年齢とともに気になる人が圧倒的に多くなるのが「お腹」。いわゆる内臓脂肪、メタボリックシンドロームです。食生活を整えれば、内臓脂肪を落とすのは意外と簡単だと医学博士の白澤卓二先生は言います。白澤先生が実践する、太らない食事の基本ルールを伺いました。
良質なオイルを摂取する
脂質には、いい脂質と悪い脂質があります。大事なのは、何でもかんでも脂質をカットするのではなく、いい脂質を増やして、悪い脂質を減らすこと。脂質は、ダイエットに欠かせないさまざまなホルモンの原料にもなりますからね。悪玉のコレステロールを減らしてくれるオメガ3系脂肪酸(亜麻仁油、DHA、EPA)、体を脂肪を燃やしやすいケトンエネルギー優位にしてくれるココナッツオイルを取り入れましょう。
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糖質はとにかく少なくする!
体に溜まる脂肪の主犯格が糖質。糖質が余ると脂肪として蓄えられます。ですから、その大本である糖質を減らすことが、内臓脂肪を減らすのに最も効果的なのです。もし、今の時点で中性脂肪が高い、メタボなど、内臓脂肪の増加が気になる状態でしたら、1日に食べる糖質をしっかりとコントロールしましょう。糖質を減らすとダイエットの結果も早く見えるので、モチベーションアップになります。
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たんぱく質をしっかり摂る
糖質を控えた食事をしていると、筋肉が減りやすい状態になるのでしっかりとたんぱく質を摂ることが大切。肉や魚、卵、豆類などいろいろな食材を食べて、たんぱく質の不足を避けてください。年齢とともに肉がたくさん食べられなくなってくる人もいますが、それは加齢だけではなくたんぱく質不足が原因のことも。消化酵素はたんぱく質からできているからです。
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いろいろな野菜を食べよう
野菜に含まれるビタミン、ミネラル、抗酸化作用のあるファイトケミカルなどは、体内を健康に維持するために欠かせない働きをしてくれます。糖質やたんぱく質、脂質が体内でエネルギーになったり、必要な役割を果たすためにも欠かせません。朝は野菜たっぷりのスムージーを飲む、食事には必ず野菜のおかずやサラダをつけるなど野菜をしっかり食べる習慣を身につけましょう。
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このコンテンツの監修者は……
白澤卓二(しらさわ・たくじ)先生
【Profile】
白澤抗加齢医学研究所所長。医学博士。お茶の水健康長寿クリニック院長。1982年千葉大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。東京都老人総合研究所勤務、順天堂大学大学院教授を経て、現職。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。アンチエイジングや認知症などのわかりやすい解説、健康長寿を目指すための食生活啓蒙など、テレビ、書籍、講演などで積極的な活動を行う。著書に『100歳までボケない101の方法』(文春新書)、『1日1缶でやせる! さば缶で糖質オフの晩ごはんダイエット』(KADOKAWA)など。
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(抜粋)
TJ MOOK『内臓脂肪が落ちる! 「30年間、体重が変わらない」Dr.白澤の食事術』
監修:白澤卓二
編集・ライティング:藤田都美子
イラスト:藤田めぐみ
WEB編集:FASHION BOX
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