(2020年3月4日 更新)
大人の女性として、知らなければ恥ずかしい喪服のマナー。服装からヘア・メイク、小物などの選び方やポイントをご紹介します。
≪目次≫
教えてくれたのは……
岩下宣子 先生
【Profile】
「現代礼法研究所」主宰、NPO法人マナー教育サポート協会理事長。30歳からマナーの勉強をはじめ、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流の故・小笠原清信氏に師事。1985年、マナーの心をわかりやすく伝えるため現代礼法研究所を設立。企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演や執筆活動を行う。『大人のおしゃれ手帖特別編集 大人のマナーBOOK』(宝島社)をはじめ著書多数
喪服だけでなく小物選びもぬかりなく
もともと喪服は遺族だけが着るものでしたが、現在は会葬者も喪服着用が通例に。さらに、本来、通夜は地味な平服でもよいのですが、最近は通夜でも準礼装で参列する人が多くなっています。本来は、葬儀・告別式には準礼装、通夜はそれより略式の略礼装でも構いません。冬はコートを着ていくことになりますが、黒やグレーなどの地味な色のコートがない場合は、式場に入る前に脱いで黒のサブバッグにしまいましょう。預ける場所がないときは、式場に持ち込むことになり、抱えていると色が目立ちます。
基本的に通夜には略礼装でOK
フォーマルな素材で黒や濃紺、グレーなどの地味な色でシンプルなデザインのワンピース、スーツ、アンサンブル。スーツの中に黒のブラウスを合わせ、白はNG。
葬儀・告別式は準礼装、黒素材の喪服で
光沢のない黒無地のワンピース、アンサンブル、ツーピースなどを。上着は長袖で衿元のつまったデザインで、スカートは膝下まである丈が基本。
葬式時の服装のポイント
黒のワンピースかセットアップ
スカート丈は座っても膝が見えない丈、立ち居振る舞いがしやすい、タイトすぎないシルエットを。上着は長袖か短くても七分袖までで、衿元に少しデザインがあっても構いません。
これはOK
肌が直接、出なければ、シフォンなど透ける素材なども問題なし。最近は、パンツスーツも認められる傾向に。
これはNG
肌が露出する半袖やノースリーブ。黒であってもニットなどのカジュアルな素材、ファー、レザーもNG。
葬式時のヘア・メイクのポイント
薄化粧で色味を控えて上品に
「片化粧」といい、メイクは薄いものにします。ファンデーションをつけ、自分の肌に近い色の赤味を控えた口紅を選びます。ネイルは落とし、髪は長ければまとめましょう。
<これはOK>
香水は、自分がほのかに感じるくらいならOK。髪をまとめるヘアアクセサリーも目立たなければ問題なし。
<これはNG>
すっぴん、ノーメイクはNG。チークやアイシャドー、キラキラと光るラメ入りのファンデーションやヘアケア剤などもNG。
葬式時の靴&バッグのポイント
光り輝くパーツのないマットな黒の布製を
バッグは、光る金具や飾りなどがない黒の布製で、ショルダーバッグは避け、ハンドバッグかクラッチ。足もともプレーンなパンプスで低くてもヒールのあるものを選びましょう。
<これはOK>
最近はブーツもロングではなく、ショートならOKに。「殺生」を嫌う仏教の葬儀では布製がベター。
<これはNG>
黒でも網タイツやタイツはNG。目立つ金具のついたもの、光沢のあるエナメルの靴バッグは避けて。
(大人のおしゃれ手帖編集部)
illustration:Hitomi Hasegawa
text:Mizuki Sakaguchi
web edit:FASHION BOX
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