[滝クリ&小泉進次郎も]「姉さん妻婚」が増えているってホント?

[滝クリ&小泉進次郎も]「姉さん妻婚」が増えているってホント?

近頃、増加しているという「姉さん妻婚」。妻が夫よりも年上にあたる夫婦のことです。
そういえば、2019年8月に結婚を発表した滝川クリステルさん&小泉進次郎さんも「姉さん妻婚」でしたが、本当に増えているのでしょうか? 気になる実情を、少子化対策の専門家、天野馨南子さんに教わりました。

 

教えてくれたのはこの方

天野馨南子(あまの・かなこ)
株式会社ニッセイ基礎研究所生活研究部准主任研究員。東京大学経済学部卒。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。1995年、日本生命保険相互会社入社。99年から同社シンクタンクに出向。専門分野は少子化対策・少子化に関する社会の諸問題。厚生労働省育児休業法関連調査等を経て結婚・出産。1児の母。不妊治療・長期の介護も経験。学際的な研究をモットーとし、くらしに必要な「正確な知識」を広めるための執筆・講演活動の傍ら、内閣府少子化対策関連有識者委員、地方自治体・法人会等の少子化対策・結婚支援データ活用アドバイザー等を務める。

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「姉さん妻婚」が増えている

妻が年上の「姉さん妻婚」が以前に比べて増加しています。まずはデータから見ていきましょう。

[滝クリ&小泉進次郎も]「姉さん妻婚」が増えているってホント?
出典: FASHION BOX

このデータは初婚夫婦の年齢差において、夫が年上、妻が年上の二つのパターンを示したものです。これを見ると「姉さん妻婚」の割合の長期推移がわかります。

この40年間で、夫が年上の“伝統的パターン”の結婚は、約8割から約6割へと大きく減少しています。その一方で妻が年上の「姉さん妻婚」は、2000年以降、常に2割を超える状況となりました。

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男女とも希望段階では、「姉さん妻婚」希望という反男性上位婚派はかなりマイナーですが、実際の成婚においてはそれなりの数のカップルが「姉さん妻婚」という反男性上位婚的な年の差を選択するようになっています。「実際に出会って付き合ってみたら、年上女性・年下男性が意外とよかった」というケースが少なくないと見える結果です。「男性は年下の女性と結婚したほうがいい、またはするものだ(女性は年上の男性と結婚したほうがいい、またはするものだ)」という通説は、確実に過去のものとなりつつある方向に実態は動いているようです。

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あの大ヒットドラマにも「姉さん妻婚」が……

2016年末には、『逃げるは恥だが役に立つ』というテレビドラマが大ヒットし、テレビドラマ低迷時代のなかで、驚異的な高視聴率を獲得しました。

劇中で主人公カップルと同じくらい注目されたのが、風見涼太という32歳のイケメンと、土屋百合という49歳の「アラフィフキャリア女性」です。最後に2人が結ばれたことで、ドラマは賞賛や喜びの声で大いに盛り上がりました。このような現象ももしかすると、過去の価値観に縛られたくないという、イマドキの男女の本音からくる歓声だったのかもしれません。

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夫婦の年の差の実態データについて話すたびに「意外だ」という声があがりますが、身近なところでも、20代女性が年下男性と交際している/結婚した、という話をよく聞くようになっており、「姉さん妻婚」は今後、結婚の形態として当たり前になっていくのかもしれない、と思います。

(抜粋)

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出典: FASHION BOX

宝島社新書『データで読み解く「生涯独身」社会』
https://tkj.jp/book/?cd=TD292537
著者:天野 馨南子

編集/FASHION BOX
宝島社新書『データで読み解く「生涯独身」社会』
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