（2020年7月3日 更新）
『steady.』で好評連載中の「高橋真麻のエブリデイポジティブ！」。約6年間の連載でしたが、何と今回で最終回。この6年間でポジティブに、言い方を変えれば図太くなったという真麻さん。どんな変化があったのでしょうか？
≪目次≫
●初恋や失恋、そして結婚……怒涛の6年間でした
●「しょうがないよね」と開き直るのもひとつの強さ
●PROFILE
初恋や失恋、そして結婚……怒涛の6年間でした
読者の皆さまがこの連載を読んでくださっている頃には、出産を終えて産休に入っているかと思います。約6年間にわたり『高橋真麻のエブリデイポジティブ！』を連載させていただきましたが、このタイミングでひと区切り。来月号はスペシャル番外編をお届けします。
振り返ってみると、あっという間の6年間でした。長らく読んでくださった皆さんには私の成長……成長という年齢でもないですが（笑）、人生の変遷を見守っていただきました。人よりも“10年遅咲き”でしたので、初めての恋愛にはじまり、初めての失恋。辛い失恋期間を乗り越え、今の主人と出会い、山あり谷ありながらも3年という交際期間を経て結婚。過去にもお話ししましたが、子どものときに太っていた影響でおなかの皮が余っていて、その身体的なコンプレックスで私はずっと恋愛に臆病でした。ところが「悩みやコンプレックスを愛してくれる人を探したほうがいい」というある先輩の言葉に出会ったことで、恋愛の大きな転換を迎えました。主人は私のおなかが出ていることに対しても「これがいい」といってくれるし、鼻が上を向いているのもたまにキレるくらいいじってくるんですけど（笑）、それも愛おしく思ってくれているんだろうなと。そんな彼の所作がうれしいし、居心地よくいられます。もともとは5年間ずっと友達だった人でしたが、先ほどの先輩の言葉を含めて、いろんな人との出会いや感銘を受ける言葉があって、友達が夫に。今の人生は出会いによって築かれているなと実感します。その話がなかったら、一生自分のコンプレックスを自分だけで抱えて生きていかないといけないと思っていました。それを愛してくれる男性を見つけるという発想、つまり自分が持ってない価値観は他の人からのインプットになるので、人や本、映画など“出会うこと”の必要性。出会いの中から、もちろん自分に残っていくものもあれば、そうじゃないものもあるので、「ご縁はある」と納得するに十分な6年間でした。
ワンピース¥20,000／ティテインザストア（ジオン商事）、パンプス¥11,000／ダイアナ ウェルフィット（ダイアナ 銀座本店）、イヤリング¥10,000／ランバン オン ブルー（ヴァンドームヤマダ）
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「しょうがないよね」と開き直るのもひとつの強さ
連載が始まった頃にはすでにポジティブな思考回路にはなっていたと思いますが、とはいえ「人と比べても意味がないです」といいながら、実際の自分はめちゃくちゃ比べていました。人の意見を気にするし、人の顔色をうかがってばかり。その気質はもともと持っているものだから、なくなることはありません。ただこの6年間でだいぶ図太くなった実感はあります。「何が変わったのだろう？」と考えると、ある変化がありました。大変恐縮ですが、最終回だからこそ包み隠さずお話しすると、私は小学生のときからひどい便秘症でした。家以外で便意を感じても、人の目が気になって我慢をしてしまう子どもだったんです。大人になってからもそれは変わらずだったのですが、ここ最近どこでも大丈夫になったんです（笑）。30年以上人の目や周りが気になってできずにいたのに！ これは私の中でとても大きな変化でした。そして図太くなったと実感する変化でもあります。もっと素敵なたとえ話をしたかったのにすみません。でも今までできなかったことができるようになる、そのときが“ひと皮むけた瞬間”なんだろうなと思います。たとえば、ひとりでゴハンを食べるのが平気になるとか、上司に意見を言えるようになるとか。ただ単におばさん化したからかもしれませんが、メンタルが強くなったんだと前向きに受け止めています。これからも引き続き、真のポジティブを目指します！ 今までありがとうございました！
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PROFILE
高橋真麻（たかはし・まあさ）
1981年、東京都生まれ。2013年にフジテレビを退社しフリーアナウンサーに。抜群の歌唱力と明るいキャラクターでテレビやイベントで大活躍。『スッキリ』（日本テレビ）、『バイキング』（フジテレビ）、『チャント』（CBCテレビ）、『ソレダメ！』（テレビ東京）をはじめ、バラエティ番組に数多く出演中。
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撮影／片岡 祥
スタイリング／七森美和
取材・文／長嶺葉月
（steady. 2020年7月号）
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WEB編集／FASHION BOX
