当たり前と思ってやっている家事の中に、あなたを疲れさせている家事があるかもしれません。思い当たることがあったら、一度その家事をやめてみませんか? まずやめていい10のことを、ここに提案します。
≪目次≫
●1:代案がいくらでもあるアイロンがけ
●2:夏は灼熱で腰にもよくない庭の草むしり
●3:かえって不衛生になりがちなトイレマット・バスマット
●4:時間の余裕を奪う朝の洗濯
●5:せっかくの休みが半日つぶれる休日の作りおき
●6:「なんで私が?」となりがちな、家族ごとに違うおかずを作ること
●7:すぐ小さくなる子ども服をお下がり用に取っておくこと
●8:もうすでにキャパオーバーしているのに新しい収納家具&収納ケースを買うこと
●9:しまう場所に悩むほどのストック品を持つこと
●10:毎年やってくるユウウツのもと大掃除
1:代案がいくらでもあるアイロンがけ
アイロンがけのいらない衣類を選ぼう
アイロンがけしていますか? 洗濯機を回して、干して、取り込んで、たたんで……ようやく終わった洗濯の後にアイロンがけが待っていると思うと絶望するものです。だから、もうやめてしまいましょう。アイロンがけの必要なものの定番、ワイシャツはノーアイロンシャツや形態安定タイプなどアイロンがけのいらないものが多く出回っていますし、クリーニングに出すという手もあります。自分の服は選ぶ際にシャツなどのアイロンがけが必要な衣類を避けて買えばいいだけのこと。シーツは、通常、家族以外の人の目に触れるものでもないので、アイロンがけは不要でしょう。
2:夏は灼熱で腰にもよくない庭の草むしり
いっそコンクリートで埋めてしまいたい
夢の庭付き一戸建てのお悩みといえば、庭の草むしり。雑草の繁殖力はすさまじく、むしってもむしっても次から次へと生えてくるものです。特に夏場は灼熱の太陽のもと草むしりをしていると、熱中症になる危険もあります。とはいえ、防犯面やご近所の目がある手前、ボーボー状態にしているのも気が引けるという方は安全性に配慮した除草剤をまくと雑草が生えにくくなります。もう二度と草むしりをしたくないという方は、いっそコンクリートで埋めてしまいましょう。それはあんまりだ、という方は日本庭園風に砂利敷きにするというのもあり。防草専用の砂利も販売されています。
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3:かえって不衛生になりがちなトイレマット・バスマット
トイレマットは掃除のジャマになる
トイレマットやバスマット、必要ですか? 掃除のジャマになりやすく、さまざまな汚れで不衛生になりがちなトイレマットはいっそなくしてしまいましょう。バスマットはバスタオルを代用したり、お風呂から上がる時にしっかり足を拭いて出れば、なくても困りません。
4:時間の余裕を奪う朝の洗濯
洗濯=朝でなくてもいい
洗濯は必ずしも朝しなくてはいけないものではありません。時間のある夜のうちに洗濯機を回し、ピンチハンガーにかけておいて、次の日の朝は外に干すだけにしておくとバタバタする朝の負担を減らせます。翌朝洗い上がるように洗濯機のタイマーを使うだけでもラクになります。
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5:せっかくの休みが半日つぶれる休日の作りおき
副菜や常備菜を作るくらいにとどめる
作りおきおかずは、忙しい平日の夜などにあると、確かに便利です。ただ、家族全員分の1週間のおかずを一度に作りおきしておくとなると、貴重な休日が半日つぶれてしまうほどの大仕事。もちろん、楽しんでやる分にはいいですが、義務感や負担を感じているようならいっそやめてしまいましょう。それに、毎日食べるものが決まっているというのは献立を考えなくていいのでラクですが、「本当は違うおかずを食べたいけれど作りおきを食べなきゃ」と、食べたいものを食べられないことも。休日は副菜や常備菜を作っておくくらいにとどめて、平日の主菜はお惣菜を買ってもOKということにしませんか?
