ぽっこりお腹など、年齢を重ねると気になってくる内臓脂肪。怖い病気の原因にもなる内臓脂肪は、ある栄養素の摂り過ぎが原因だったのです。今回はそんな内臓脂肪を落とすメカニズムをご紹介します。
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血糖値を上げる栄養素は糖質だけ！
糖の摂取を減らすだけでするする痩せる
タンパク質や脂質などの栄養素は過剰に摂取すると、二酸化炭素と水となり排出されますが、糖質（炭水化物）は、中性脂肪となり体に蓄積されてしまいます。脂肪が増える理由には、食生活の乱れや運動不足、遺伝や加齢による代謝の低下などが挙げられますが、そのほとんどは、糖質の摂り過ぎが原因です。糖質というと甘いお菓子を想像する人が多いかもしれませんが、主食となるごはんやパン、スナック菓子、一見ヘルシーなイメージの強い果物などにも、糖質はたっぷりと含まれています。
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糖質を摂り過ぎると太るメカニズム
糖質の多い食事を摂ると、体のなかの血糖値が急激に上昇します。すると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、糖を体内に取り込んで血糖値を下げようと働きます。この過程で、血中の糖が脂肪へと変換されて体に蓄積されるため、結果太ってしまうのです。
1. 糖質の多い食事を摂ると、血液の中にブドウ糖が急増！
2. すい臓からインスリンが分泌され、ブドウ糖を捕まえる
3. 2で捕まったブドウ糖は筋肉などでグリコーゲンとなり、貯蔵される
4. 余ったブドウ糖が脂肪細胞に取り込まれ蓄えられる
5. 脂肪がどんどん溜まり、肥満に！
血糖値の上昇が緩やかであれば、インスリンの過剰な分泌も抑えられ、肥満になるのを防ぐことができます。
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ゆる糖質オフで糖の摂取量を調節しよう
糖の摂取量を減らせば体についた余分な脂肪を減らすことができますが、極端な糖質抜きはそれ自体がストレスとなり、暴飲暴食の原因となってしまいます。そこでおすすめなのが、無理な制限はせずに、適正な糖質量を摂取する方法です。1食の糖質量を20〜40gに抑えることが望ましいですが、推奨しているのは、1食の糖質量を30gとして朝昼晩で3回、おやつで10gの糖質を摂り、1日の合計を100gにする方法です。これは、1日の摂取量をぴったり100gにすることで、ゲーム感覚で取り組むことができます。一般的な日本人の食生活では、1日に約300gの糖質を摂取しているので、こうしたゆるめの制限でも、BMI値が普通以上の人であれば、しっかりと効果を実感できるでしょう。
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このコンテンツの監修者は……
工藤孝文（くどう・たかふみ）
【Profile】
減量外来・糖尿病内科医。
福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。 現在は福岡県みやま市の工藤内科にて、診療を行っている。NHK「ガッテン！」、NHK「あさイチ」、日本テレビ系「世界一受けたい授業」、TBS系「名医のTHE太鼓判！」、フジテレビ系「ホンマでっか!? TV」などテレビ出演多数。NHK「ガッテン！」では、著者出演回が、同番組の2018年度視聴率1位を獲得した。日本内科学会・日本肥満学会・日本糖尿病学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・小児慢性特定疾病指定医。『1日1杯飲むだけダイエット やせる出汁（だし）』（アスコム）、『リバウンドしない血糖値の下げ方』（笠倉出版社）など著書多数。
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（抜粋）
TJ MOOK『内臓脂肪が落ちる！ 糖質オフスープ』
監修／工藤孝文
編集協力／引田光江（グループONES）、上野真依
イラスト／藤井昌子
WEB編集／FASHION BOX
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