乾燥は冷えからやってくる!? 内側から身体を温めて潤い&免疫力アップ!【専門医監修】

乾燥対策に!体の内側から温めて潤い&免疫力アップ【医師監修】

気になる肌の乾燥は、加齢や日焼けだけではなく、基礎体温の低下も原因となることを知っていますか? 体が冷えることで肌が乾燥し、いわゆる免疫力も低下します。つまり冷えない習慣を身につけることが、潤いづくりと強い体づくりには欠かせないのです。そんな体温アップの方法について、東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授・一般財団法人東京医学研究所附属クリニック医師の川嶋朗先生に伺いました。

≪目次≫
●肌の乾燥対策にも! 体温を上げる6つの方法
●乾燥を防ぐライフスタイルを身につけよう
●教えてくれたのは……

肌の乾燥対策にも!体温を上げる6つの方法

1. たんぱく質をしっかりとる

酵素の主成分はたんぱく質です。年齢とともに酵素をつくる働きは衰えていきます。また、そもそも原料であるたんぱく質が不足してしまうと、酵素を体内でつくりにくい状況が加速していきます。日々の食事から、しっかりたんぱく質をとりましょう。

 

2. 筋肉をしっかり使うこと

私たちの体は、筋肉からも熱を産生しています。ですから、日ごろから体をよく動かしている人は筋肉量も多く、体が冷えにくい状態が保てているということ。難しい運動や激しいトレーニングは必要ありません。階段の上り下りや歩く距離を増やすなど、できるところから体を動かす習慣をつけましょう。

 

3. 4℃以下の食べもの、飲みものは避ける

体のなかを冷やさないためには、冷たいものを避けることが基本。すでに36.9℃前後の平熱がある人なら、多少冷たいものをとり入れてもいいのですが、体温が低くそれによる冷えや不調の自覚がある人は、さらに冷えを悪化させることになるので避けましょう。特に、朝にヨーグルトやスムージーなど冷たいものを飲む習慣がある人は、今すぐやめましょう。

乾燥は冷えからやってくる!? 内側から身体を温めて潤い&免疫力アップ!【専門医監修】
出典: FASHION BOX

4. 発酵食品・食物繊維の多い食品を食べる

発酵食品は、腸内の善玉菌を増やしてくれる食品で、善玉菌が増えると腸内の温度が高くなります。食物繊維の多い食品も、腸をいい環境にしてくれます。

 

5. 水分の少ないものを選んで食べる

食事から冷えを改善するために知っておきたいのは「水分の多いものは体を冷やす」ということ。水分の多い野菜といえば夏野菜が代表的ですね。これは夏に体が熱くなりすぎないためのものですから、体が冷えていると感じている人は、冬が旬のもの、暖色系のもの、寒い地域や地中で育つものを選びましょう。

 

6. お風呂は全身浴で!

女性は、半身浴を習慣にしている方が多いかもしれませんが、体をしっかり温めたいのなら全身浴が理想。なぜなら、お風呂に入って体が温まるメカニズムは、温浴のほかに水圧が関係してくるからです。全身浴をすると、体全体に水圧がかかるので血行が促進されます。半身浴ではその水圧による血行促進の効果が薄れてしまいます。理想は40℃以下で30分程度。ただし、心臓が悪い方は、心臓に負担がかからない半身浴にしましょう。

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乾燥を防ぐライフスタイルを身につけよう

私たちの体は、生命を維持するために重要な臓器から優先的に守られています。血液が全身をめぐる力がなくなれば、心臓や脳など体の中枢となる臓器に血液が集まり、手足など末端には届きにくくなります。これがいわゆる末端の冷え性。つまり、冷えているということは、乾燥しているということとイコールなのです。

体温の理想は、37℃弱。このくらいの体温を維持できると、免疫力、体内の酵素が活性化して全身の機能が高まり、セロトニンやドーパミンといった心の潤いに関わる神経伝達物質の分泌もよくなります。そして、肌が潤いバリア機能も維持できるということ。冷えない習慣を身につけることが、潤いづくりには欠かせません。
身近にできることから実践して、内側からしっかりと温めて乾燥を防ぐライフスタイルを身につけましょう。

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●教えてくれたのは……

川嶋 朗(かわしま・あきら)先生

【Profile】
1983年北海道大学医学部医学科卒業、2003年東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所クリニックを開設、2014年には東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授、一般財団法人東京医学研究所附属クリニック自然医療部門を担当し、現在に至る。西洋医学と代替・伝統医療の統合を目指し、日々診療を行う。著書に『こむら返りは自分で治せる!』(宝島社)など。

(抜粋)

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編集:藤田都美子
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WEB編集:FASHION BOX、株式会社エクスライト

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