結婚して子どももいるのに、自立をして働いているのに、未だに親の支配に悩んでいる人がいます。でもそろそろ、親から解放される第一歩を踏み出してみませんか?
今回は、毒親のもとで育った著名人や、毒親に悩む人々を救ってきた専門家へのインタビューをもとに、毒親からの抜け出し方を解説した一冊、TJ MOOK『毒親から離れて、幸せになる方法』のなかから、「毒親脱出のステップ」をご紹介します。教えていただいたのは、SEP研究所の藤木美奈子さんです。
TJ MOOK『毒親から離れて、幸せになる方法』
≪親の支配に悩むあなた、これを読めば大丈夫≫
精神科医/心理カウンセラー/メンタルコーチが教える
親からの脱出ステップ
毒親に苦しむあなたに贈る、「親から離れて、幸せをつかむ方法」を徹底解説する一冊。新たな社会問題になっている“毒親”。家族問題がゆえに周りに相談することも難しく、ひとりで抱え込んでいる人も多い。しかし、そのままではいずれ“毒親介護”という新たな問題に陥る可能性も。そこで毒親のもとで育った著名人や、毒親に悩む人々を救ってきた専門家へのインタビューをもとに“毒親からの抜け出し方”を解説します。
TJ MOOK『毒親から離れて、幸せになる方法』を購入する!
宝島社公式通販サイト「宝島チャンネル」なら電話注文もOK! 詳しくはこちらをクリック
【TEL】0120-203-760
【受付時間】9:00~18:00(土日祝日を除く)
青木さやかさんの毒親体験記|毒親に苦しむあなたに贈る「親から離れて、幸せをつかむ方法」
WANA関西SEP研究所所長 藤木美奈子さんによる「毒親脱出のステップ」
「思い込み」を捨て、行動を変えたら、あなたの「生きにくさ」は解消できる
毒親の支配から脱出するためには必要なステップがあります。幼少期の虐待などさまざまな困難を乗り越え、現在は支援者として活動する藤木美奈子さんに脱出のプロセスを伺いました。
自分の親がひどい人間だと認める。それは、とても勇気がいること
毒親にしいたげられて育つと、社会生活がうまくいかず、挫折に苦しむ場合もあります。「でも、私は『毒親』より『育ちの傷』という言葉を使いたい。後天的なものですから、そこから抜け出すことは可能です」と語るのは、家族に心を傷つけられた人の回復をサポートしている藤木美奈子さん。
子どもの心身を傷つけ、健やかな成長を阻害する親、家庭環境にはさまざまなタイプがありますが、「子どもの気持ちを大切にしない」点で共通する、と分析します。
「愛されなかった自分は何が悪いのか? そんなふうに自分を責める一方で、親による育ちの傷に気がつかず、親をほめる人さえいます。いわゆる『毒親』と認めることは勇気がいりますが、生きにくさを解消するためには、まず親の実像を冷静に認識しましょう」
「自信がない」のは口ぐせのせい? 言ってはいけないひとりごと[心理カウンセラー 監修]
ネガティブな口ぐせが人をダメにする! 言葉の力について心理カウンセラーが解説
自分の問題に気がついているならあなたは、解決の出口にいます
自分ごととしてこの記事を読んでいる人のほとんどは、「自分の親が毒親かもしれない」と気がついているのではないでしょうか?
「自分の親はどこかおかしいところがある。その気づきを持っているなら、解決に至る出口にいると言ってもいいでしょう。まず考えてほしいのは親は何者なのか? ということ。子どもの頃は親を客観的に見ることが難しくても、大人になれば社会的地位や人間関係を観察できるはずです。それができないと、いくら親にひどいことをされても『そうはいっても、親は自分に優しかったこともあった』といった具合に、かばい続けていくことになります。親の実像を認めることができたら今度は自分自身を分析し、自分の弱点や繰り返してきた失敗やトラブルを直視してください。このプロセスにより、親から受けた育ちの傷に気がつくことができます」
藤木さんは「育ちの傷を抱えた人でも、絶対にどん底からはい上がれます」と力強く語ってくれました。自分と向き合い、生きにくさを解消していくためのプロセスは、いろいろな思い込みを捨てることから始めなければなりません。少々ハードルが高そうですが……?
