増税や年金問題など、お金まわりのニュースが多いこの頃。生活に欠かせない大切な問題だからこそ、暮らしに必要なものを改めて見つめ直し、お金とも丁寧に付き合いたいものです。「整える」は「きちんと正す」「乱れたところを直す」などの意味があり、「調える」は「準備する」「まとめる」などの意味です。お金の通り道を整え、お金を調えることで、自然とたまる体質をめざしましょう！今回は、マネーコンサルタントの市居愛さんに、「お金のととのえ方」を教えていただきました。
教えてくれたのは……
市居 愛さん
マネーコンサルタント。マザーミー代表。31歳のときに夫の会社の倒産などの危機に直面、「お金の通り道」をととのえる大切さに気づき、お悩みを解決するコンサルタントをスタート。著書に『お金を整える』（サンマーク出版）
まずは……お金をととのえる前に知っておきたい3か条
【1】「目に見えるもの」から整える
お金というと通帳の残高に目がいきがちですが、その前にやるべきことが。お財布をすっきりさせる、通帳を1冊にする、冷蔵庫の中を整理整頓するなど、目に見える“お金の通り道”を整えて。自然とお金がたまります。
【2】1年後の理想の自分を5つ書き出そう
1年後の理想の暮らしをイメージして5つ書き出します。好みのインテリアでくつろぐとか、趣味のレジャーでアクティブに過ごす、結婚する……など、やりたいことが見えてくるはず。5つの中で優先順位もつけるとより◎！
【3】お金をととのえた先に、ごほうびを用意しよう！
「がんばり続けると、人は反動として逆のことをやりたくなる習性があるといわれています」と市居さん。家族での遠出、ほしい靴を買う、など小さなごほうびを大切にして、お金と向き合うことを義務にしないようにします。
お金はないのではなく散らかっているだけかも⁉︎
「お金がない、という人は、収入の金額ばかり気にしますが、原因は“お金の通り道”を大切にしていないという場合も。部屋が散らかっていると、気が散ってしまうように、お金の通り道が散らかっていると、お金も散ってしまいますから」と市居さん。
お金を出し入れしているお財布や通帳に加え、冷蔵庫は食費、手帳は交通費や交際費の通り道となるのだそうです。
お財布が整理されていなければ、不要なものを無意識に買ってしまったり、必要なカードが見つけられなかったりなど混乱が生じます。たくさんの口座にお金を分けている人は、何にいくら使っているのか把握できず、支払いが遅れて不利益をこうむることも。また、冷蔵庫の中で食べきれない食材が腐っていくことは、お金が腐っていくのと同じで、まさに“もったいない”！
「お金の通り道がすっきりするだけで、ムダな出費は少なくなり、自然とお金はたまっていき、お金の悩みは小さくなるはずです！」
部屋が散らかっているとお金が貯まらない⁉︎金持ち女子と貧乏女子の差はココ！
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text_Ema Tanaka
illustration_Kayo Yamaguchi
edit_Ayaki Ando[vivace], FASHION BOX
（リンネル 2019年10月号）
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