使うたびに惚れぼれ!上質な日本の伝統工芸品を日常に

出典: FASHION BOX

日本には「伝統的工芸品」と呼ばれるものがあり、その数は全国になんと232品(2018年11月7日現在)!その中から、暮らしのなかで使いやすく、美しい品を田中敦子さんに厳選していただきました。日本の風土に合う逸品揃い。伝統の力と新しい息吹も感じる名品です。

究極のロングセラー!日本の伝統工芸品が愛される訳

ナビゲーターは……

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photo by Aya Kawachi

田中敦子さん
工芸、きもの、日本文化をフィールドに、書き手、伝え手として活動。関連の編著書多数。工芸、きもの回りのつくり手を応援するトークイベントやセレクト展のプロデュースなど、伝え手活動が増加中。

【岩手県・南部鉄器】
鉄瓶 Geometric square/澤野諒和

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鉄瓶 Geometric square (幅18.0×高20.0㎝)¥80,000/澤野諒和

伝統を重ねた上の新たなデザイン。IH対応もうれしい
良質な砂鉄や鉄鉱石が取れる盛岡、水沢地区で長くつくられてきた鉄器。しゅんしゅんと湯の沸く音に癒されます。近年その造形が好まれ、海外でブームに。

▶「工房所属の若手職人も積極的に作品を制作する南部鉄器。これも入賞作品です。デザインを加味した小ぶりな鉄瓶は、使い勝手も良く、きっと愛着の一品に」

【石川県・九谷焼】
黄磁釉 桜型鉢/妙泉陶房・山本 篤

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黄磁釉 桜鉢(大・φ18.0㎝)¥24,000(中・φ13.0㎝)各¥14,500(小・φ8.5㎝)各¥12,000/妙泉陶房

日常にこそ上質を。薄荷色のシンプルな映え器
九谷焼は加賀藩の庇護のもとに発展。兄・長左さんとともに陶房を営む篤さんは、器体づくりの名匠であり、幻の黄磁釉を現代に再現したことでも知られます。

▶「フォルムと色が醸し出すエレガンスにうっとり。九谷焼らしくも清新な器は、日常には単品で、おもてなしの日ならシリーズで、とイメージがふくらみます」

これは一生もの!使いやすくて美しい日本製台所道具10品

【鹿児島県・種子鋏】
本種子鋏/梅木本種子鋏製作所

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四寸(約12㎝)¥7,000、六寸(約18㎝)¥8,000/梅木本種子鋏製作所

切れ味抜群、研ぎ直しもいらない一生ものの逸品
鉄砲伝来とともに種子島に伝わった鋏づくり。37代まで続いた牧瀬家の技術を習得した梅木昌二さんが、手打ちによる鍛治仕事で、一本一本製作しています。

▶「一般の鋏と異なり、わずかにねじれた2枚の刃は擦り合いながら互いを研ぎ、使用が手入れにもなる驚きの仕組み。切れ味良く、シャキンと鳴るカット音も爽快」

【福岡県・小倉織】
風呂敷/小倉 縞縞

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右:撥水六八風呂敷(68.0×68.0㎝)「藍輪舞」¥6,500/小倉縞縞
左:中風呂敷(90.0×90.0㎝)「藍輝く」¥5,500/小倉縞縞

蘇った江戸時代の縞柄は、和洋を超えたハンサム顔
昭和初期に消えた木綿縞織りを、地元出身の染織家・築城則子氏が復元・再生。この美を広く伝える「小倉 縞縞」は、アート感覚の多彩な縞で人気を博しています。

▶「細くて密なタテ糸で織りなす縞は、柔らかなぼかしが美しい。小物やバッグもありますが、布の美しさを堪能できる風呂敷を。使うほどに味わいが増します」

袖を通すたびに良さを痛感。ジャパンメイドの極上服

【岩手県・南部箒】
和洋服箒/高倉工芸

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右:和洋服箒(革 幅10.0×縦25.0㎝)¥25,000/高倉工芸
左:和洋服箒(絹糸 幅10.0×縦25.0㎝)¥15,000/高倉工芸

穂の縮れに意味あり。エコで高機能なお手入れグッズ
東北の冬の手仕事として発達した箒づくり。冷たい夏風〝やませ〟で縮れたホウキモロコシが特徴です。原料は無農薬で栽培、すべて手編みで仕上げます。

▶「座敷、絨毯、庭、衣服と、様々なタイプの箒があります。郷土玩具のような素朴な姿ですが、細かい埃まで払い取りながら生地も整えてくれます。しかも、丈夫で長持ち」

【福井県・越前打刃物】
SK06 YOSEGI/龍泉刃物

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SK06 YOSEGI(上より矢羽根、一松、二崩 長22.5㎝)各¥29,700/龍泉刃物

高品質ブレードに寄木細工の柄。使うたびに惚れぼれ
七百年の歴史をもつ産地で、日本古来の技法を守りながら、包丁、ステーキナイフ、 ステーショナリーなど、時代に応じた使いやすく美しい刃物を製造しています。

▶「ステーキナイフとして、またフルーツやチーズ用に。伝統工芸である箱根の寄木細工とのコラボレーションで生まれました。切れ味と和の美を兼ね備えた名品です」

プロが愛用!日本の匠が作った鍋&フライパンが神レベル

【富山県・高岡漆器】
QUILT/望月未来×漆器くにもと

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QUILT Round tray 30(30.0×30.0㎝)¥14,000 QUILT Square tray 30(φ30.0㎝)¥14,000/漆器くにもと

デザイナーの感性と職人力。変化し、進化する伝統の形
江戸時代より商工業の町として栄えた高岡で育まれた高岡漆器は、青貝塗、勇助塗、彫刻塗の代表的な3技法をはじめとする幅広い作風で知られています。

▶「明治時代に考案された高岡漆器の代表作のひとつ、彫刻塗の双鯛盆から発想したキルト風の盆。伝統工芸と地続きなモダンデザインだから、飽きが来ません」

毎日使い続けたい逸品!日本の職人が作る日用品10選

※ サイズは編集部調べ
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text: Atusko Tanaka
edit_AYAKI ANDO[vivace], FASHION BOX
大人のおしゃれ手帖 2019年9月号
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