健康診断のレントゲン被ばくでがんになるって本当?医師に聞いた!

健康診断のレントゲン被ばくでがんになるって本当?医師に聞いた!

出典: FASHION BOX

明日は年に一度の、職場での健康診断。「病院に行くのは気が進まないなぁ~」なんて考えていたら、同僚から「健康診断のCT検査で被ばくすることもあるらしいよ」と警告され、さらにユウウツに……。
これって本当なの?教えて、お医者さん!

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Q. CT被ばくでがんになると聞きましたが、職場検診のレントゲン検査は大丈夫でしょうか?

将来がんが発症する可能性の程度は、放射線の被ばく線量が増えるにつれて増加し、線量と増加率には正比例の関係があります。

原子力発電所の職員だと、5~50ミリシーベルト程度の線量を被ばくしたのち、しばらくしてから白血病になった場合、被ばくと発がんとの因果関係を認められて労災補償がおりています。また福島の原発事故のあと、発がんのおそれがあるため住民の居住が制限されたのは、1年間に20ミリシーベルト以上被ばくする可能性があった地域です。

それでは健康診断では、どのくらい被ばくするのか。CT検査は健康診断や人間ドックの項目になっていることもあるので、それから見ていきます。CT(コンピュータ断層撮影)の被ばく線量は、撮影する部位、範囲、回数で異なります。胸部を1回撮影すると、およそ10ミリシーベルト。腹部・骨盤だと20ミリシーベルト、全身撮影だと30ミリシーベルトです。精密検査のため、造影剤を注射してもう一度撮影すると、それぞれ、20、40、60ミリシーベルトと倍になります。

健康診断の必須項目である胸部レントゲン撮影は、装置によって異なりますが、CTのおよそ100分の1、0.1ミリシーベルトと考えればいいでしょう。それでも遺伝子は傷付けられるので、正常細胞ががん化するリスクになります。

胃のレントゲン撮影(バリウムという白い液体を飲んで撮影する検査)は、使用している装置と、撮影枚数によって被ばく線量が10倍ほども違ってきます。1回につき、3~30ミリシーベルトを被ばくします。そういう検査が野放しになっているのは、検診に従事する人々の失業防止対策だからです。

健康診断のレントゲン被ばくでがんになるって本当?医師に聞いた!
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A. 胸部レントゲン撮影は装置によって異なりますが、CTのおよそ100分の1、0.1ミリシーベルトと考えておけばいいでしょう。

 

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【教えてくれたのは…】
近藤誠(こんどう まこと)
1948年、東京都生まれ。「近藤誠がん研究所」所長。73年、慶應義塾大学医学部卒業。76年、同医学部放射線科に入局。83~2014年、同医学部講師。12年「乳房温存療法のパイオニアとして抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性などの啓蒙を続けてきた功績」により第60回菊池寛賞受賞。13年、東京・渋谷に「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」(https://kondo-makoto.com)を開設し、6年間で9000組以上の相談に応えている。『がん放置療法のすすめ』(文春新書)、『医者に殺されない47の心得』(アスコム)、『最高の死に方と最悪の死に方』(宝島社)、『眠っているがんを起こしてはいけない。』(飛鳥新社)、『このクスリがボケを生む!』(学陽書房)ほか著書多数。

(参考)

宝島社新書「医者が教える『がん』にならない30の習慣」
出典: FASHION BOX

宝島社新書「医者が教える『がん』にならない30の習慣」
著者:近藤誠
企画・編集協力/日高あつ子
https://tkj.jp/book/?cd=TD296184

編/FASHION BOX

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