「プロテイン=マッチョの飲み物」はもう古い! 健康的なダイエットの味方となるその理由とは?

「プロテイン=マッチョの飲み物」はもう古い! 実はダイエットに効果的!? 理由を医師が解説

プロテインは、ハードなトレーニングを行うアスリートやボディビルダーのためのものだと思っていませんか? その認識は、もう古いかもしれません。たんぱく質を効率よく吸収できるプロテインは、美容とダイエットの頼もしい味方となります。その理由をよこはま土田メディカルクリニック院長の土田隆先生が教えてくれました。

≪目次≫
●たんぱく質の摂取効率を上げるプロテイン
●やせやすい身体づくりのために
●教えてくれたのは……

 

たんぱく質の摂取効率を上げるプロテイン

これまで、アスリートやスポーツジムに通うマッチョな体型の人たちが摂取するものというイメージが強かったプロテイン。プロテインは英語でたんぱく質という意味を持つ言葉ですが、日本ではたんぱく質をたくさん含んだパウダーやドリンクなどの栄養補助食品のことをプロテインと呼んでいます。

そのプロテインに含まれるたんぱく質は、三大栄養素のひとつとされ、筋肉や血液、髪や爪、ホルモン、骨などを作る成分で、人間の身体を作るために必須の構成要素とされています。そもそも、なぜボディビルダーやアスリートたちがプロテインを摂取しているのでしょうか? 誰もが思うように、たんぱく質は通常の食事から摂るのが理想ですよね。

しかし、1日に必要なたんぱく質の量は年齢や性別、運動習慣などでも変わってくるのです。例えば、毎日ハードな筋肉トレーニングを行うボディビルダーやアスリートたちの場合、1日に体重1㎏あたり2gのたんぱく質を摂ることが理想とされています。その場合、肉や魚、卵や大豆などを大量に食べなければなりません。

牛のサーロインステーキ200gで約33g前後のたんぱく質が摂れますが、仮に1日に120gのたんぱく質が必要な場合、牛のサーロインステーキを800g近く食べなければその数値はクリアできません。800gのステーキといえばボリュームもさることながら、同時に大量の脂質やカロリーを摂取することに……!

これでは、いくらたんぱく質をしっかり摂れても身体にいいわけないですよね。

そこで、ボディビルダーやアスリートたちは、高たんぱくでありながら脂質や糖質がカットされており、筋肉の材料であるたんぱく質を効率よく補給できるプロテインを愛用しているのです!
運動をあまりしない人たちは、そこまでプロテインを摂る必要はありませんが、最近では美容のためにプロテインを摂る人たちも増えています。
その理由は、プロテインはダイエットに最適なアイテムのひとつだから!

「プロテイン=マッチョの飲み物」はもう古い! 健康的なダイエットの味方となるその理由とは?
出典:日本食品標準成分表2015年版(十訂)追補2019年
出典: FASHION BOX

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やせやすい身体づくりのために

もちろん、プロテインを摂るだけでやせることはありません。プロテインは筋肉を作る原料のひとつ。たんぱく質をプロテインで補いながら、軽い運動(日常の動作でも十分軽い運動に含まれます)を加えることで筋肉量がアップし、それによって基礎代謝も向上。
無理せず自然に、脂肪を燃焼する“やせやすい身体”が作られていくのです!

そこに注目したプロテイン商品メーカーは、ダイエットをする人たちに向けた飲みやすいプロテインパウダーや食品をこぞって開発しました。現在ではオーガニックプロテインや美容成分が配合されたプロテイン、ココア味やミルクティー味などさまざまなタイプが発売され、身体にもよく、飲みやすいものが増えています。
プロテインは、ジムでムキムキの身体を目指す人が、筋肉増強のために一気飲みするというイメージから、食事の代わりに手軽に飲んだり、調理に利用して食べたりすることで健康的にやせたい人たちのライフスタイルの一部になりつつあるのです。

「プロテイン=マッチョの飲み物」はもう古い! 健康的なダイエットの味方となるその理由とは?
出典: FASHION BOX

POINT

・プロテインに含まれるたんぱく質は三大栄養素のひとつ
・筋肉や血液、髪や爪、ホルモン、骨などを作る効果あり
・たんぱく質の必要量は年齢や性別、運動習慣で変わる
・無理せず自然に脂肪を燃やし「やせやすい身体」に!
・プロテインダイエットは健康的にやせたい人におすすめ

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●教えてくれたのは……

よこはま土田メディカルクリニック院長
日本医師会認定産業医、日本体育協会公認スポーツドクター

土田 隆(つちだ・たかし)先生

「プロテイン=マッチョの飲み物」はもう古い! 健康的なダイエットの味方となるその理由とは?
出典: FASHION BOX

【Profile】
東邦大学医学部卒業後、東邦大学医療センター大森病院脳神経外科学教室入局。1987年、磯子脳神経外科病院設立と同時に赴任。2011年、よこはま土田メディカルクリニックを設立。自身の体験から予防医学の大切さを痛感し、肥満、高血圧、糖尿病を中心に、患者の生活・ニーズに合った治療を実践する。生活習慣改善などをテーマにテレビ、雑誌、講演などの活動多数。主な著書・監修書に『2週間で体重10%減! おかゆダイエット』(マガジンハウス)、『肥満治療の名医が考案 たった2週間で内臓脂肪が落ちる高野豆腐ダイエット』(アスコム)、『眠れなくなるほど面白い 図解 体脂肪の話』(日本文芸社)などがある。

(抜粋)

「プロテイン=マッチョの飲み物」はもう古い! 健康的なダイエットの味方となるその理由とは?
出典: FASHION BOX

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編集:水本晶子
本文デザイン・図:福士大輔
イラスト:小林 晃(フランスガム)
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
WEB編集:FASHION BOX、株式会社エクスライト

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