日何杯飲むかを医師が解説

血圧を下げる効果がある飲み物はたくさんあるが、コーヒーもその1つ。カギを握るのは、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸の強い抗酸化作用だ。
「クロロゲン酸はコーヒーの苦味や色味のもとになる成分で、腸内の悪玉菌を抑える抗菌作用のほか、肝機能の低下抑止、近眼や老眼を予防するなど、さまざまな健康効果があります。脂肪の燃焼も盛んになるので、エネルギー消費量の増加にもつながります。また、体内の炎症を抑えて血管壁にプラークが生じるのを抑え、血管壁の内皮細胞を保護するので、血管をしなやかに保つことができます。血圧を安定させ、動脈硬化の予防や改善の効果も期待できます」(板倉先生)

飲料メーカーのネスレが首都圏の主婦を対象に実施した調査では、ポリフェノール摂取量の47%がコーヒーによるものであることがわかった。ポリフェノールはほかの飲料や食事からも摂取できるが、コーヒーには緑茶や紅茶の約2倍、トマトジュースの約3倍のポリフェノールが含まれているので、毎日3~4杯は飲んでおきたい。ポリフェノールの作用が持続するのは一度飲んでから2~3時間なので、食事のときやおやつタイムなど、少し時間を空けつつ飲むとよい。
「カフェインを不健康の元凶と見る人もいますが、摂取量やタイミングを間違えなければ、覚醒作用を利用して眠気を覚ますほか、体をリフレッシュさせるなど、日常生活にさまざまなプラス効果をもたらしてくれます。それでも気になる人や妊娠中の人は、ノンカフェインのコーヒーでもOKです。通常のコーヒーと同量のポリフェノールが含まれているので、同等の効果が得られます」(板倉先生)

小さじ1杯の酢をコーヒーに加える

コーヒーに含まれるクロロゲン酸の効果をさらに高めたいなら、酢と一緒に飲むのがおすすめ。酢に含まれる酢酸がクロロゲン酸の働きを助け、酢とコーヒーがそれぞれ単独で果たす役割以上の効果が得られる。酢酸は血圧上昇にかかわる体内のホルモン調節機能をゆるやかに刺激するので、血圧を下げる作用もある。
「コーヒーと酢の組み合わせに疑問を抱く人もいるかもしれませんが、小さじ1杯程度の酢では、コーヒーの味わいにさほど影響を及ぼしません。それどころか、ほのかな酸味がコーヒーの苦味とマッチして、まろやかで奥行きが深い味わいになります」(板倉先生)

酢はリンゴ酢や穀物酢など種類が豊富だが、基本的には何を入れてもよい。ただし、冷めると酸味が強くなるので、なるべく温かいうちに飲むようにしよう。
「コーヒーはドリップで本格的に淹れてもよいですが、インスタントでもクロロゲン酸の効果はしっかり得られます。普段、コーヒーを飲まない方はインスタントから始め、コーヒーを究めたくなったらドリップにしましょう」(板倉先生)

酢以外なら、薄切りのレモンやレモン果汁を入れて「レモンコーヒー」にするのもおすすめ。レモンには脂肪吸収を抑制して肥満を防ぐエリオシトリン、鼻水やくしゃみを抑制するナリルチンなどのポリフェノールが含まれており、一緒に飲むことで高い健康効果が得られる。また、ヘスペリジンには毛細血管を強くして血流を改善する働きがあるので、動脈硬化などの予防も期待できる。

コーヒーの「クロロゲン酸」

強い抗酸化作用

・体内の炎症を抑える
・血管の内皮細胞を保護して、血管をしなやかに保つ

血圧が下がる
+
酢の「酢酸」、レモンの「ヘスペリジン」で血圧改善効果をさらに高める!

酢コーヒー

高血圧には“酢コーヒー”! 動脈硬化の予防も期待できる成分&1日何杯飲むかを医師が解説
冷めると酸味が強くなるので温かいうちに飲む
酢は小さじ1杯(5mL)

摂取のポイント
インスタントコーヒーでも、ドリップコーヒーでも構わない。酢の量は1杯につき、小さじ1(5mL)。1日4杯まで飲んでもよいが、ベストは3杯まで。酢はお好みのものでよい。黒砂糖やハチミツを少量加えて飲んでもOK。

レモンコーヒー

高血圧には“酢コーヒー”! 動脈硬化の予防も期待できる成分&1日何杯飲むかを医師が解説
レモンスライスでもレモン果汁でもOK

摂取のポイント
コーヒーはインスタントでも、ドリップでも可。レモンも薄切り(1~2枚)でも、絞っても市販のレモン果汁でも構わない。果汁の場合は1杯につき小さじ1(5mL)が目安。レモンは皮まで食べると健康効果がより高まる。

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このコンテンツの監修者は……芝浦スリーワンクリニック名誉院長 板倉弘重(いたくら・ひろしげ)先生

高血圧には“酢コーヒー”! 動脈硬化の予防も期待できる成分&1日何杯飲むかを医師が解説
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
板倉弘重(いたくら・ひろしげ)先生

【PROFILE】
医学博士。認定臨床栄養指導医。東京大学医学部卒業。同大学第三内科講師、国立健康・栄養研究所臨床栄養研究部部長などを経て現職。『血糖値・血圧・高コレステロールを食べ物で大改善!』(宝島社)ほか、著書・監修書多数。

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(抜粋)

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本誌では、14名の医師・博士が自ら実践して血圧を下げ、臨床の現場でも「続けやすい」「効果が出た」と高評価を得た“血圧を下げるコツ”を厳選して紹介。
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編集・執筆/株式会社はる制作室、真瀬 崇、坂本夏子、石野宏幸
執筆協力/常井宏平
撮影/中川晋弥
写真・イラスト協力/Shutterstock、photolibrary

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WEB編集/FASHION BOX

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