お尻をほぐしてキレイを目指す！
お尻をほぐすと、ヒップアップするだけでなく、さまざまな面で体調の改善にも役立つそう。“お尻先生”こと田口咲先生にお尻を鍛えるメリットや、お尻ケアが短時間でできる簡単なエクササイズを教えてもらいました。日々の些細な意識から始められるので早速実践して、美しさと健康に磨きをかけましょう。
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キレイの鍵を握るのは「お尻」の3か所にある
「美しくなるスイッチがお尻にはあるので、ほぐすだけで顔も脚も全身がきれいになり、冷えや生理不順など体のさまざまな不調も改善されます」と語るのは、「お尻先生」こと田口咲先生。お尻をほぐすことによって得られる効果はたくさんあります。
「体の中で、2番目に大きい筋肉であるお尻。ここを刺激すると、全身に効果を与えることができるのです。体全体の血流がよくなって代謝が上がることで、不調が改善されたり痩せやすくなったり……。また動きが悪かった部位の可動域が変わるので、自然と姿勢もよくなり、体が柔らかくなるので日常の動作もしやすくなります」
独自の着眼点による田口先生のメソッドでは、3か所に集中して刺激を与えていくのだそう。
「アプローチするのは、太い血管や神経が集まっている仙骨周辺、お尻の筋肉が重なり合っているミルフィーユポイント、脊髄に繫がっている尾骨周辺の3か所です。それぞれの大事な部分を押さえて行えば、セルフケアでもしっかりほぐすことができます」
1回でヒップアップやむくみ改善など、何らかの効果を実感できる人も多いそう。気になる悩みに効くエクササイズから、まずは3日を目標にキレイを目指してほぐしてみましょう。
血流を巡らせると嬉しい変化が起こる
お尻の形がよくなる
筋肉のポンプ作用が正常化して血流がスムーズになる。その結果、弾力が生まれてふっくらと丸みのある美尻が出現。
代謝がよくなり痩せやすくなる
血液やリンパ、髄液などの巡りがよくなることで全身の代謝が確実にアップ。痩せやすい体質へと変化する。
美脚になる
お尻と脚が繫がる筋肉をほぐすと、筋肉も連動してほぐれる。老廃物が溜まってむくんでいた脚もすっきりする。
冷えが改善する
筋肉が重なる部分や太い血管が集まる仙骨周辺を刺激すると、効率よく血行を促進。体の末端までポカポカになる。
小顔になる
尾骨の周辺を刺激することで、脳を包み込んで保護する髄液の働きが活発化。顔や頭のむくみが解消して顔がキュッと締まる。
生理不順が改善する
お尻に近い部分の血流がよくなるので骨盤内の子宮や卵巣も血液がよく巡って機能が整う。結果として生理も順調になる。
くすみやクマが解消される
全身の血流がよくなると、新陳代謝も活発になり、肌のくすみや目の下のクマも解消。肌に透明感が戻って美肌になる。
眠りの質がよくなる
仙骨周りを刺激すると、副交感神経が優位になる。心身ともにリラックスして寝付きがスムーズになり、睡眠の質も向上する。
O脚が改善する
お尻をほぐすことで、連動して外向きのまま固まっていた脚の筋肉や骨がほぐされ、正しい位置に。O脚も改善しやすくなる。
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ミルフィーユポイントをほぐす
→血を巡らせてコリをほぐせばお尻がキュッと引き上がる
大臀筋や中臀筋、小臀筋などお尻の筋肉が多く重なる部分をほぐすと、お尻だけでなく硬くなっていた全身の筋肉が一気に緩んで血流を促進。ヒップアップにも効果があるほか、冷えやむくみが改善します。O脚の改善にも繫がります。
□冷えが改善する
□O脚が改善する
□お尻の形がよくなる
□美脚になる
多くの筋肉が重なり合うミルフィーユポイントはココ！
左右の手の親指を背中中央に寄せ、ほかの指を斜め45度に下ろしたあたりの押すと痛い部分。
足を揺らす
左右のお尻それぞれの、上部のやや外側にあるミルフィーユポイントへ刺激を与えることを意識しながら行いましょう。
両脚を左に流して床に横座りをする
膝を軽く曲げ、両脚を左側に流して横座りした状態でスタンバイする。
上体を横に倒し肘で体を支える
右横に上体を倒し、右肘を床について体を支える。左手は床に軽く置く。大転子（股関節外側の張り出した部分）がつくように座る。
両膝を上下に動かして脚を揺らす
ここがほぐれる！
軽く両膝は曲げたまま、膝を立てる＆倒す動作を繰り返して足を揺らす。ミルフィーユポイントが刺激されているのを感じながら、この動作を5回繰り返し、反対側も同様に行う。
《OK！》下側の腕の肘から下を床につけて体を倒す
肘から下が床につくように下側の腕を置く。これくらい上体を横に倒すと、しっかりミルフィーユポイントに刺激を与えられる。
《NG！》下側の手をつくだけでは刺激できない
手のひらだけを床につけた状態では、上体が十分横に倒れない。これだとミルフィーユポイントに刺激が入らないので注意。
座って行う場合
お尻の下にくるように握りこぶしを入れる
椅子に浅く座ってスタンバイ。両手の握りこぶしをミルフィーユポイントに当たるようにお尻の下に入れて、体を後ろに倒す。何回か繰り返してしっかりと刺激を与える。
立って行う場合
お尻と壁の間に握りこぶしを挟む
壁の前に立ち、ミルフィーユポイントに握りこぶしを当てる。体を壁に向かって倒しながら体重をかけて、体と壁で握りこぶしを挟むようにして刺激する。左右別に行う。
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教えてくれたのは……“お尻先生”こと田口咲先生
【PROFILE】
東京・麻布十番にある「鍼美salonゑまひ〜EMAI〜」代表。お尻のケアに着目し、手技とウィンバック、鍼灸などを交えた独自のメソッドを開発。サロンは女優やモデルにもファンが多い。
『全身きれいになりたければ、お尻だけほぐせばいい！』
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撮影＝アベユキへ
ヘア＆メイク＝久保田カオリ〈A.K.A.〉
モデル＝古桜ミキ
取材・文＝石原輝美〈smile editors〉
（InRed 2022年5月号）
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