(2020年3月24日 更新)
≪目次≫
●雅子様の幼少期:はつらつとして生き物が大好き ほほえましい少女
○外交官の父とともに幼少期を海外で過ごす
○子どものころから動物好き・スポーツ万能
●雅子さまを育てられた家風 小和田家での日々
○小和田家の家訓は「刻苦勉励(こっくべんれい)」何より品位を大切に
○小和田家の教育方針は「人には優しく、自分には厳しく」
●このコンテンツの監修者は……
皇后になられた雅子さま。即位に関連する諸式では、その美しさややわらかな物腰、そしてたくみな語学力が世界中から注目、賞賛されました。そんな雅子さまの根底を形成した幼少期や、小和田家でのエピソードをじっくり振り返っていきましょう。
雅子様の幼少期:はつらつとして生き物が大好き
ほほえましい少女
キャリアウーマンとして華麗な経歴を持つ雅子さま。だが幼時の雅子さまは、大の動物好きでスポーツが得意な少女でした。
外交官の父とともに幼少期を海外で過ごす
雅子さまは、昭和38年(1963)12月9日、外務省職員の小和田恆(おわだひさし)・優美子夫妻の長女として、東京港区にある虎の門病院でお生まれになりました。体重3870グラム、身長51センチ。平均より大きく、健康な赤ちゃんでした。
昭和40年(1965)8月、雅子さまが1歳8か月の時、父親の恆氏が、旧ソビエト連邦の駐モスクワ大使館の一等書記官として赴任、一家はモスクワに移り住みました。その後、父の勤務に伴ってアメリカ・ニューヨークに転居、モスクワとあわせて6年近い海外生活を送ることになるのです。
子どものころから動物好き・スポーツ万能
昭和46年(1971)2月、恆氏の本省勤務に伴い帰国した雅子さまは、小学校3年生からは私立田園調布雙葉(ふたば)小学校に編入。
雅子さまが動物に造詣が深いことはよく知られていますが、小和田家では、雅子さまが幼いころから犬、猫、ヒヨコ、ハムスター、ウサギ、カメレオン、金魚など、さまざまな小動物を飼っていました。雅子さまは、幼少期からそれらの動物たちの世話をかいがいしくされていた生粋の動物好きなのです。
6年生の時には生物クラブに所属し、このころ、将来の夢を尋ねられ「獣医」と答えられたといいます。
また、雅子さまは幼いころからスキー、ローラースケートなどのスポーツが万能。田園調布雙葉中学校2年の時には、友人とソフトボール同好会をつくり、常にクリーンアップを打ち、守備はサードという中心的メンバーでした。
華麗なキャリアウーマンとしてのイメージが強い雅子さまですが、動物好きで、はつらつとした少女時代を過ごされていたのです。
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雅子さまを育てられた家風
小和田家での日々
雅子さまを生み育てられた小和田家。そこには自由を尊びながら「日本人であること」を大切にする、独自の家風がありました。
小和田家の家訓は「刻苦勉励(こっくべんれい)」
何より品位を大切に
雅子さまを生み育てた小和田家はどんな家庭だったのでしょうか? 雅子さまの父・恆氏は新潟県生まれ。村上藩士の家系で、恆氏の父は苦学の末、高校の校長を務めた人物でした。恆氏は5男2女の兄弟姉妹の次男で、家訓は「刻苦勉励」。恆氏は東京大学教養学部を経て、外務省に入省しました。
母・優美子さんは、田園調布雙葉中高等学校から慶應義塾大学文学部を経て、エールフランス航空で秘書として働いたあと、恆氏と見合い結婚しました。
小和田家に特定の宗教や信仰はなかったのですが、何より大切にしていたのは「品位」だといいます。
海外生活が長かった雅子さま一家でしたが、小和田家の人たちが家で話すのは日本語だけでした。これはご両親の「日本人にとって日本語は何より大事で、忘れないように」という思いからでした。
食卓は、日ごろから日本食が中心。お正月やひな祭り、七夕などは、部屋に飾りつけをして、家族で祝うことを習わしにし、月見なども行いました。雅子さまも正月にはカルタやすごろく、福笑いをして遊ばれたといいます。
小和田家の教育方針は「人には優しく、自分には厳しく」
雅子さまのご両親は、子どもたちを、自由にのびのびと育てることを心がけていました。しかし、自由といっても、子どもの好き放題にさせるということではありませんでした。
小和田家の教育方針とは「人には優しく、自分には厳しく。自分のことより相手の気持ちを思いやるようにしなくてはいけない」というものだったといいます。ご両親は雅子さまに、「将来社会に貢献できる人間になってほしい」と願っていました。このような家庭でお育ちになった雅子さまが、中学生のころから思い描くようになった夢は、外交官になることでした。
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このコンテンツの監修者は……
三橋 健(みつはし たけし)さん
【Profile】
昭和14(1939)年、石川県金沢市生まれ。神道学者。元國學院大學神道文化学部および同大学院教授。日本の神道文化研究会主宰。國學院大學大学院博士課程単位取得退学。『上皇陛下と美智子さま 共に歩まれて』『いまこそ知りたい皇室行事』『奉祝 徳仁天皇ご即位』(いずれも宝島社)を監修。
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(抜粋)
TJ MOOK『雅子さまの素顔 新皇后のご足跡』
監修:三橋 健
編集:木村伸二、圡屋萌美(株式会社G.B.)
執筆協力:玉木成子、村沢譲
WEB編集:FASHION BOX
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