意外と知らない人も多い、祝事のマナー。特に結婚式では装いの格も、きちんと意識するのが大切です。今回は結婚式の装いについてのマナーをご紹介します。
教えてくれたのは……
岩下宣子 先生
「現代礼法研究所」主宰、NPO法人マナー教育サポート協会理事長。30歳からマナーの勉強をはじめ、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流の故・小笠原清信氏に師事。1985年、マナーの心をわかりやすく伝えるため現代礼法研究所を設立。企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演や執筆活動を行う。『大人のおしゃれ手帖特別編集 大人のマナーBOOK』(宝島社)をはじめ著書多数
準礼装か略礼装か、昼か夜かで変わります
一般的な披露宴では厳粛な場にふさわしい準礼装で出席を。洋装は、昼と夜で装いが異なり、昼は肌を露出しないのがマナーです。ノースリーブのドレスにストールをはおる場合、ストールがずり落ち、肩が出てしまうと不作法なのでコサージュなどで留めておきましょう。はおるものを白にすると、着席中はテーブルから上だけしか見えず、白が目立つので気をつけて。白は花嫁の色なので、なるべく避けること。夜は、適度に肌を出し、光沢のある服や宝石などで華やかな輝きを足しましょう。
準礼装の例
格は高いほうからワンピース、アンサンブル、ツーピースの順でネックレスを着用。夜はほどよく肌を出し、昼間は肌を見せないのがルール。昼は輝きの強いジュエリーもつけないように。
〈これはNG〉
花嫁の色である白一色、喪服のような黒一色はタブー。白を着るなら部分的に、黒を選ぶならサテンやベルベットなどの光沢のある素材を。
略礼装の例
ドレッシーな素材のスーツやワンピースをアクセサリーで華やかに。昼夜ともにネックレスをつけることで正装となります。靴で最も格式が高いのは布製ですが、スエードなどでもOK。
〈これはNG〉
略礼装では、カジュアルすぎるサンダルやミュール、ブーツは避けて。喪を連想させる黒いストッキングや実用的でカジュアルなタイツもNG。
大人の心得3つ
腕時計は外すのが望ましい
腕時計は実用的なアイテムであり、時間を気にせずにお祝いするため、外すのがマナー。つけるならば、せめて華やかなブレスタイプを。
ストッキング着用がマナー
素足はカジュアルなので披露宴ではマナー違反。ストッキングを着用し、靴は昼夜ともにつま先が出ないヒールパンプスが正式です。
平服=カジュアルではない
「平服で」と記されていたら略礼装で出席します。ドレッシーな素材のワンピースやスーツなどにアクセサリーをつけて華やかに。
(大人のおしゃれ手帖編集部)
illustration:Hitomi Hasegawa
text:Mizuki Sakaguchi
edit:FASHION BOX
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