子どもを狙う犯罪はこう防ぐ! 性犯罪やSNSの危険を避ける対策 [専門家監修]

出典: FASHION BOX

社会に不安が高まっている現在、避けられるリスクには、自分で対処したいもの。今だからこそ、防犯意識を高めて、自分、家族と財産を守りましょう。子どもの防犯対策について、立正大学の小宮信夫教授に教えていただきました。

≪目次≫
●犯罪を防ぐ3つの要素
●こんなときどうする? 親が子のためにできること
 Q. 在宅で子どものしつけに苦労。DVしかねない状況です……。
 Q. 休校中の子どもが気になる。留守番時の注意点は?
 Q. SNSで子どもを特定されるのが心配です。
 Q. 子どもを性犯罪から守りたい!
●教えてくれたのは……小宮信夫教授 プロフィール

犯罪を防ぐ3つの要素

「犯罪を防ぐため、みんなが実践できる手段を要素に分けて考えました。それが犯罪抑止の3要素です」(小宮教授)。

「抵抗性」とは、実際に犯罪者を目の前にしたときに抵抗できる力のこと。ドアのロックや強化ガラスはもちろん、子どもに持たせる防犯ベルも入ります。また、「後ろを歩く人が危害をくわえてくるかも」という、警戒意識も含まれます。「領域性」は、犯罪者が中に入ってこられないよう場所を区切ること、「監視性」は、犯罪者の行動を見張る周囲の目です。

「抵抗性」は個人の努力でできますが、「領域性」や「監視性」は、地域に呼びかけて強めることが大切です。

●犯人を目の前にしたときの《抵抗性》

ドアをロックする、強化ガラスにする、非常ベルを取り付ける、防犯ブザーを持ち歩く、危険に対する感度を高める、ミスがないかを指さし確認する

●犯罪者が入れないようにする《領域性》

ガードレールやフェンス、植え込みを設ける、子どもと大人のエリアを区切る、学校や塾に警備員を配置する、防犯看板を立てる、イベントの受付で記帳をするなど

●犯罪者の行動を見張る《監視性》

防犯カメラやミラーをつける、センサーでライトを点灯させる、モニター付きのインターホンをつける、地域の清掃活動やボランティア活動を強化する

子どもを狙う犯罪はこう防ぐ! 性犯罪やSNSの危険を避ける対策 [専門家監修]
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こんなときどうする? 親が子のためにできること

子どもが大きくなり、目が届かない時間が長くなるほど、犯罪が心配に。親が家庭でできることは?

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[Q] 在宅で子どものしつけに苦労。DVしかねない状況です……。
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[A] 親自身がプラス思考で

親自身が、感染症や経済的な不安などでストレスを感じていませんか? 親子の関係は平時と変わっていないのに、子どもに手がかかると感じるのは、気持ちに余裕がないから。ネットで新しいことを勉強するなど、一緒にできる楽しみを見つけて。

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[Q] 休校中の子どもが気になる。留守番時の注意点は?
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[A] 家の中に「入らせない」を徹底

家のどこが「入りやすい場所」なのかを点検し、そこを「入りにくい場所」に改善しましょう。戸締まりをすることも大切です。子どもには、電話に出たり、チャイムを鳴らされても応答したりしないように伝えましょう。でも、テレビを消すなど、静かにしている必要はありません。

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[Q] SNSで子どもを特定されるのが心配です。
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[A] 写真の背景には注意を

SNSにアップする写真。位置情報は削除されていますが、背景に写っている看板や建物で、場所を特定されることがあります。こまぎれの情報を積み重ねれば、自宅の場所や名前、学校名を特定することも難しくありません。アップする前に危険な情報はないかどうか、厳しくチェックして。

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[Q] 子どもを性犯罪から守りたい!
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[A] 親が子ども目線で説明をする

未就学児は、何が性犯罪なのかを理解できず、表面化しない犯罪件数が多いといわれています。実際、「むし歯を見てあげる」などとだまされ顔を無防備に触られた、などの事例も。

たとえば他人に触らせてはいけない場所は、水着を着たときに隠れる「水着ゾーン」であると教えれば、お尻や胸を触られたときに、何かおかしいと気づけるでしょう。

また、犯罪者は人通りの多い場所でターゲットを物色し、人が途切れたタイミングや、尾行して人けのなくなった場所で犯行に及びます。

子どもが多い場所は、一見安全そうですが、犯罪者にとっては標的の溜まり場のようなもの。公園で大勢で遊んでいるときでも、決してひとりにならない、トイレも友だちと一緒に行くなど、習慣にさせるといいでしょう。

帰り道の周囲が田んぼや畑の場合、見晴らしがよいからといって油断しないように。家の窓が見えない場所は“見えにくい”場所なので、ひとりにならないよう教えましょう。

誘拐事件の8割は、だまされて自分からついていったケースです。景色だけがウソをつかずに犯罪に気づかせてくれるのです。

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教えてくれたのは……

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小宮信夫教授 Nobuo Komiya プロフィール

立正大学文学部教授。「地域安全マップ」の考案者。自治体や教育委員会で防犯アドバイスを行う。著書に『子どもは「この場所」で襲われる』(小学館)。

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text_Ema Tanaka
illustration_Nonoco Shiraishi
リンネル 2020年7月号
web edit_FASHION BOX, Ayaki Ando[vivace]

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