“がん家系さん”に朗報!? 医師曰く「ほとんどのがんは遺伝しない」!

“がん家系さん”に朗報!? 医師曰く「ほとんどのがんは遺伝しない」!

出典: FASHION BOX

いまや2人に1人ががんになるといわれる時代。親やきょうだいなど、がんを発症した肉親がいると「もしや自分も……」と不安になるはず。
ですが、がんって本当に遺伝するの?がん医療の真実を、「近藤誠がん研究所」の所長、近藤誠さんに聞いてみました!

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Q. 「がん家系」などと言いますが、がんは遺伝するのですか?

結論から言うと、ほとんどのがんは遺伝ではなく、偶然に生じたものです。

体の全細胞は、1個の受精卵から分かれているので、それぞれが持つ2万数千個の遺伝子のセットは共通しています。そしてそれらの遺伝子がタバコ、放射線、農薬などで傷つくと「変異遺伝子」になります。それが、人が年をとるとともに、各細胞にたまっていき、がん細胞に変わることができる十分な数と種類に達すると、その細胞はがん細胞になります。

体のどの臓器の、どの細胞に変異遺伝子がたまって真っ先にがん化するかは、偶然によるものと考えられています。ある人が40歳で発がんし、その兄弟が80歳で発がんしたとしても、それは体質というより、運の良し悪しによるわけです。

ただ、喫煙、食事内容などの生活習慣は家族で色濃く共有されます。それで特定の家族内でがんの発生が多く見られることがあります。たとえば僕のワイフの父は5人兄弟で全員ががんを発症しましたが、喫煙の影響が大きいとみています。

なお少数ですが、がんになりやすい体質が遺伝することがあります。
ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーに見つかった「BRCA1」という遺伝子変異が典型的で、この遺伝子変異は親から受け継ぎます。そして、受け継いだ子は、細胞内にほかの変異遺伝子が蓄積しやすく、早くに乳がんや卵巣がんを発症するのです。

このような、がんを発症しやすい遺伝子変異はいくつも報告されていますが、それらによる発がんは、がん全体から見ればごく少数です。

“がん家系さん”に朗報!? 医師曰く「ほとんどのがんは遺伝しない」!
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A. ほとんどのがんは遺伝ではなく、偶然に生じたものです。

ただ少数ですが、がんになりやすい体質が遺伝することがあります。

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【教えてくれたのは…】
近藤誠(こんどう まこと)
1948年、東京都生まれ。「近藤誠がん研究所」所長。73年、慶應義塾大学医学部卒業。76年、同医学部放射線科に入局。83~2014年、同医学部講師。12年「乳房温存療法のパイオニアとして抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性などの啓蒙を続けてきた功績」により第60回菊池寛賞受賞。13年、東京・渋谷に「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」(https://kondo-makoto.com)を開設し、6年間で9000組以上の相談に応えている。『がん放置療法のすすめ』(文春新書)、『医者に殺されない47の心得』(アスコム)、『最高の死に方と最悪の死に方』(宝島社)、『眠っているがんを起こしてはいけない。』(飛鳥新社)、『このクスリがボケを生む!』(学陽書房)ほか著書多数。

(参考)

宝島社新書「医者が教える『がん』にならない30の習慣」
出典: FASHION BOX

宝島社新書「医者が教える『がん』にならない30の習慣」
著者:近藤誠
企画・編集協力/日高あつ子
https://tkj.jp/book/?cd=TD296184

編/FASHION BOX

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