今の時代だから真剣に知りたい フェムテックをゼロから学ぶ
女性の健康に寄り添うための“ファイブ”ルール
最近何かと話題の「フェムテック」というワード。フェムテックを深く知ろうと思ったら、女性の体調や気持ちの変化を理解するのはマストです。時代性も加味して、パートナーや同僚に気遣いができるようになりたい。ある意味これが男性のフェムテック。そこで、イーク表参道副院長の高尾美穂先生に、男性が女性の健康に寄り添うときに知っておきたいルールをお聞きしました。
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ルール 1:パートナーのことを前向きに理解する
体調のリズムの変化、つまり生理周期による体調変化が原因で、調子が悪くなってしまう女性は少なくない。けれど、男性は体験しないだけに、なぜつらいのかわからない場合が多い。また、女性のなかにも体調変化にあまり困っていない人がいるため、つい元気そうな人を基準に考えてしまいがちだ。その意識を変えて、女性は、自分自身のせいでなくても不調になりやすいことを理解したい。そして、女性は年代別にどんな不調が起こりうるのかくらいは知っておきたい。実際、すべてを理解するのは難しいけれど、想像力を持つだけでも、身近な女性を見る目が変わるはずだ。
ルール 2:自然に声をかける
パートナーの女性の体調が悪そうだったとき、どうするか? それは「体調悪い?」と自然に声をかけてみよう。ただし、そこで注意したいのは、風邪や疲労のような体調不良と同じ感じで接すること。たとえ、パートナーの不調が女性の体調的理由だとわかっていても、「何かできることない?」くらいの声かけがちょうどいい。ちなみに、一回目の声かけでは、「大丈夫だから」と返されることが多い。それにもめげず、しつこくない程度に、何度か声をかけたいもの。そんな会話ができるよう、普段からコミュニケーションをとっておくのも大事。
ルール 3:会社では人を介す
会社で部下の女性が調子が悪そうにしていたときも、自然に声かけをするといい。ただし、直接声をかけるのは、当人と仲がよさそうな同僚にやってもらおう。具体的には「あの人調子悪そうだから、ちょっと声をかけてみてくれる?」とお願いする。その際も「体調が悪そう」という言葉がおすすめ。逆に、上長の女性と接する場合、健康問題は上長自身が管理すべき課題となる。けれど万が一に備えて普段からコミュニケーションをとっておきたい。
ルール 4:必要ない質問は避ける
様々なことにハラスメントが叫ばれる現代。その中で女性の健康というナイーブな問題に向き合うには、必要でない質問は避けたほうがいい。代表的なのはプライバシーに関わる質問。「結婚まだ?」「恋人は?」などは、相当コミュニケーションがとれている相手以外にはやめておきたい。
ルール 5:当事者意識を持つ
現在、フェムテックの一ジャンルとされている「不妊・妊よう性」は、男性も決して部外者ではない。妊よう性、つまり妊娠する力は、女性はもちろん男性にも求められるからだ。そのため、妊活や不妊治療は男性も当事者。それを自覚してパートナーと二人三脚で臨みたい。
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教えてくれたのは……イーク表参道 副院長 高尾美穂先生
【PROFILE】
産婦人科医。株式会社ドーム(アンダーアーマー)のアドバイザリードクターも務める。
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取材・文/金山 靖
イラスト/ヤマサキミノリ
(MonoMax 2022年2月号)
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WEB編集/FASHION BOX