6:「なんで私が?」となりがちな、家族ごとに違うおかずを作ること
あるものを食べる割り切りが必要
晩酌をする夫のためにおつまみになるおかずを、肉好きの子ども用にはお肉のおかずを……家族それぞれに喜ばれるおかずを作るのは素晴らしいことですが、それが負担になっていませんか? たまには割り切ってあるものを食べてもらいましょう。
7:すぐ小さくなる子ども服をお下がり用に取っておくこと
管理するより捨てることを選ぶ
子どもの成長はあっという間なので、服もすぐ小さくなってしまいます。もったいないからと、親戚の子や近所の子用に取っておいて、あげようと考えるかもしれません。が、大量の衣類の管理は案外大変。思い切って処分したほうが気がラクになるかもしれません。
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8:もうすでにキャパオーバーしているのに新しい収納家具&収納ケースを買うこと
収納家具を増やしてもクローゼットのスペースは限られている
何かと増えがちな衣類や子どものおもちゃをしまうために次々と収納家具を買っていませんか? 収納家具さえ買えば家が片付くと考えるのは大きな間違い。増やした収納家具の分、中身はどんどん増えていきます。しかし、クローゼットのスペースは限られています。収納家具の中がいっぱいだと、必要なものを取り出すときにものすごく労力がかかります。また、これ以上収納家具を買わないこと、今ある収納家具に収まる分だけ残して他は処分することができると、管理するものが減ってスッキリ暮らしていけることでしょう。
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9:しまう場所に悩むほどのストック品を持つこと
必要な時に必要な分だけ
安売りしているとついまとめ買いしがちなトイレットペーパーや洗剤などのストック品で棚がパンパンになっていませんか? いくらまとめ買いしておいても、それらを一気に使うことはあり得ません。必要な時に必要な分だけ買うと、煩わしいストック品の管理から解放されます。
10:毎年やってくるユウウツのもと大掃除
大掃除は小掃除にシフト
心身に大きな負担をかける大掃除はもうやめて、日々の小掃除でしのぎましょう。物を減らして日頃からスッキリと暮らしていれば、案外大掃除が必要な場所は限られてくるものです。
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このコンテンツの監修者は……
コピーライター
インクルージョン・ジャパン株式会社 取締役
梅田悟司(うめだ さとし)
【Profile】
1979年生まれ。上智大学大学院理工学研究科修了。2016年から2017年にかけて、4カ月半におよぶ育児休業を取得。当時を振り返ってTwitterに投稿した「育休を4ヶ月取得して感じたこと」が大反響を呼び、累計1200万PVに。
直近の仕事に、ジョージア「世界は誰かの仕事でできている。」、リクルート「バイトするなら、タウンワーク。」のコピーライティングや、TBSテレビ「日曜劇場」のコミュニケーション・ディレクターなどがある。著書にシリーズ累計30万部を超える『「言葉にできる」は武器になる。』(日本経済新聞出版社)や、本記事のもととなった『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(サンマーク出版)など。横浜市立大学客員研究員。多摩美術大学非常勤講師。
家事シェアハウス(ダイワハウス)
【Profile】
共働き世帯の増加を背景に、家事に協力的な男性も増えており、夫がゴミ出しやお風呂掃除、妻が料理や洗濯等、家事を分担しているご家庭も多いと思います。では、ソファに脱ぎっぱなしの服をクローゼットに掛けたり、ポストに入っていた不要なチラシを捨てたり、使い切ったティッシュの箱を取り替えたり……無限にある誰にも認識されない家事を負担するのはいったい誰でしょう!? 日常のあらゆるシーンで発生する細かな作業「名もなき家事」が存在することに気が付きました。ひとつひとつは些細なことですが、積み重なると大きな心の負担となってしまいます。家族に足りなかったのは、「家事」=「家族ゴト」と考えて自然に家事参加できる環境でした。そこで、家事を家族の誰かひとりが負担するのではなく、「名もなき家事」も含めて家事を丸ごと家族でシェアする「家事シェアハウス」が誕生しました。
※「名もなき家事」「家事シェアハウス」は大和ハウス工業株式会社の登録商標です
(抜粋)
TJ MOOK『名もなき家事で疲れない毎日のつくり方』
監修:梅田悟司、家事シェアハウス
編集:藤田都美子、須川奈津江、mao
文:萩原みよこ
撮影:髙杉 純
WEB編集:FASHION BOX
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