（2020年1月24日 更新）
さまざまな栄養素を生み出し、全身の健康を左右する腸の働き。その影響は驚くほど大きく、ダイエットや生活習慣病、美肌や抜け毛、さらには心の安定にまで関わるそう。これらを改善する、こうじ納豆の働きについて聞きました。
≪目次≫
教えてくれたのはこの方
藤田 紘一郎（ふじた・こういちろう）先生
【Profile】
東京医科歯科大学名誉教授、医学博士。寄生虫学と熱帯医学、感染免疫学が専門。金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学大学院教授を歴任。1983年、寄生虫体内のアレルゲン発見で小泉賞受賞。著書は『一生太らない体をつくる「腸健康法」』（大和書房）、『人の命は腸が9割』（ワニブックスPLUS新書）など多数。
毎日の「こうじ納豆」で腸内環境を整える
ふたつの細菌で、腸から元気になる！
発酵食品の健康効果の多くは、腸への影響から始まっています。発酵食品が持つさまざまな細菌が腸内環境を整え、健康に導くのです。なかでも、善玉菌であるこうじ菌と、日和見菌である納豆菌は最高の組み合わせ。食卓にも取り入れやすいおすすめの食材です。ふたつまとめて摂ることで、腸内細菌による効能が最大限に発揮されます。
菌が生み出す栄養素で、心も体も健康に
エネルギーの代謝を助けるビタミンB群は、腸内細菌が作る栄養素のひとつです。動脈硬化や肥満の解消に役立ち、美肌や抜け毛予防にも効果があるのもうれしいところです。
腸は第2の脳とも呼ばれる器官。じつは人間が頭で考えるだけでは及びもつかないような、賢い働きをしてくれています。こうじ納豆を習慣的に食べることで、その作用を助けることができるのです。
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こうじ納豆の作り方
こうじ納豆の材料はたったの4つ。納豆と米こうじを混ぜ合わせることで旨みが増すだけでなく健康効果もアップし、こうじ菌の働きで保存がきくようになります。まずは、基本の作り方をご紹介。
基本の材料（納豆50g×4パック分）
①納豆……………………200g
②乾燥米こうじ ………100g
③料理酒………………100mL
④しょう油…………… 20mL
POINT
● しょう油の分量はお好みに合わせて調整できます。しょう油の分量を減らすと保存性が低下するので、早めに食べきるようにしてください。
● 酒をあたためるときは電子レンジ以外にも、鍋で煮きる方法でもかまいません。
● 完成直後は米こうじが硬く感じますが、3日ほどおくと全体となじんで味がまろやかになり、よりおいしくいただけます。
1. 酒を耐熱ボウルに入れて6OOWの電子レンジで3分あたため、パラパラになるまでほぐしておいた米こうじを入れて混ぜる。
2. 10分ほどおいて米こうじがしっとりして粗熱がとれたら、しょう油と納豆を加える。
3. 材料がまんべんなくなじむまで混ぜ合わせる。
4. 混ぜ合わせたものを煮沸消毒した保存容器に移す。
米こうじの保存方法
余った米こうじはジッパーつきの保存袋に入れ冷暗所で保存します。直射日光を避け、夏場や長期保管の場合は冷蔵保存してください。
保存期間は2週間
雑菌が混入しないよう、保存容器にふたをして冷蔵庫で保存。2週間を目安に食べきるようにする。
※本誌では、2週間で食べきることをオススメしています。なお、保存期間は環境によって長くなります。
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（参考）
TJ MOOK『こうじ納豆で体すっきり！ ずっと健康！』
https://tkj.jp/book/?cd=TD295873
監修：藤田紘一郎
レシピ･調理･スタイリング／マキシタユミコ
管理栄養士／本間裕子
撮影／伊藤博幸、オフィス三銃士
編集･執筆／オフィス三銃士
編集／FASHION BOX
（TJ MOOK『こうじ納豆で体すっきり！ ずっと健康！』）
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