運動をする機会が減るとともに、増え始めた肥満人口。こうじ納豆なら、おいしく無理なく、健康的にダイエットできます!
教えてくれたのはこの方
藤田 紘一郎(ふじた・こういちろう)先生
東京医科歯科大学名誉教授、医学博士。寄生虫学と熱帯医学、感染免疫学が専門。金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学大学院教授を歴任。1983年、寄生虫体内のアレルゲン発見で小泉賞受賞。著書は『一生太らない体をつくる「腸健康法」』(大和書房)、『人の命は腸が9割』(ワニブックスPLUS新書)など多数。
内臓脂肪が死を招く! 肥満に負けないために
交通機関が発達し、どうしても運動不足になりがちな現代人にとって、肥満は決して無視できない問題。理想的な体脂肪率などの数値を調べてみると、肥満人口の多さに驚くばかりです。
なぜ肥満は病気の原因になるのでしょうか。その理由のひとつは体脂肪にあります。これには皮下脂肪と内臓脂肪のふたつがあり、生活習慣病の原因として問題になるのは、主に内臓脂肪の方です。
比較的つきやすくとりやすい脂肪といわれており、エネルギーが不足するとすぐに代謝されます。しかし、消費される際に血中の脂質濃度を高めてしまうのです。これが高血圧や動脈硬化などの原因となります。
さらに、脂肪からはアディポサイトカインという生理活性物質も分泌されています。これは血栓を作りやすくしたり血圧を上げたりといった作用を持っているため、より病気のリスクを高めるのです。
肥満を防ぐためには、基礎代謝を向上させるのが一番です。人の体は動いていなくてもみえないところで働き、生きるためにエネルギーを消費するもの。それが基礎代謝です。
しかし、その消費量は筋肉量に比例します。最初にも書いた通り、現代人は慢性的な運動不足に陥っており、筋肉も衰えてしまいがち。そのため基礎代謝が下がり、肥満に悩まされる人が増えているのです。
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運動が難しいなら、食習慣で体質改善を
もちろん、ランニングや筋肉トレーニングなどを行って代謝を高めれば、肥満は防止できます。しかし社会人になると、その時間をとるのも容易ではありません。そこで働いてくれるのがこうじ納豆です。
筋肉量を増加させることはできませんが、納豆の大豆に含まれるレシチンという成分には、代謝を高める効果があります。良質なたんぱく質も含まれているため、運動後に摂れば、さらに代謝を促進してくれます。
また、納豆や米こうじのような発酵食品は微生物による発酵の作用によって生まれるもの。その過程で作られるさまざまな酵素も代謝を大きく助けてくれます。さらに、酵素と同時にビタミンB群も発酵によって増加するのですが、これも代謝を促進する栄養素。肥満解消に効果的です。
健康目的の肥満解消にも、美容のためのダイエットにも、適度な運動とこうじ納豆のような代謝を促進する食事の組み合わせは大きな助けになってくれるのです。
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(参考)
TJ MOOK『こうじ納豆で体すっきり! ずっと健康!』
https://tkj.jp/book/?cd=TD295873
監修:藤田紘一郎
レシピ・調理・スタイリング/マキシタユミコ
管理栄養士/本間裕子
撮影/伊藤博幸、オフィス三銃士
イラスト/尾花 鼓
編集・執筆/オフィス三銃士
編集/FASHION BOX
(TJ MOOK『こうじ納豆で体すっきり! ずっと健康!』)
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