こんなときどうする? 人間関係を悪化させない「大人の断り方」

今後の関係に影響を及ぼしてしまいそうなお断りなどのシーン。角が立たないように、きちんと自分の意思を伝える言い方で、人間関係をもっと気持ちよくスムーズにします。

そこで今回は、気持ちのよいコミュニケーションのとり方をマナーデザイナーの岩下宣子さんに伺いました。

 

誘いの断り方は?

Q パーティやセミナーなどに誘われたけど行きたくない場合、どのように断れば角が立たない?

A「夫の母の体調が悪くて……」

この場合のポイントは、自分の親ではなく、夫の親の体調が理由であること。体調以外に、家族行事でもよいでしょう。誰もが姑には気を遣い、予定も調整しづらいので、仕方ないと理解を得られます。

 

売り込みをされたときの対処法は?

Q 化粧品などのネットワーク販売系に誘われたときに、うまく断るには?

A「親戚に●●化粧品の社員がいるんです」

ここは嘘も方便。親戚や家族など親しい人のつてで、売り込まれた商品などはすでに買っていることを伝えましょう。相手も「それならば仕方ない」と思ってそれ以上、誘ってはこないはず。

 

店で服を汚されたとき、クリーニング代は?

Q レストランで店員さんがこぼしたコーヒーが洋服にかかってしまった。クリーニング代を請求してもいい?

A「申し訳ないのですが、 クリーニング代をいただけますか。後日、領収書をお持ちしますので」

汚されたことを責めがちですが、低姿勢が賢明。「申し訳ないのですが」といえば、店員さんも誠意ある対応をしてくれるはず。「クリーニング代、出してください」ではなく、依頼するような言い方を。

 

何かを頼まれたときや誘われたとき、つい断りづらくて返事を先延ばしにするのはマナー違反。「何とかする」「考えておく」とは言ったものの、実は何ともならなかったり、答えはすでに出ている場合がほとんど。さんざん待たせてから断るほうが相手に不快感を与えます。その場で断るほうが誠意のある対応です。

 

(大人のおしゃれ手帖編集部)
illustration: Sachiko Watanabe
text: Mie Minezawa
編/FASHION BOX
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