コロナ時代のお金との付き合い方
コロナ禍の影響で原油高騰、物価も上昇。2022年、お金の動きはどう変わるのか? 突然お金に困ることがないように、家計貯蓄を見直してみましょう。どんなポイントで見直せばいいのか、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんにお聞きしました。
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世界的な物価高で家計の見直しは必須
コロナ禍の中で着々と進行しているのが「物価の上昇」。特に、私たちの生活に直結する食料品や日用品の値上げが相次いでいると、松崎さんは警鐘を鳴らします。
「輸入小麦や輸入食肉の高騰により、食パンや麺類、冷凍食品などが値上げの傾向に。その背景にあるのは、コロナの影響による生産や物流の停滞です。日用品に欠かせない『100円ショップ』のアイテムも、海外での人件費の高騰により、いずれ100円では済まなくなるかもしれません。それに加えて、コロナで自宅にいる時間が増えているのに、エネルギー価格高騰のため、電気代も上昇。家計費がじわじわと上がっていくのは避けられないでしょう」
これに対抗するには、家計費を「再配分」する発想が必要です。
「食費、日用品代、光熱費については、上がるものだと割り切りましょう。特に、食費は健康に直結するため、『家計の〇%以内におさめるべき』といった一般論を鵜呑みにして切り詰めるのはNG。家計の見直しは、4つの“ムダな支出”を中心に行うと効果的です」
ひとつは「無意識のお金」。「要するに、払っていることを忘れている固定費です。『初月無料』の文句につられて契約したまま、使っていない有料サービスなどがないか、カードの利用明細で確認を」
2つ目は「楽しくないお金」。「コロナで飲み会に参加する機会は減っているかもしれませんが、付き合いでモノを買うなど、嫌々使っている交際費があるのなら、これを機に減らしていきましょう」
3つ目は「先送りにしているお金」。「多額の保障が不要になった生命保険、お得な新プランが登場している携帯電話料金など、見直せば確実に節約できるとわかっていても、手をつけていない支出をリスト化してみましょう。簡単にできそうなものから始めては」
4つ目は「弱点のお金」。「新製品に弱い、割引クーポンに弱いなど、自分がついお金を使ってしまう状況を洗い出して、ムダ遣いを予防しましょう」
この4つを狙い撃ちすれば、効率よく家計をスリム化できるはず。
家計のスリム化には4つの“ムダな支出”をチェック
□無意識のお金
□楽しくないお金
□先送りにしているお金
□弱点のお金
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お話してくれたのは……消費経済ジャーナリスト 松崎のり子さん
【PROFILE】
雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材してきた経験を活かし、雑誌やWEB等で消費者に役立つ情報発信を行っている。
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text:Minako Fujita
illustration:Natsuki Suyama
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