「無料で利用できる公的機関に足を向けてみましょう。一気に根本的な解決は難しいかもしれませんが、まず一歩を踏み出すことです」
これ以上は無理!そう思ったら自分から親の手を離してもいい
育ちの傷を負った自分から立ち直るためには、自分を傷つける親から物理的に「逃げる」「離れる」という選択肢も見すえる必要があります。
「親の言うことは絶対で、親が死ぬまで一緒に、あるいは近くに住まなくてはいけない。そう思い込んでいる人もたくさんいます。だけど、子どもは親の欲求や願望を満たす道具ではありませんし、そのために生まれてきたのではない。『これ以上親の欲求に応じられない』と思ったときは、自分から手を離していいのです」
そのタイミングっていつ? それはあなたが考える「今」しかありません。
毒親から「逃げる」「離れる」選択肢
- 親と距離を取る
- 自分と向き合い、強みと弱みを知る
- 支援機関に駆け込む
- カウンセリングを試す
- 精神医療の限界を知る
- 自分を肯定し、認知を修正する
親から逃げ出すベストタイミングは?
ライフイベントを利用する
進学や就職、結婚などのライフイベントは、実家を脱出するチャンス。大義名分があれば、支配したがる親も反対しにくくなります。
生活費を捻出する
家を出るには生活費が必要ですが、事情があって働けないなら、状況が整うまで親に頼るのもあり。「親は自立までのスポンサー」と考え、貯蓄に励みましょう。
利用できるリソースを知る
シングルマザーを支援する母子生活支援施設など、公共機関には住まいや生活費を提供する仕組みもあります。まずは役所に相談を。良い担当者に会えれば力になってくれます。
傷を負った自分から立ち直るためのヒント
否定的になりがちな思考を「自分が安心できる」思考に変え続けましょう。以下の修正を参考にしてください。
↓
◎他人に頼ることは悪くない!
↓
◎人間関係は取捨選択。親も手放していい!
↓
◎根本的な問題を解決しよう
↓
◎頼れるものは何でも頼る
↓
◎自力でここまで来た私はエライ!
自分を好きになる8つのエクササイズ! 心にチャウチャウ犬を飼う etc.[心理カウンセラー監修]
運を引き寄せる8つの口グセ ポジティブな言葉で生活を変える!
教えてくれたのは……
SEP研究所 藤木美奈子(ふじき みなこ)/Profile
家庭内暴力の当事者支援を25年以上にわたり続けながら、一般の他、各地の児童相談所や母子生活支援施設で、5回で自尊感情が回復する短期心理プログラム「SEP」の実践研究を東京・大阪を中心に展開。著書に『親の支配 脱出マニュアル』(講談社)など。
『親の支配 脱出マニュアル』(講談社)
親から不適切な養育を受けて育った人は、成長してからも自己を受けいれられず、生きづらさを抱えて生きることになりがちです。原因となっている過去のトラウマを乗り越えるためには、どう考え、誰に頼り、何をすればいいのか。20年以上にわたり、現場で当事者支援に携わってきた藤木美奈子さんが解説します。
(抜粋)
TJ MOOK『毒親から離れて、幸せになる方法』
≪親の支配に悩むあなた、これを読めば大丈夫≫
精神科医/心理カウンセラー/メンタルコーチが教える
親からの脱出ステップ
毒親に苦しむあなたに贈る、「親から離れて、幸せをつかむ方法」を徹底解説する一冊。新たな社会問題になっている“毒親”。家族問題がゆえに周りに相談することも難しく、ひとりで抱え込んでいる人も多い。しかし、そのままではいずれ“毒親介護”という新たな問題に陥る可能性も。そこで毒親のもとで育った著名人や、毒親に悩む人々を救ってきた専門家へのインタビューをもとに“毒親からの抜け出し方”を解説します。
TJ MOOK『毒親から離れて、幸せになる方法』を購入する!
宝島社公式通販サイト「宝島チャンネル」なら電話注文もOK! 詳しくはこちらをクリック
【電話注文専用TEL】0120-203-760
【受付時間】9:00~18:00(土日祝日を除く)
青木さやか 「親が好きじゃなくても子育てはできる」確執があった母との和解を経て|インタビュー
編集・構成:佐々木正孝(キッズファクトリー)
撮影:近藤 誠、三輪憲亮
取材・執筆:浦島もよ/熊谷あづさ/高山 恵/中澤夕美恵/本間香奈(ハガツサブックス)
画像:PIXTA
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
WEB編集:FASHION BOX