InRed View/作家 新川帆立
10月に2作目『倒産続きの彼女』が発売されたばかりのミステリー小説界のニューフェイス、新川帆立さん。法曹界を舞台にした作品を続々と上梓する、新星作家の魅力に迫ります。
書籍『倒産続きの彼女』
≪『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作&累計40万部突破、『元彼の遺言状』続編!≫
彼女が転職するたび、その企業は必ず倒産する―― 婚活に励むぶりっ子弁護士・美馬玉子と、高飛車な弁護士・剣持麗子がタッグを組み、謎の連続殺「法人」事件に挑む!
書籍『元彼の遺言状』
≪2021年 第19回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作≫
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」
奇妙な遺言状をめぐって、おカネ好きの凄腕女性弁護士が活躍!
前代未聞の遺産相続ミステリー
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等身大のヒロインに共感して、前向きな気持ちになってほしい
共感と爽快さに酔いしれる、極上エンターテインメント
ミステリー小説界のニューフェイス、新川帆立さん。女性弁護士が数々の不可解な事件を解決していくシリーズが今、人気を博している。
「シリーズ1作目の『元彼の遺言状』のヒロインである剣持麗子は、女性弁護士のステレオタイプのようなキャラクター。キリッとスーツを着こなす強めのバリキャリ女性として表現しました。一方、10月に発売したばかりの2作目『倒産続きの彼女』では、真逆のタイプの女性弁護士、美馬玉子をヒロインにしました」
ヒロインを通じて、さまざまな女性像を提示しているところに、広く支持されている理由がありそうだ。
「現実世界の弁護士には、ふんわりとしたワンピースを好むような女性もたくさんいて、そういったリアリティをきちんと表現することで、多くの女性たちに共感していただきたい、そしてエールを送っていきたいと思っているんです」
実は新川さんは、元弁護士でもある。物語冒頭に出てくる、合コンシーンでは、新川さんが実際に見聞きしてきた“女性弁護士あるある”がちりばめられているという。
「合コンで『弁護士です』と言うと、男性が一気に引くんです……。仕事もプライベートもどっちも充実させたいと悩み、もがいているのは、同世代の女性たちと同じなんですけどね。なので、そんな玉子が悩みながらも一歩ずつ前に進む姿は、多くの女性たちの共感を呼ぶのではないかと思っています。弁護士だろうが、公私のバランスをうまく取っていくのが、女性たちの新スタンダードになりつつありますから」
“等身大の”玉子と“強い”麗子のキャラクターが生まれたのは、法曹界という男性社会の中で感じた息苦しさも一因となっているようだ。
「徹夜明けに事務所で寝ていたら、男性に『女を捨てている』と言われたり、仕事を成功させた先輩が『美人だから』と言われていたり、『なぜ女性ばかりが?』と、モヤモヤすることも多くありました。今も多くの女性たちが同じような思いを抱えているのだろうなと感じています。というのも、1作目に対する読者の声の中で、一番目立ったのが『麗子にまた会いたい』というものだったんです。麗子は何事にもハッキリと物申すタイプですが、それが皆さんにデトックス効果をもたらしたみたい(笑)。自分では言えないようなことを、麗子が代わりに言ってくれるのでスッキリするんですね。なので、2作目にはまた麗子が登場します。玉子に共感しながら前を向き、麗子で爽快な気分になっていただけたらと思います(笑)」
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PROFILE/新川帆立(しんかわ・ほたて)
1991年2月生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業。元弁護士。プロ雀士としても活動経験あり。作家を志したきっかけは16歳の頃夏目漱石の『吾輩は猫である』に感銘を受けたこと。現在はアメリカ在住。
書籍『倒産続きの彼女』
『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『元彼の遺言状』の続編。“会社を倒産に導く女”の周囲で、次々に不可解な出来事が起こる。婚活に励むぶりっ子弁護士・美馬玉子と、前作のヒロインでもある高飛車な弁護士・剣持麗子がタッグを組み挑む連続殺「法人」ミステリー。
書籍『倒産続きの彼女』
≪『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作&累計40万部突破、『元彼の遺言状』続編!≫
彼女が転職するたび、その企業は必ず倒産する―― 婚活に励むぶりっ子弁護士・美馬玉子と、高飛車な弁護士・剣持麗子がタッグを組み、謎の連続殺「法人」事件に挑む!
書籍『元彼の遺言状』
≪2021年 第19回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作≫
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」
奇妙な遺言状をめぐって、おカネ好きの凄腕女性弁護士が活躍!
前代未聞の遺産相続ミステリー
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Photograph=Kousuke Matsuki
Styling=Moriya
Hair & Make-up=Natsuko Nakayama
Text=Mai Isobe
(InRed 2021年12月号)
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