高橋真麻に聞く! ちょうどいい自己肯定力とは?

高橋真麻に聞く! ちょうどいい自己肯定力とは? 自己アピールには価値がない?

(2020年7月3日 更新)
『steady.』で好評連載中の「高橋真麻のエブリデイポジティブ!」。自己肯定力は高すぎると要注意だと高橋さんは言います。ちょうどいい自己肯定力とは?

≪目次≫
●評価は他人がするもの! 自己アピールには価値がない
●自己肯定力の本当の意味をはき違えないように
●PROFILE

評価は他人がするもの! 自己アピールには価値がない

いろんな事象に対して時代の流れがあるのと同様に、自己承認欲求や自己肯定感、自己顕示欲にも大きな変化を感じています。どれも昔から誰もが持っているものですが、特にこの現代社会においては自分が発信する側になれるからなのか、より欲求が高まっていると思います。顕著に表れるのは、フェイスブックなどのSNS。先日、とある誕生日を迎えた40代後半の男性が「誕生日を迎えました。みなさんコメントありがとうございます」という挨拶からはじめて、この一年を振り返ってと今後の展望をアップしていたのですが、それを読んで、「お前女子か!」と心中で全力のツッコミをしました。そしてこれが時代の流れかと痛感。今までなら40代後半の男性の誕生日をあえてお祝いしませんし、おめでとうと伝えたところでサラッと「ありがとう」と返されるくらいのもの。ところがSNSという場で、聞かれてもいないのに自ら人生観や今後の目標を語ってしまう……。男性ばかりをたとえにあげると「ジェンダーが」なんていわれてしまうかもしれませんが育メンアピールも同様です。最近、男性が自分の育メンぶりをSNSでアピールする。それに対して奥さん側は、写真で切り取った瞬間しかやっていないのにアピールしているのがウザいという論争をよく耳にします。私からすると、育メンアピールする必要がどこにあるのか。育メンというのは、奥さんや周りの人から「あの人、育メンだね」と言われるからこそ価値がある。「オレ、育メンです」ってアピールすることになんの価値も感じません。それはただのダサくてイタい人。どれだけみんな自分を褒めてほしくて、“いいね”を欲しがるんだろう。本当に幸せで満たされていたら“いいね”なんて関係ないのに……。

高橋真麻に聞く! ちょうどいい自己肯定力とは? 自己アピールには価値がない?
出典: FASHION BOX
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自己肯定力の本当の意味をはき違えないように

自己肯定力を持つことは大事。とはいえ肯定しすぎもよくない。自分に自信を持とう!といわれても、なんの経験もキャリアもないのに自信を持たれても周りが困るだけ。大人としては、まず間違えた自己肯定力を持たないことが大事だと思っています。自分のものさしで“できる・できない”を測らない。私がいただいた仕事量で自分を測るのもまさにそれで、社会にいる以上は他人の評価がすべてだから。「私、できます」とは口が裂けてもいえません。たとえば、頼まれたことに100で返すのは当たり前で、120やって初めて「この人に頼んでよかったな」となる。100求められて、100で返すのはむしろ足りてないのでドヤ顔をしてはいけない。基本的にそう考えておけば自己肯定感が無駄に高くなることはありません。逆に次もっとがんばろうと思えるし、常に謙虚であれと気持ちも引き締まります。自己啓発本の中では自分を信じてとか、自分を否定しないでと書いてありますし、私も本屋さんでストレスなく生きる方法みたいな本を手に取ったりもしますが(笑)、社会にいる以上は苦痛な時間はしょうがない。ただ全部否定する必要はなくて、それでも「私ってこんないいところもあるよね」と自分が自分のことを好きな部分があればいい。見た目に自信がないなら内面を磨く、スキルを身につける。字がキレイとか、筆まめだとか何かひとつ自信をつける努力も必要なのではないでしょうか。

ちなみに私はすごく悩みやすい性格。悩んでいる時間がもったいないと思いつつも、「あーでもない、こうでもない」と悩むこと自体をむしろ楽しんでいる自覚があるから、悩む自分も嫌いじゃありません。もはや“趣味・悩み”と開き直っています。

高橋真麻に聞く! ちょうどいい自己肯定力とは? 自己アピールには価値がない?
出典: FASHION BOX

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PROFILE

高橋真麻(たかはし・まあさ)

1981年、東京都生まれ。2013年にフジテレビを退社しフリーアナウンサーに。抜群の歌唱力と明るいキャラクターでテレビやイベントで大活躍。『スッキリ』(日本テレビ)、『バイキング』(フジテレビ)、『チャント』(CBCテレビ)、『ソレダメ!』(テレビ東京)、『高橋真麻のもちはだミュージック』(FM愛知)をはじめ、バラエティ番組に数多く出演中。マーサ流ポジティブ術を披露する本連載にも注目!

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撮影/中村圭介
スタイリング/七森美和
取材・文/長嶺葉月
steady. 2020年3月号
WEB編集/FASHION BOX
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